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miyakonomi
牛肉は贅沢品で環境に悪いのか
こんにちは、最近授業で畜産物の環境負担について勉強したのでまとめてみました。
突然ですが、国産の牛・豚・鶏の中で最も肉の値段が高い動物はどれでしょうか。
牛と答えた方、正解です。
しかし、欧米のスーパーマーケットでは3種類ともほぼ同じ値段の国や鶏肉のほうが高い国があります。
なぜ日本では国産牛が高いのでしょうか、主な理由はつぎの三つです。
飼育期間
出産頻度
可食部
飼育期間が長い
出荷されるまでの飼育期間を比較すると圧倒的にウシが長いことが分かります。飼育期間が長いとエサ代や人件費がその分掛かります。
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出産頻度が低い
牛は年に1頭産むのに対して豚は20〜30頭、鶏は300羽と出産効率が圧倒的に違います。また、一頭あたりの使用面積も牛が最も大きいことがわかります。
このことから飼育効率が低いことも牛肉の値段が高い理由になります。
可食部が少ない
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/124489189/picture_pc_31dc37e57c3f0da43ade57da049420f1.png?width=1200)
上記の画像から分かるように牛は1頭あたり33%、豚と鶏はそれぞれ43%・53%が精肉になります。
牛肉は高くて良いと思う
個人的見解ですが、牛肉は高級品であるべきだと思います。なぜなら肉牛は他の家畜に比べて環境負担が凄まじいからです。
反芻動物であるウシは、消化によって生成された大量のメタンガスをゲップとしてだけでなく、糞尿からたい肥を作る過程でも排出します。
メタンは温室効果ガスの一種で二酸化炭素の25倍の温室効果をもっており、地球上の畜産物が排出する温室効果ガスの74%を肉牛と乳牛が占めています。これが気候変動や温暖化の要因であるのは明らかです。
安いからといった理由で外国産の牛肉ばかりを買ったり、全く食べないといったアプローチには賛成できないですが、牛肉はたまに食べる贅沢品と認識して飼育環境や質の良い国産牛をなるべく買うようにすれば国内経済と環境保護の両方に貢献できるんじゃないかなと思います。