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相続手続きの基本:まず知っておきたい開始時期とそのステップ

東京都江戸川区船堀、相続・企業法務専門の司法書士・行政書士の桐ケ谷淳一(@kirigayajun)です。


はじめに

相続に直面すると、何から始めれば良いのか分からない方も多いでしょう。

相続手続きは複雑で、特に初めて経験する方にとっては困難に感じられることが多いです。

そこで今回は、相続手続きをスムーズに進めるための基本的なステップについてお話しします。

今回も最後までお付き合いいただき、参考にしていただけると嬉しいです。

相続の始まり:死亡届の提出から

相続は、被相続人が亡くなった時点で始まります。

最初に行うべきことは、市区町村役場に死亡届を提出することです。死亡届を提出すると、被相続人の戸籍が改められ、相続手続きが正式に開始されます。

この段階で死亡診断書も併せて取得することが必要です。

相続人の確定と遺産の調査

次に、誰が相続人となるのかを確定します。

これには、被相続人の戸籍を遡って取得し、すべての相続人を確認する作業が必要です。

この確認が正確に行われないと、後々の手続きに支障が出る可能性があります。

また、相続人の超車中に同時並行で遺産の調査をしてください。

被相続人が所有していた財産や負債をすべて把握することが重要です。

不動産、預貯金、有価証券などのプラスの財産だけでなく、借金や未払金といったマイナスの財産も含めて確認します。

正確な遺産の全体像を把握することで、相続税の申告や遺産分割協議がスムーズに進みます。

遺言書の確認と遺産分割協議

被相続人が遺言書を残している場合は、その内容を確認します。

遺言書が存在する場合、遺言書に記載された内容に基づいて遺産を分割します。

遺言書がない場合や、遺言書の内容に不明瞭な点がある場合は、相続人全員で遺産分割協議を行い、遺産の分け方を決定します。

この協議は全員の同意が必要で、協議が成立したら遺産分割協議書を作成します。

この書類は後の手続きで重要な役割を果たします。

相続税の申告と不動産等の名義変更手続き

相続財産の総額が一定額を超える場合、相続税の申告が必要です。

この額を超える場合は、相続税の申告と納税を被相続人の死亡から10か月以内に行わなければなりません。

相続税の計算は複雑であるため、専門家に相談することをお勧めします。

また、遺産の名義変更手続きも重要です。

不動産の場合は法務局で所有権移転登記を行い、金融資産の場合は各金融機関で名義変更手続きを行います。

特に2024年から施行される「相続登記申請義務化」により、相続発生後3年以内に相続登記を申請しないと過料の対象となるため、早めに対応することが求められます。

まとめ

相続手続きは、一つ一つのステップを確実に進めることで、スムーズに完了させることが可能です。

しかし、相続は非常に専門的な知識を要する場面が多いため、困ったときは迷わず専門家に相談することが重要です。

自分一人で全てを行うのは大変ですので、ぜひ私たちのような専門家の力を借りてください。

今回の内容が少しでもお役に立てれば幸いです。

詳細やお問い合わせは、当事務所のウェブサイトまでどうぞ。


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