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囲碁5級の壁を打ち破る!(前編)
囲碁の上達が停滞しやすいと言われているのが10級、初段、三段、五段だそうです。
私は今はもうすぐ初段というところですが、停滞を感じたのは15級と5級の頃でした。今回はなぜ5級で停滞してしまったのかを振り返ってみたいと思います。
5級とはどのくらいか
5級ともなるといよいよ初段が見えてきます。囲碁における初段は「プロの新初段に星目(9子)置いていい勝負になる」くらいのレベルらしいので、5級であれば、そんな初段に対して5子置いて、いい勝負になるくらいのレベルということになります。
なぜ停滞したのか
この頃には、こんなことをやっていました。
棋書を読む
詰碁を解く
アプリやPCソフトでCPU対局する
……ここから分かるとおり、囲碁の上手な人が確実にやってきたことが少なくとも1つ、抜け落ちてしまっています。それは「人と対局する」ことです。
CPU対局という甘い汁
なぜ人と対局することを避けていたのか。この頃の私には、もっと強くならないと時間を作ってくれた対局相手を失望させてしまうのではないか、という恐怖感がありました。
その点、CPUとの対局では、
自分がどんなに弱くても嫌な顔せず何度でも相手してくれる
自分がどんなに時間を使って考えても許してくれる
ため、そんな恐怖感を感じずに遊べる相手として非常に都合が良かったのです。CPUを初段レベルにして、9子の置碁から置石を減らしていく練習をしていました。
ところが4子あたりからなかなか勝てなくなりました。いろんな囲碁サイトで調べているうちにこんな記事に辿り着きました。
弱くてバカにされるのが悔しいので、パソコン対局ソフトで強くなって、周囲を驚かせてやろうという魂胆(こんたん)。でも、パソコンだけで強くなった人など聞いたことがありません。碁はいろいろな人と打って強くなるのです。
自分にとっては耳が痛い話でしたが、行き詰まりを感じていたのも事実なので、ここから考え方を変えていかなければならないのだと痛切に感じました。
囲碁クエストで遊んでみる
まずは、囲碁クエストというアプリで遊んでみることにしました。自動で同じくらいの実力の人とマッチングするので、気軽に遊べます。最初は30級からで、8級あたりまではすいすい行きましたが、そこからはなかなか昇級しなくなりました。
持ち時間が足りない
相手の打ってくる手にどう応じるべきか考えられない
CPU対局のときにはそこまで気にしていなかった上記のことが気になるようになってきました。自分で勉強するのも難しいと感じたため、今更ながら囲碁学校や囲碁を教えてくれる碁会所に通うことにしました。
囲碁の上手な人に教えてもらったり、同じくらいの級位者との対局をしているうちに、徐々に5級から先に進むための課題が見えてきました。
15級、5級と心持ちの課題について触れてきましたが、後編ではそんな技術面での課題についても触れたいと思います。