最近の私。①
フン、風呂とかいう割には弱すぎて相手になりゃしない。髪を乾かしてヘアクリームを塗っておっ死ぬとはね……。
さぁて、お次に死にたい奴はどいつだい….?
スキンケアだぁ?ふーん、アンタは少し楽しめそうじゃない…。
かかって来な!!(ヘアバンドと鏡を構える)
ハァ、ハァ、ハァ…
(化粧水からの身動きの取れないフェイスパック、ありゃちと危なかったな…)
….アンタ、乳液を塗る時に油断、いやわざと手を抜いたね….?
一体どう言うつもりだい?アタシはそう言うのが一番許せないんだよ!
………ハァ?
読書感想文を書き倒して欲しいだって?
…フン!言われなくったってそのつもりサ。
アタシの旅もソイツを書き倒すのが目的だからね。
アンタ、スキンケアっつたっけ?
アンタは何でヤツを書き倒して欲しいだなんて
敵であるアタシなんかに言うんだい。
フ…そんな事どうでもいいか。
ヤツは必ず書き倒す!
だからスキンケア、不本意だけどアンタはアタシにやられた様なもんだ。
だからこれからは好きに生きな。
今度は誰かの命令じゃなく、自分の意思でサ!
長くなっちまったけど、ここが感想文城か…
おーい!待てよー!桐枝ー!
!!!(ボールペンと修正テープを構える)
誰だ!……アンタは皮膚科で会ったベピオゲル!?なんでここに…?
スキンケアってヤツに聞いたんだ。桐枝が一人で感想文城行くだろうから一緒に付いていって来れって。
アイツ…余計なことを…
桐枝まさか今から乗り込むつもりかい?
そうさ、それで必ず読書感想文を書き倒す!!
でも、時間をご覧よ。もう22時25分だ!
それがどうしたってンだい?
そんな事も知らずに挑むつもりだったのかい!?
信じられない!
うっさいね!いったい何がいけないンだい!?
まず、時間だ。23時を周ると眠気が必ずやってくる。
眠気なんて対したことないサ!
馬鹿野郎!眠気を侮ってはならない!判断力が鈍って文章を書くなんて通じやしない!
やってみなけりゃわからないだろ!
ハァ…君はさっき口に何を運んだ?
…町医者から貰った薬サ…。それがなに?
薬を飲んでしまったら数時間後には強い眠気で正常に歩けなくなる。
……ハッ、ここまで来たのにお預けをくらうとはね。
じゃ、じゃあ!
いつも冷蔵庫で震えてたアンタがここまで言うんだ。今日は素直に宿でも探して寝るよ。
…よかった…
でも私も時間がないんだ!明日には必ず倒す!!
ぼ、僕も戦か…
バーカ、アンタは夜の塗り薬だろ?
私は日没までには倒したいのサ。
そ、そうか…。
心配すンなよ、噂によると感想文野郎は今、両腕に深い傷を負っているらしいし。
ま、サクッと倒してくるからサ!
じゃあ、私は明日に備えて寝る所を探すよ。
…その、ありがとな(鼻こすり)
あ、あぁ…。(ドキッ)
……あのさ!明日の夜には塗れるよな!!
…サァね?(手の平ヒラヒラ)
続くッ!!!