家系図で始める相続対策:遺言書作成のハードルを下げる方法
東京都江戸川区船堀から、相続・企業法務専門の司法書士・行政書士の桐ケ谷淳一(@kirigayajun)です。
はじめに
最近、相続に関するトラブルが相続開始後に多く発生していることが目立ちます。
これらのトラブルは、相続が始まる前にある程度の準備をしておけば防げるケースが少なくありません。
その準備の一環として「遺言書を書く」ことがあります.
そこで、遺言書を作成する際に気をつけるべきポイントについて解説します。
最後までぜひご覧ください。
相続人を特定する意味とその重要性
遺言書を作成する際に、自分の相続人が誰であるかをしっかり特定することは非常に重要です。
財産の規模に関係なく、相続人間でトラブルが発生する可能性は常に存在します。
特に、相続人の関係が複雑である場合や、法定相続人が複数いる場合は、相続トラブルのリスクがさらに高まります。
例えば、遺留分を主張する相続人が後から現れることもあり得ます。
遺言書を作成する前に、まずは自分の相続人を特定し、その上で遺言書の内容を考えることが、トラブルを防ぐ上で非常に重要です。
家系図を描きながら遺言書を考えるメリット
遺言書をいきなり作成することに対して、ハードルが高いと感じる方も多いでしょう。
そんな方には、まず家系図を作成してみることをおすすめします。
家系図を作成することで、自分の相続関係が明確になり、誰にどの財産を託したいかを具体的に考えることができます。
また、家系図を描くことで、自分のルーツや家族関係を再確認することができ、それが遺言書作成の動機づけにもなります。
家系図を作成することで、遺言書作成の準備が整い、気持ちを整理することができるでしょう。
家系図の作成等については、前々回、前回のブログを是非御覧ください。
遺言書作成のハードルを下げるためのポイント
遺言書を書くことに対して、多くの方が「難しい」「どこから手をつければ良いかわからない」と感じています。
その結果、遺言書の作成が後回しになり、最終的には書かずに終わってしまうケースも少なくありません。
まずは、「簡易家系図」を作成し、自分の財産を誰に託したいかを少しずつ考えてみましょう。
財産の棚卸しをしながら、エンディングノートを活用することもおすすめです。
エンディングノートには、金銭だけでなくデジタル遺産など、あらゆる資産を書き出してみましょう。
これにより、遺言書作成のハードルが下がり、スムーズに進めることができるはずです。
まとめ
相続は法律や税務だけでなく、家族の「ココロ」の問題が深く関わってきます。
家族全員が納得できる相続対策を行うためにも、早めに準備を始めることが重要です。
簡易家系図を作成し、自分の意思を明確にすることで、相続トラブルを未然に防ぎ、スムーズな相続手続きを実現できます。
家族の未来を守るために、今からできることを始めてみましょう。
相続に関するお悩みがあれば、いつでもご相談ください。
この内容が少しでもお役に立てば幸いです。
ご疑問点があれば、こちらからお問い合わせください。