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オボロティガウォックについての考察

はじめに

はじめまして。きりがしと申します。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、まずはじめに自己紹介からしようと思います。

僕はCSで主にオボロティガウォックを使用していて2018年の秋あたりからその魅力にハマり、ほぼ我流でオボロティガウォックの構築を練り、形を変えつつもずっとこのデッキを使用してきました。

今回は僕がこのデッキを使ってきた経緯を、大会で残した結果とともにお伝えしていきます。
研究論文か何かだとおもって気楽に呼んでくれれば嬉しいです。


今までの戦績

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↑これは2018年11月13日に僕が初めてCSにオボロティガウォックを持ち込んだリストです。この時はバスターや轟轟轟が4枚積めた時代なのでそこそこ受けが強いこのデッキは少しだけ有利に立ち回れたと思います。

この時はまだ使用者がそれほど多くなかったデッキタイプなのでほとんど独学です。構築がめちゃくちゃなかんじもしますが、しっかりした理由で構築しています。

特徴的なカードを上げるとしたら、

・キリモミスラッシュ
→早く決着をつけるために投入。ティガウォックが素で2点作れるので相性抜群。
後に、赤攻銀サハラン/レッド・マジック から ミッツァイル と進化していきます。

・オブラディ・ホーネット/「Let it Bee!」
→緑が少ないので3ターン目に呪文の方を撃つことは少ないです。上の方で面倒なメタクリーチャー(主にオニカマス )を除去できます。
のちにデドダムになります。

・サイコロプス
→バスターなどの最速で殴ってくる対面には一旦トリガーで受けてから手札が増えた状態で除去するかんじです。
オリオティス・ジャッジと比べて自分のティガウォックを巻き込まないのも偉いです。
2ターン目に打って手札交換にも使えるので個人的に大好きなカードです。

結果は4-2
初めてにしては大健闘


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↑次に使用したのは、はじめて使用した日から次週の11月17日
なんと使用2回目にしてCS2位。自分でも驚きです。
レインボースパークを入れて受けを強化。手打ちしても優秀。
最終戦では赤白轟轟轟に屈しますが、独学の構築で入賞できたので一気に自信がつきました。


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そしてこれが2019年1月6日にCSで使用したオボロティガウォック。
結果は優勝。めちゃくちゃうれしかったです。
2位になった時に商品券で買ったニコルボーラス。ヒラメキでティガウォックを破壊し確実に出したかったので3枚投入。
フェアリーギフトはデッキの最大値を上げるために入れました。


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これは2019年3月24日に使用したオボロティガウォック。ガロウズホールが抜け、青魔道具や青単ムートピアへのメタとしてヒビキを積みました。

結果はベスト8。


その後オボロティガウォックを使用し続けましたが、あまりいい結果は出ませんでした。
俗に言うスランプです。
その間は墓地ソースなどもたまに使用していましたが、それでもオボロティガウォックの構築をずっと考え続けてました。


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そしてつい最近のシモカワCS。
僕はこの構築でベスト8まで登り詰めることができました。
スランプの間にラフルルやヒラメキがプレ殿になったり、デドダムやGRなどといった新しい武器を手に入れたりして全く新しい形になりました。


よくある質問

ここまで僕の戦績をまとめてきましたが、色々疑問が多いと思うので、先によくされる質問に最新型を基準にして答えていこうと思います。

Q,ドッカンデイヤーやスゴ腕プロジューサーが採用されていない理由を教えて下さい。

A,基本的に僕のオボロティガウォックの理想の立ち回り方は、低コストのメタを撒き、隙を見てオボロとティガウォックでハンドを整え、ミッツァイルとガラムタでフィニッシュ。と言った感じです。
ドッカンデイヤーやスゴ腕は勝ちに行くためのカード。相手へのメタにはなりません。
大袈裟にいうなら、環境にいる4Cドッカンデイヤーの真似をしてもそれ以上になることは少ないです。(それでもヨミジからニコルボーラスやドンジャングルなどポンポン出せるのでド派手で魅力的ですが)
要はドッカンデイヤーやスゴ腕の枠を全抜きして、メタカードを詰め込み、唯一無二の戦い方にしたかったというわけです。


Q,サイバーダイスベガスが採用されていない理由を教えて下さい。

A,速攻相手(今の環境では覇道、バルガ、ガンバトラーなど)は、3〜4ターンで全ての盾を割って殴ってくるので、ベガスの「置いておける受け札」という長所が活かしにくいという点で採用してません。
シルトが3コストのベガスみたいな役割をしてくれています。


Q,有利対面と不利対面を教えてください。

A,僕のオボロティガウォックは呪文メタを多く詰め込んでいるので、呪文主体のデッキは有利です。
不利対面は、シンプルにメタが刺さらない相手です。(主にドッカンデイヤー)
他にも不利なデッキに共通することは、「ある程度マナを貯めて4ターンくらいでフルパワーで殴ってくるデッキ」です。
特にジョラゴンジョーカーズは、マンハッタンがシンプルにきついです。
速攻対面は基本的に盾が強いかどうかなので互角です。


