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【四国・九州編】旅の記録 30日目

ついに来ました30日目、3月11日の朝です。
30日も家を空けるなんて、長期出張がザラにあった2013年とかそれ以来なので、部屋全体が腐ってないか心配する頃です。

いつも通り、見知らぬカプセルホテルから這い出るオタク。
この日は尾道からしまなみ海道の途中、大三島まで行く予定です。
どうしても翌日の朝一番で行きたいところがあるため、走行距離も短めかもしれません。

そんな感じで簡単に目標を決めたところで、まずは尾道ラーメンでも食べにいきましょう!!

1.尾道ラーメン

ラーメンに関しては僕がリサーチするよりも、信頼のおけるラーメンオタクに話を聞いたほうが安心感があります。
そのオタクが行ったことがなくても、ラーメンオタクとして気になる店舗であればハズレも少ないだろう、という魂胆です。
そして実際にハズレた経験はありません。

ということで聞いていたラーメン屋さんの近くに来たのですが、誇張抜きで30人くらい並んでました。
そう、何を隠そう3月11日は土曜日です。
それに加えて尾道駅の近くだったということもあり、混雑するのは必至でしょう。
さすがにラーメンオタクでも混雑状況までは予測できないようです。

絶対にそのお店じゃなきゃ嫌!!!というわけではないので、混雑エリアから少し東へ。
ちょっと人気のない場所に車を停め、美味しそうなラーメン屋さんを探して歩き回ります。

などと歩くこと5分。

宇宙一おいしい……????

いや言い過ぎやろコレ!?
隣にある顔ハメのパネルもいい感じに宇宙感出してます。
これ、宇宙人が行列を形成してて、その最前の宇宙人に顔ハメできるんですが、
そもそも最前の宇宙人がすでにラーメン持ってる
店名のフレンドってのは、ひょっとしたらE.T.的なアレですかね。
宇宙人と友達って、クソマイナーな深夜アニメ除けばE.T.くらいなもんでしょ。
銀魂は除きます。宇宙人と友達ってわけじゃなかったし。いたっけ?

どうしよう、美味しそうかどうかは全く別だけど、店構えだけですっげぇ面白い。
めちゃくちゃ情報あるのに、味に関しては「宇宙一おいしい」っていう危険ワードのみ。

まぁ美味しくなかったら、それはそれで笑えるからヨシ!とポジティブシンキングし、いざ入店。



ヤバイ絶対に間違えた。

僕自身では店内を撮影する勇気がなかったのですが、食べログにはちゃんと断りを入れて写真撮影している方がいるようです。
彼らの勇気の賜物による店内写真、是非ご覧あれ。

ラーメン屋というよりも場末のスナック、それも趣味の強烈な。
ありとあらゆるものがアンバランスに配置され、一種の精神攻撃されているかのような錯覚にすら陥る。

いや、ちょっと言い過ぎたかもしれませんが。

とにかく、数分でラーメン着弾です。

普通の醤油ラーメン。

マジかよおい!!!
ここまで面白いってハードル上げといたのに、軽くショック受けるレベルですっげぇ普通。
強いて言えば、濃いめの醬油スープが尾道ラーメンのウリに対して、ここのはあっさり目のテイスト。
故に普通の醬油ラーメンっぽくなっちゃう。
Google評価で☆3.3みたいな。

見た目は100点、ラーメン60点。
それが宇宙一おいしいラーメン屋さんでした。
ごちそうさまでした。

2.高見山スパイラルデッキ

尾道大橋からしまなみ海道を通ると、最初の島が「向島」という島です。
ここは通過点かなーと思っていたのですが、調べてみるとちょっと面白そうな場所がありました。
それがここ、高見山スパイラルデッキです!!

なぜかこういう看板撮りがち。
1周程度のスパイラルっぷり!
スパイラル感は足りないけど、でも良き眺め。

とまぁ、スパイラルデッキ……展望台?は、これだけなんですけどね。
スパイラルデッキはね。

写真左奥、なんかあるの見えませんか。
心霊的なのじゃないですよ。

こちら、とらふく旅館。

はい、もちろん廃墟です!!
向島について調べてたら、たまーに廃墟情報が入ってくるんですよね。
あったら行きたい!!ということで、この旅何度目かの廃墟です。

ちなみにネタバレすると、今回も内部探索してません。
だって怖いもん。

右下が入口……というか、使用されていた頃の裏口的な場所らしい。
到着した時には扉が解放されていました。
左の階段は登れません。腐って抜け落ちそうで怖いので!
お邪魔します。
どこの廃墟もそうですけど、荒れ放題ですね……

たぶん奥に行けたんでしょうけれども、僕は行きません。ビビりなので!
出入口が開きっぱなしというのは野生動物等が生息してそうで、ホラーとは違う怖さがありますよね。
あと、変質者みたいな人が布団に隠れてて、近く通った瞬間に「わー!」って驚かせてきそうですよね。
たぶんですが、腰抜かしますよ。僕ならね。

外出たら、ここの看板がギリギリ見えそうで……見えてる?的な、天然のスケスケ感。

とらふくの看板。

ここまで撮って満足したので帰ろうとしたところ、頭上にロープウェイというか、リフトみたいなのがあることは薄々気づいていました。
何せ僕、カンが鋭いので。

リフトって言うのかな。
落下防止ネットがサビすぎてて怖い。
座って棒に捕まればOK、雨が降っても安心な屋根付きの設計。
現役時代でも乗りたくないね。
この辺とか勾配きつすぎて、3人に1人くらい落ちてるんじゃないの。

リフトの先まで追いかけると、朽ち果てた機械室と乗降場所がありました。

右手:機械室(ワイヤーを巻き取る機械があった)
左手:乗降場所(アクセスしやすい階段あった)
せっかくなので乗降場所に行ってみましょう。
一応床はコンクリートの打ちっ放しなので、強度は大丈夫そう。
どこから乗ってたんだろ。よくわからん。
無事な窓ガラスはありません。
リフトの旋回場所。

たぶん、先ほどの「旅館とらふく」から高見山の山頂を結ぶためのリフトだったんだろうなぁ。
大したことない傾斜と階段の道でしたが、金持ちの道楽でリフトに乗ってたりしたのでしょうね。
盛者必衰という四文字熟語が世界一似合う廃墟だと思いました。

向かっている最中、こんな石碑を発見しました。

名前かっこよすぎるだろ。
龍が王で神って。中二病の煮凝りみたいな。
でもちゃんとした背景あるので、あながちバカにはしてられない。

こんな感じで高見山をめっちゃ楽しみました。
ここから大三島まで行くのですが、しまなみ海道って各島を渡してる橋は高速道路しかなくて……仕方なく高速道路を使用します。

3.寝床探し

この日は大三島で車中泊するぞー!ってしか決めてなくて、慌てて車中泊できる場所を探した記憶があります。
道の駅 多々羅しまなみ公園というのがあったので、ここで就寝します。

この日の夜はめちゃくちゃ静かで、空がガスかかっていなかったので、久しぶりに星空観察です。

撮り方下手すぎて何が映ってるかわからない……
左下、オリオン座と小三ツ星のうち2つが見えている。
中央下の明るい星はたぶん、おうし座の1等星アルデバランかな。こんなに近かったっけ。

というわけで、30日目の夜も更けていきます。
翌日に行く予定の離島があるのですが、それ終わったらほぼ何もないような……?
寂しいもので、旅も最終盤です。
まだまだ続けたいような、そろそろ家に引きこもりたいような。
そんなあやふやな感情のまま、寝落ちてました。

30日目走行距離:148.4km
総走行距離:3,938.8km

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