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PayPay、シェア50%に迫る状況なのに他社クレカ締め出そうとし公取に怒られる
しかも、まだ解禁前と聞いていたのに株主総会で質問されて宮川潤一さんが喋ってしまったようで、ならまあ書いてもいいのかなという感じでしょうか。
他社クレカ締め出しの状況については、もうすでに山口健太さんが書いておられるのでそちらをご参照ください。
記事では「差別化が強化された」という表現になってますが、そもそも本件は高いPayPayのQRコード利用者シェアをバックに消費者の選択を排除するアプローチですので、この方針が打ち出されてから独禁界隈がザワザワしていたのは言うまでもありません。ソフトバンクやワイモバイルの契約者だけが使える「ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い」だけが許されてPayPayが駄目である理由は、ひとえに市場において支配的であるかどうかではないかと思います。
QRコード決済もタッチ決済も一緒くたにスマホ決済にまとめられていてイマイチ信頼できないけど無料でお前らに見てもらえる調査結果がこれぐらいしかないMMD研究所のデータがこちらになります。過去質問とのコンパチが必要かもしれないけどMMD研究所もっとしっかりしろ。
そんなわけで、ここで言うスマホ決済の利用者ベースで半分ちょっとがPayPayとLINE Payぞなもしという話になりますと、まあ市場について支配的と言えなくもないので何おまえ勝手に他社カード利用不可にしとんねんとなるのも仕方がないのかなと思います。
ただ、これらのポイント経済圏の話は、いわゆる携帯電話端末販売に関する各種取り決めについても話題になったように、一体としてのサービスとして扱えるのかや、割引として適当な手段を講じて消費者が守られているのか、公正な取引と言えるのかというのは以前から議論があります。
正直PayPayのやつはハードル高いなあと思っていたら、案の定高かったようで、ただ適正な競争という観点からはうまい妥協案が出てくるまでの時間をどう稼ぐかってことなのかなあとも感じたりはしますね。
「そもそも、なんでLINEと合併したの」ってところから、ちゃんと問い直され、考えるべきなんじゃないかと思うんですよね。イシューとか何とか言ってる前に、ちゃんと成長路線に乗せ直さないといけないと思いますし、現場で数字背負わされてキリキリ仕事をさせられている人たちが可哀想なのではないかと。
画像はAIが考えた『昔は業界を支えていたピカピカの企業だったのに、国内ドメスティックで利益を出すのに汲々とし過ぎて時代の変化に取り残された人たち』です。
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