Q,そんなにオボロティガウォック使ってて飽きないの?(身内から)

A,多分あと5年くらいは遊べるよ。


各カードの解説

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ここまで長くなりましたが、僕の今の構築を解説していこうと思います。

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・絶海の虎将ティガウォック 4枚
主役。オボロカゲロウと組み合わせることで1コストで出てくる。ただ手札が増えるだけでなく、好きなカードを沢山の選択肢から選ぶことができるので、量より質を高めることができる。
ブロッカー2点持ちなので基本スペックも高いです。

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・月光電人オボロカゲロウ 4枚
ティガウォックの相棒。たまに2ターン目に投げて最速でメタにアクセスする動きもする。シドのチェンジ元にして使い回す動きもあり。
山札の下に送る効果でガラムタなどを固定し、終盤ダチッコダッチーで出す動きはこのデッキにしかできないので魅力的。

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・天災デドダム 4枚
青入り3色の初動。ただマナと手札を肥やすだけでなく、3枚のうちから選べる。オボロティガウォックのために生まれてきたようなカード(言い過ぎ)。墓地に落とす効果もヨミジと相性良し。
山札が4枚以下の時にうっかりダチッコダッチーでめくらないように注意。

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・その子供、可憐につき 2枚
青入り三色のメタ枠。デドダムと一緒にマナに埋めると綺麗。このカードの登場によって不利だったジョラゴンジョーカーズや赤白バイクに立ち回り安くなった。
ミッツァイルのマリゴルドなどから出して攻める時も優秀。
ミッツァイルが盾落ちしてる時は先にこれを立てておいて、ガラムタをSAにして殴るという奇襲ができる。
相手のバーンメアやマンガノキャッスルなど、場に出たあとからSAを与えるカードはタップすることができないが、ミッツァイルやガチャダマンなど永続効果などはタップして出るので注意。
地味にハヤブサリュウをタップインできることも覚えておくと良いです。

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・奇天烈シャッフ 2枚
呪文メタ。ガラムタが盾落ちした時のサブフィニッシャー。可憐でタップして出たクリーチャーにアタックして2回宣言出来るので相性抜群。
ロスマイと違い、パーフェクトネイチャーもケアできるので差別化可能。

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・拷問ロスト•マインド 2枚
呪文メタ。なんだかんだで注目されてからいつの環境でも刺さる。
シャッフと違い、ハンドを刈り取ることに意味がある場合があるので、4ターン目にシャッフとロスマイが両方手札にあるなら対面によって変えるのがポイント。

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・テック団の波壊Go! 2枚
定番受け札。アバレガン以外のGRを全て吹き飛ばすことができる。

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・ハムカツ団の爆砕Go! 2枚
受け札。貴重な赤マナ枠。
青魔道具に刺さる。

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・ドンドン水撒くナウ 2枚
受け札。手打ちする時は主にマナに落ちたティガウォックやミッツァイルなどを回収する。

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・天使と悪魔の墳墓 2枚
ほとんど手打ちする場合が多いが、最近は盾から踏んでも受け札になることも少なくない。
ドッカンデイヤー対面にはこれが刺さるか刺さらないかがカギ。
自分に被害が受けようが撃たなければいけない時はしっかり撃ったほうがいいです。

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・オリオティス•ジャッジ 2枚
受け札。理不尽速攻への回答。
自分のミッツァイルを山札の下に送り、オボロで山を掘り起こし、再びミッツァイルを出すっていうプレイングも一応できるが、実際にやったことはない。

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・BAKUOOON•ミッツァイル 1枚
おなじみ最強のフィニッシャー。GR召喚できるカードがこれしか入っていないので注意。
オボロとティガウォックと撒いておいたメタクリをまとめて壊してもらって大丈夫です。

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・無双恐皇ガラムタ 1枚
1人で単機ラフルルできる。オボロで山下に固定してダッチーで出すと気持ちいい。
序盤に手札に来てマナに埋めてしまっても、ドンジャングルで出したりクリスマIIIで回収できるのでOK。

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・裏切りの魔狼月下城 1枚
多色19枚しかないのに使えるのかと思いがちですが、最速で撃たなくても中盤に撃って充分活躍します。オボロティガウォックティガウォック…みたいな動きをした後に残ってる2マナで撃つことがほとんどです。

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・光牙忍ハヤブサマル 1枚
覇道のオニカマスやバイクのミクセルを迎え撃つ。
なんだかんだで山札を掘り進めるこのデッキと相性がいいので抜けません。

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・ニコル•ボーラス 1枚
青入り三色のパワーカード。ドンジャングルから出せば恐ろしく強い。ちょうど8マナなのでヨミジから出しても強いし、水撒くナウで回収してもある程度のクリーチャーはバウンスできます。

