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東京第15区衆院補選、俺たちの岸田文雄と令和日本政治の命運が江東区民に委ねられる

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 そんなわけで、政倫審もなんだかよく分からないうちに終わりました。公開だ非公開だ、誰が出る出ない、線引きはどうなんだとさんざんすったもんだした挙句、俺たちの総理・総裁岸田文雄さんがブチ切れて「俺が出る!! 全公開だ!!!」ということで大将出撃。みんななんとなく「そう…」ってなって、しめやかに全員出席完全公開のうちに終わったのは岸田スペシャルだなあと思います。

 今回バーターになったのは政倫審やるにあたって野党が負けない戦だと信じて自民党に高めのボールを投げ続け足元を見ようとしたら、岸田さんが野党の要求を上回る満額回答をしてしまったためにぐちゃぐちゃになった顛末でしたが、25日から26日にかけて、野党から「岸田政権の総辞職」という文言と共に3月1日の衆院予算決議を吊るしにいったのがトリガーであったと見られます。

 俄然、4月解散ないし6月解散の気運が高まりそうな話ですが、どうも岸田さんは解散総選挙はもちろん、岸田内閣総辞職をする考えも無さそうです。公明党が早期解散に反対しているというのもありますが、岸田さんの力点としては粛々と議会運営をして9月の総裁選までは少なくとも総理として引っ張ることを念頭に置いているのかなとも思います。

 で、これまたどういうハードルのつもりなのかよく分かりませんが、今回の3補選(島根1区、長崎3区と東京15区これから増える可能性はまだありますが)で岸田政権が2勝できなければ総辞職という謎の目分量がマスコミに流布されることになりました。話の出所は、これまた俺たちの自民党幹事長・茂木敏充大先生だという話が流れてきていましたが、どうもこれはガセネタであったようです。

 ただ、ある程度勝ち筋が見えている島根1区はともかく、長崎3区はおそらく不戦敗となることを考えると東京15区はなるだけ勝ちに行きたい、勝てないとしても釈明できるやり方で挑まないといけないという雰囲気になっています。みんな頭に血が上っているというのもあるんですが、江東区民がひしめく東京15区情勢がここ迄重要視されることはなかったなと思うと、いろんな思いが去来するところであります。

 まず、今回失職する柿沢未途さんの前任は収賄などの罪に問われた秋元司さんで、これは前回の選挙で15区には候補者を自民党が立てないように当時都連会長であった萩生田光一さんと握り切れなかったところに端を発します。顛末は現代で小川匡則さんが書いておられ、これは一字一句その通りの証言が聞けているので実際その通りだったのでしょう。

 結果として、柿沢未途さんが無所属で立候補して当選、次点に井戸まさえさんが入り、自民党都連が公認するはずだった今村洋史さんがこれまた無所属で26,000票あまりしか取れず4位落選という騒ぎになりました。その後、柿沢未途さんは麻布中高の先輩後輩という関係をレバレッジになぜか谷垣禎一さんルートで自民党入党の寝技を使ってヘイト値をさらに高めます。

 立憲の井戸まさえさん、ネットでの評判はさんざんですが立憲民主党の中ではかなりまともな人物の一人で、今回の15区補選も柿沢さん失職の前から出てくるのは井戸まさえさんなのではないかと思われてきました。

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