囲碁5級の壁を打ち破る!(後編)
前回に続いて、5級から先に進むための課題について触れていきたいと思います。
囲碁を上手に打つために必要な力と練習法
囲碁を上手に打つためには、大きく3つの力を鍛える必要があるようです。
知識
読み
形勢判断
(ちなみに、これら全てが初段のレベルでできるようになると、棋力としては三段相当になるそうです。)
囲碁が強くなるための練習として良く言われるものは次のとおりです。また、感覚的ですが、それぞれの練習がどの力に効いてくるのかも載せておきます。
棋書を読んで理解する
知識: ★★★
読み: -
形勢判断: ★
詰碁・手筋問題を解く
知識: ★★
読み: ★★★
形勢判断: -
棋譜並べをする
知識: ★
読み: ★★
形勢判断: ★★
対局し、終わったら振り返りをする
知識: -
読み: ★★★
形勢判断: ★★★
振り返ってみると…
飽くまで主観ですが、今までの対局の敗因や指導碁でのアドバイスを振り返ってみると、当時は概ねこれくらいの力があったと思います。
知識(3級くらい)
読み(5級くらい)
形勢判断(8級くらい)
また、対局の大きな流れの中で言えば、中盤で形勢を損ねてしまうことが多いように感じました。
もう少し見てみると、どうやら下記の要因がありそうです。
序盤で、中盤を戦いぬけない形にしてしまっている
中盤で、いい加減なワカレになる前に手を抜いてしまって切断や封鎖をされてしまい、死んでしまったり小さく生かされてしまったりしている
形勢判断を鍛える
今、力を入れて練習すべきは形勢判断ということが分かったので、ここを鍛えるために次のことをやり始めました。
Youtubeで講座や実況動画を見て知識をつける
CPUと打ってみて、特に序・中盤で盤面評価値が大きく落ちたところを調べる
プロの棋譜の棋譜並べをする
まずYoutubeの講座で基本的な囲碁を打つときの考え方について、おさらいしました。
特にこの動画は、基本的なことだけを重点的に取り上げていて、とても分かりやすかったです。これを見て石の方向や強弱についての理解が不足していそうなことが分かったので、それを念頭に置いて、下記のチャンネルの実況動画を見て、自分とはどう違うのか勉強していました。
また、CPUと打ってみて形勢が悪くなった点について振り返ってみました。
113手目辺りから地合が悪くなっています。もう少し進めてみましょう。
159手目まで進めてみると、地模様だったはずの右下に白石が入り込んでしまっています。本来、右下に白が入ってきた時点では左側に強い石が待っているので、今思えば、これは少し無理な気がします。なので、黒は左側に押し付けるように打てばもっと攻められたはずなのですが、それが出来ずに形勢が不利になってしまっていました。
ちなみに、反省は見当違いだったとしてもOKです。まずは「こう打ったとしたらどうだったのか」と考えるクセをつけることが大事です。
CPUなので、気になったところから打ち直すこともできます。実際、113手目から打ち直しをしてみたところ、50目ほどの差で勝つことができました。
まとめ
5級ともなると、やる気だけではどうにもならないことも出てきます。自分の弱点がどこにあるのかを見つけて、そこを練習することで、無駄なく棋力向上していけるのではないかと思います!