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日本棋院の囲碁学校に体験入学してみた

独学で初めた囲碁も早1年。いままでパソコンソフトやネット碁での対局ばかりでしたが、やはり「大会に出てみたい」という気持ちになり、対面での対局に慣れるために、日本棋院の囲碁学校に行ってみました。

棋力はどのくらい?

ソフト対局とは初段レベルに石を5つを置かせてもらって勝ったり負けたりなので、概ね5級程度なのだと思います。実際、ネット碁(囲碁クエスト)では、8級くらいの相手には勝てて、3級くらいの相手になると負けるので、大体合ってると思います。ただ、どちらも13路盤での対局なので、19路盤だと5級あるかは怪しいです。

日本棋院の囲碁学校とは?

日本棋院では、棋力ごとに囲碁講座を開いています。

他には個人経営の囲碁サロンでもいくつかこういった講座を開いているところがあるようですが、実はまだ日本棋院に行ったことがないので、今回は見学も兼ねて日本棋院の講座に参加してみることにしました。

以前は夜にも開講していたようですが、コロナ禍により近年は朝と昼だけ開講しているようです。私の場合は平日日中は仕事をしてるので平日は難しく、参加できる講座は自然と土日の講座に絞られます。今回は土曜囲碁サロンという講座に参加してみることにしました。

ということで、日本棋院のサイトを見てみたのですが、参加の仕方がよく分かりません。疑問もいくつか湧いてきました。

  • 講座は10:00~12:00になってるけど、開館時間は11:00~になっている。建物に入れるのだろうか?

  • 予約なしでも大丈夫なのか?

  • 受講料はどれが正しいの?入場料って何だろう?

  • 建物についたら何をすればいいんだろう?

電話を掛けて問い合わせをすれば分かりそうでしたが、こんな事で電話するのもなぁ…と思ったので、とりあえずぶっつけで行ってみることにしました。

いざ受付へ

日本棋院の東京本院は市ヶ谷駅から歩いてすぐのところにあります。9:45くらいに着いたのですが、建物はもう開いていました。よくよく考えたら、院生研修などもやっているので、開いてて当たり前です。開館時間の11:00~は対局場や売店を指しているようです。

建物に着いたら、まずはアルコール消毒を行い、すぐに2階へ向かいます。受付は2階にあります。受付のお兄さんに初めてであることと、土曜囲碁サロンへの参加を伝え、受講料を支払います。予約なしでも参加できました。初めての参加の場合は体験受講になるとのことで、550円(税込)だけで参加ができるそうです。ちなみに、入場料は、先程も出てきた対局場の利用料のことのようです。

利用料を払ったら所定用紙に連絡先等を書きます。住所や電話番号など、よくある項目の他に1つだけ、太字で棋力の文字が。棋力は対面対局の経験がなく緊張して力が出せないだろうと思ったので10級と申告しました。(これについては、この後少し後悔することになります)

対局ホールへ行き、まずは詰碁を解く

受付を終えて会場に向かうと、すでに10人くらいの人が席に座って石を並べていました。どうやら、前に掲示されている詰碁を解いているようです。客層はほとんどが50代以上で、男女の偏りはあまりなさそうでした。

講師の先生が各席を回ってプリントを配っています。プリントは、来週までの宿題の詰碁と、今回の解説に使う受講者同士の対局の棋譜だそうです。

10時になり講座が始まりました。まずは詰碁の解答からです。受講者が答えだと思う手を挙げていき、講師の先生が、それぞれの候補手について同じように考えた人がいないか確認して、その後の手を解説する形式のようでした。詰碁の内容は、自分が普段練習に使っているもの(20級~10級向け)よりは難しく、間違えてしまいました。受講者の半分以上が正解手を選んでいて、級位者向けと言いつつもレベルが高いなあと感じました。

続いて受講者の対局の解説

受講者の棋譜を1手目から70手目程度まで並べ、ポイントとなる場面で、最善手や変化などを解説していました。特に模様の方向、大場・急場はどこか、実戦で使いやすい手筋についての内容が多く、ただ並べるよりも勉強になりました。

雰囲気としては和気あいあいというよりは落ち着いた感じで、受講者もおそらく1桁級位者が多いので、スピードは早く、分からなくても質問がしづらいので、級位者といえども2桁級位者にはちょっと辛いかもと思いました。

講義後は受講者同士の対局

講義は45分くらいで終わり、その後は受講者同士の対局になります。対局の組み合わせは棋院の方が決めてくれるので、案内に従って席に着きます。日本棋院では点数制度(レーティングみたいなもの)を採用しているため、なるべく点数が近い人同士になるように組み合わせてくれるみたいです。

私は10級で申告したので、10級の点数からスタートです。対局相手は私より点数が高かったため、私が石を置いての対局となりました。対局時計はありませんでしたが、相手の方は1手30秒くらい、長考しても1手60秒くらいで打ってるようだったので、同じくらいの時間になるように打ってました。ソフト対局では持ち時間を気にしないですし、ネット碁では持ち時間があるので、対面で対局時計なしだと、どのくらい時間を使っていいのかは少し難しかったです。(慣れもあると思いますが)

緊張のあまり腹痛になりかけていたのですが、それでも想像以上に大差をつけて勝ってしまい、石を置かせてもらってるだけに少し気まずい思いをしました。互先でもいい勝負になっていたのではないかと思います。普段はソフト相手にボッコボコにされることが多いので自信がなく、遠慮がちに申告してしまったのですが、初めての対面であっても相応の棋力で申告した方がいいと思いました。なお、感想戦などはやりませんでした。(初手から並べられない…)

さいごに

今回は日本棋院の囲碁学校を体験してみましたが、対面はソフトやネットと違い、五感をフル活用している感じがして、とてもいい刺激になりました。とはいえ、対局中どう打つのが良いのかわからない場面が多かったので、今度は指導碁を体験してみようかと思います。


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