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大槌町地域おこし協力隊 2022年7月の報告(佐藤)

東北地方北部の梅雨明けは7月26日でした。関東地方以南はとても早かったようですが、結局こちらはほぼ例年通りでした。とはいえ湿度の高い、ジメジメした日が続いています。私の住んでいる吉里吉里地区は、毎日「やませ」が入ってきて、モヤがかかっています。カラッと晴れた夏空が恋しいです。

それでは、7月の報告をさせていただきます。

1、吉里吉里地区内お寺と安渡の草刈り&伐木作業

6月下旬から関わっていた、吉祥寺(キッショウジ、東京のとは違います)の伐木作業から7月はスタート。なかなか手強い案件でした。何十年もこのお寺と地区の人々を見守っていたであろう、境内の太い樹を倒させていただきました。かなりの斜面に生えており、倒した後の運び出しが大変でした。この作業で、特殊伐採がどういうものか少し見えてきたような気がします。

7月中旬に入ってからは、三陸鉄道沿いの安渡の集落にて伐採作業をしました。熊が潜む草むらをはらってほしい、とのことでしたが相当な量でした。大きな樹にツタが絡み、急な斜面でバラに絡まれながら開いていきました。まだここの作業はかかりそうです。この作業から、新地域おこしメンバーの大邊さんが加わりました。(まだ私も新人ですがね。)

2、タクシーの仕事も順調に

一人で車を回すことにようやく慣れてきました。無線で本社と連絡を取り合い、お客さんを迎えに行って、目的地までリラックスしてもらう。「すみません、新人なもので」と言う私に、皆さんご親切にいろいろ話しかけてくださいます。私の方がリラックスしたりして。この町はいい意味で車が少ないから、私は助かっています。でも、失敗もたくさんしたな、今月は。来月はしっかりやろう。

3、吉里吉里海岸清掃活動

7月10日、朝6時より吉里吉里地区の皆さんが一斉に集まって、今夏オープンする海水浴場の清掃が行われました。砂浜に落ちているゴミを拾ったり、余計な草を刈り払い機で刈ったり。私も火バサミでちまちまゴミを拾おうかなと思っていたら、「砂浜に生えている樹ィ、チェーンソーで切ってくんねぇべか」と言われ、吉里吉里国まで走って行っていつものきこりの出立ちで砂浜で伐倒作業をしました。なんか浮いていました。でも、大勢の人々の手により、砂浜はとてもキレイになりました。(写真の中、オレンジ色のが私です。)

4、藻場再生事業の見学

7月18日、ここ大槌で活動されている「藻場再生事業」の皆さんの様子を見学させていただきました。私の大好きなウニが、海底を荒らして「磯焼け」という状態に。この事業の皆さんは、ボランティアでそれを食い止めようとダイビングのライセンスをとり、海中作業と啓蒙活動をなさっています。私もそのお手伝いをしよう、と今回お邪魔いたしました。25年も昔にダイビングのライセンスを取りましたが、もうすっかり頭から抜けています。・・・が、陸上でお手伝いしていると少しずつ思い出してきました。もう一度、習おうと心に決めました。透き通る水中の世界が恋しいです。

5、海開き!

7月23日、吉里吉里海水浴場が3年ぶりにオープンしました。私は空いている時にだけ、この砂浜の監視活動に参加することにしました。昔、一応ライフセーバーでしたので、わずかながらお役に立ちたい、と勇んで初日を迎えたのですが・・・この日は朝から一面モヤ!低水温!そして午後から強雨!
聞くと、まだこの地域は夏休みに入っていないそうで、なるほど地域の人が少ないわけだ。来場していたのは、多くが県外からの旅行者。今日は全部で50人足らずでした・・・。

6、資格取得強化月間

今月は、沢山の資格を取りにあちこち動きました。
一、玉掛け技能講習で一関の職業訓練所へ。
二、小型クレーン運転技能講習で釜石の職業訓練所へ。
三、自動車運転免許の中型限定解除で釜石の自動車学校へ。
四、高所作業車運転技能講習で釜石の職業訓練所へ。

これで私はクレーン車や高所作業車を現場へ運び、現場で操作することができます。少しでも吉里吉里国の助けになるように、地域の助けになるように、力を使いたいと考えています。

7、その他

最近、町役場による熊出現の放送が減ってきています。別の地域に行ったのか、それとも捕獲されたのか…。少し複雑な気分ですが、その他の野生動物は丸っきり減っていません。
私の住居から三陸鉄道の線路が見えるのですが、その上をスタンドバイミーよろしくキツネがトコトコと歩いていました。ずっとその姿を追っていると、線路から降りて私の駐車場近くを通過しました。と、気づけば同じようにそのキツネをじっと見ている若いシカが草むらにいるではありませんか。
日中でも堂々と野生動物達は住宅街を闊歩しています。

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