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不動産相続で失敗しないために!知っておくべき手続きと生前対策

東京都江戸川区船堀、相続・企業法務専門の司法書士・行政書士の桐ケ谷淳一(@kirigayajun)です。


はじめに

今回は、不動産相続の基礎知識についてお話しします。

相続財産が不動産しかない場合でも、スムーズに手続きを進め、トラブルを回避するためのポイントがいくつかあります。

これから、初心者向けに、生前対策および相続時に気をつけたい5つのテーマについて解説していきます。

1. 相続人全員で話し合いを

相続手続きをスムーズに進めるためには、相続人全員で遺産分割について話し合い、合意を得ることが非常に重要です。

特に不動産が主な財産の場合、どのように分けるかで意見が対立することがあります。

配偶者や子供たちとの間で、事前にどのように分割するか、できるだけ早めに話し合いを行いましょう。

話し合いが難航する場合には、第三者の専門家を交えて調整することも有効です。

2. 遺言書の作成を検討

遺産分割をスムーズに進めるためには、遺言書の作成が効果的です。

遺言書により、誰がどの財産を相続するのかを明確にすることで、相続人間の争いを未然に防ぐことができます。

特に、不動産を特定の相続人に譲りたい場合は、遺言書を作成することで他の相続人の不満を軽減することができます。

遺言書は法律的に有効である必要があるため、公正証書遺言など、専門家の助けを借りて作成することが推奨されます。

3. 不動産の評価額を確認

相続手続きにおいて、不動産の評価額を事前に確認しておくことは非常に重要です。

不動産の価値を把握することで、相続税の計算や相続人間での公平な分配がスムーズに進みます。

また、売却を検討する場合も、評価額に基づいて適切な価格で売却することができます。

不動産の評価は、不動産業者や税理士、不動産鑑定士に依頼することができますので、複数の専門家に相談し、正確な評価額を確認しましょう。

4. 相続登記手続き

不動産の相続が発生した場合には、速やかに相続登記手続きを行う必要があります。

相続登記は、不動産の名義変更を行う手続きであり、これを怠ると、将来的に売却や取引ができなくなるリスクがあります。

また、2024年以降は「相続登記申請の義務化」により、相続開始から3年以内に登記をしなければ、最大10万円の過料が科される可能性があります。

相続登記は早めに対応し、リスクを回避しましょう。

5. 専門家に相談

相続手続きや不動産の分割は、時に複雑で専門的な知識が必要となることがあります。

トラブルを未然に防ぐためにも、司法書士や税理士などの専門家に相談することをおすすめします。

専門家の助けを借りることで、手続きがスムーズに進み、将来的なリスクを回避することができます。

特に初めて相続手続きを行う方にとっては、専門家のサポートは非常に有効です。

まとめ

不動産相続には、いくつかの重要なポイントがあります。

相続人全員での話し合い、遺言書の作成、不動産の評価額確認、相続登記の手続き、そして専門家への相談が、スムーズに手続きを進めるための鍵となります。

これらのポイントを押さえて、相続に伴うトラブルを未然に防ぎましょう。

生前対策としても有効ですので、早めに準備を進めることが大切です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この内容が少しでも参考になれば幸いです。

詳細やお問い合わせは、当事務所のウェブサイトまでどうぞ。


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