刹那的な生き方が理想?
中学生のころ。
たいがいの先生が「その日、その日が楽しければいいというような生き方ではダメだ」言って、生徒たちに刹那的な生き方をしないように戒めていました。「ちゃんと、目標を持って(計画を立てて)、それに向かって努力するのが尊い」ってね。
そのとき、私が思ったことは「その日、その日が楽しいのなら、一生ずっと楽しいわけで、これほど素敵な人生はないんじゃないか」と。
人生には必ず、想定外のことは何度か起きるものですし、計画通りいくほうが稀では?。計画通りいくというのは、計画以外の幸運を見逃しやすいという側面もありますし…。
皆さんのなかにもいらっしゃいません?「もっと刹那的に生きてもいいんじゃないか」って思いながらも、周りの声や時代の風潮に流されて、将来の理想を実現するために、今を犠牲にして頑張る日々を送ってきたって人。
で、やりたくないことをして、自分を抑えて頑張ってきた末に「バラ色の未来」ってありましたでしょうか?
振り返ってみてください。これまでの人生で、最も輝いていたのは、ものごころついてから10歳くらいまでではなかったでしょうか。過去を悔やむことなく、未来を心配することもなく、好奇心のまっただ中にいて、時間の経つのも忘れて遊びに夢中になっていた…。
そのときは「将来、これを何かにつなげよう」とか「ビジネスにして儲けよう」とか「これをやると、評価が上がるだろう」「いい暮らしにつながるかな?」なんてことは、いっさい頭になく、ただそれが楽しいからやっていた、あのころ。
そう!子供時代は、明日を思い煩うことなく、今、楽しいと感じることばかりやって遊んでいたわけです。
で、もう一度、子どもの頃のように「その日、その日が楽しければいい」という日々を送れる時期がくることに気づいたのです。それは、皮肉にも人生の後半になって「未来への可能性が消えたとき」なんですね。これは、年を重ねないと理解できないかもしれませんが。