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・怒流牙サイゾウミスト 1枚
水入り三色の受け札。盾から水撒くナウがめくれれば、これを回収して2回耐えられるのが強い。一応ミッツァイルや可憐がいる状態で相手がブロックしてきたらこれを出して2点作れる。

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・ドンジャングルS7 1枚
最強のパワーカード。出た時に2体クリーチャーが並ぶのでミッツァイルの種になる。破壊した後もヨミジから出せるので恐ろしく強い。
僕はクソデカマリゴルドと呼んでいる。

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・メガ•マグマ•ドラゴン 1枚
敵のGRを一掃できる。ガンバトラー対面などでターンが返って来たらオボロでこれを探しにいってください。
モルネク対面などでドルマゲドンの封印があと1枚の時にヨミジから出して一度自分の場を減らすことで封印によるLOを防ぐことができる。

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・タイム3シド 1枚
呪文メタ。使い終わったオボロにチェンジして使い回すこともできるので優秀。
個人的に好きなカードなので僕の初期のオボロティガウォックからずっといる。

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・爆鏡ヒビキ 1枚
呪文メタ。貴重な赤マナ枠。これを立てられれば辛いであろう対面もまだまだ存在する。

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・青守銀シルト/解体事変 1枚
クリーチャー面は3コストのベガスのような動きができる。
呪文面は単純なピーピングハンデス。
受けもハンデスもこれ1枚で選んで使えるのでとても優秀。

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・龍素記号Xfクローチェ•フォーコ 1枚
墓地ソースやカリヤドネへの回答。0コストで出てきて当たり前のようにブロッカーを持っているのでこのデッキと相性抜群。
コマンドを持っているため封印も外せるので、
ニコルを出す→テック団でドキンダムの封印を剥がす→ニコルに封印が乗るので直ぐにクローチェフォーコで封印を外す→ニコルアタック
このようにスマートにドキンダムを除去することができます。

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・天啓CX-20  2枚
手札を増やすことじゃなく山を掘ることが目的。

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・マリゴルドIII 2枚
デドダムやオボロを出して山を掘る。ガラムタが盾落ちしていたらシャッフや可憐を出して殴る。

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・ダダダチッコ•ダッチー 2枚
オボロでガラムタを山下に固定して確実に出す。

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・ヨミジ丁-二式 2枚
ガラムタが墓地に落ちていればそのまま勝ち。ガラムタが山札にあり、ダッチーがでていなければ、マリゴルドやもう一体のヨミジからデドダムを出して墓地に落とす。

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・続召の意思マーチス 2枚
GRの圧縮。オレちんレンジでもいいかも。

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・クリスマIII 2枚
マナに落ちたガラムタを一度回収し、オボロで一旦山下に戻しダッチーで出す。


採用に迷ったカード

次に今回採用を見送らせましたがこのデッキと相性がいいカードをいくつか紹介します。

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・ノーブル•エンフォーサー
シータバーンメアへのメタ。ジェイショッカーやせんすいカンちゃんが殴れなくなるので採用圏内。

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・正義の煌きオーリリア
呪文メタ。ナウオアネバーやカリヤドネはシャッフの宣言だけでは止まらない場合もあるので、これで蓋すれば解決。

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・超次元ホワイトグリーン•ホール
最近は優秀な低コストサイキックが増えたので地味に強化された。


オボロティガウォックを使うメリット

次に、このデッキを使うメリットを語っていきたいと思います。

・柔軟性があり、最大値が高い
 やはりデッキに入っているカードの種類が他のデッキより格段に多いので、多様な動きで相手を掻き回すプレイングが魅力です。

・シャッフやラッキーナンバーの宣言をすり抜けやすい
 このデッキの受け札は、3.4.5.6.7の呪文が2枚ずつ入っており、相手は何を宣言すればいいか分からないと思うので、トリガーで返せることも少なくありません。

・これといったテンプレがないので、自分好みにアレンジできる。
 テンプレが存在しないのは環境デッキじゃないから当たり前かもしれませんが、どんなカードを入れてもだいたいそれなりの運用ができるので、デッキをちょくちょくいじるのが好きな人におすすめです。

・形を変えれば理論上どの環境でも使うことができる
 とにかく構築の自由度が高いので、その環境に合わせて構築すれば、ある程度環境に立ち向かうことができます。


終わりに

いかがだったでしょうか。今まで僕がオボロティガウォックを使用してきて感想とともに紹介してきましたが、この記事を読んでオボロティガウォックを使ってみたいと思ってくれたらとても嬉しいです。
長くなりましたが、ここまで読んで下さり本当にありがとうございました。




余談

サブアカウントでデュエマやアニメのイラストを描いて投稿しています。1番上のイラストも僕が描きました。
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