2022年J2てきとーレビュー#22 第25節ベガルタ仙台vsヴァンフォーレ甲府&第26節 FC琉球vsベガルタ仙台
こんにちは、キリーです。今回は先日の「仙台vs甲府」と「琉球vs仙台」の試合をレビューしていきます。レビュー初心者なので「てきとー」にやっておりますのでご理解の程よろしくお願いします。それでは始めます。
試合経過甲府編~気持ちいい完勝~
まずは甲府戦を振り返っていきます。仙台の先発は前節町田戦で負傷した㊿遠藤選手から⑲皆川選手に変更したのみです。連戦ですが前節5戦ぶりに勝利したメンバーで臨みます。
一方の甲府はこの時2連敗中。前節の長崎戦では⑨三平選手が負傷してしまいました。負のサイクルに陥る中、長崎戦からの先発変更は2人のみに留めました。
試合は夏の連戦の水曜開催ということもあってかスローなペース。お互いにあまりプレスはかけ過ぎずというスタートです。甲府は可変式システムを取り入れてますがこの試合では守備面でも可変式模様でした。ブロックを組む時は5-4-1状です。しかし仙台がCB+ボランチでビルドアップすると⑱鳥海選手がトップ気味、㉔山田選手がトップ下気味に行き仙台のビルドアップを簡単にさせない動きを見せます。左サイドががら空きですが鳥海選手の走力を生かし後ろからのプレスバックでボールを奪おうという算段と思われます。
しかしその守備方針が甲府にとって仇となってしまいます。25分に中央からゴール前にドリブルを開始した⑱氣田選手を引っ掛けてしまい仙台がFKを獲得。これを㊹中島選手が直接決めて仙台が先制します。金沢戦の時のFKと同じ様ような位置だったので期待していましたが、その期待を越える美しいものでした。
先制された甲府はWGが前に出てきて攻勢を強めようとします。しかし仙台は町田戦で見られたサイドの守備の受け渡しや逆サイドのケアをしっかり行えていたので大事には至りません。逆にWG裏へ2トップに2人が裏抜けを見せることで甲府守備陣の陣形をより崩しにかかります。
この姿勢がすぐに実を結びます。38分に㉓杉本選手の裏狙いのロングキックは跳ね返されますが㉖加藤選手、⑨中山選手とつながり左サイドへ。爆走した⑱氣田選手がPAで甲府DFを引き付けるとオーバーラップした㊶内田選手にパス。内田選手のゴール前へのクロスを⑨中山選手がしっかり決め追加点をあげます。流れるようなパスワークからの追加点は絶好調時の仙台が復活してきた感じがします。前半はこのまま2-0で終えます。
後半開始から甲府は2枚替えを行います。⑦荒木選手と⑲宮崎選手が投入し右サイドからの打開を図ります。仙台はこの荒木選手の左利き特有のドリブルのリズムに苦慮します。しかし決定的な場面は作らせず全体的にプレス強度を高めて甲府の攻撃を分断させます。
トドメの一撃を狙っていた仙台は79分、プレスをかけ続け甲府陣のPA手前でボールを奪うと㉜鎌田選手がゴール前に向かいます。これは甲府DFに当たりボールがややずれますがすぐに㉘名倉選手が奪取しすぐさまシュート。ゴール右に決まりスコアを3-0にします。ゴールへの積極的な姿勢から生み出されたトドメの一撃となりました。その後は前節の反省点でもあった試合の終え方を完遂し3-0で仙台が勝利しました。
試合経過琉球編~消耗戦の果てに~
甲府戦に勝利し連勝を飾った仙台は沖縄の地での連戦最後のアウェー戦。コンディション不良になった㊹中島選手から㉜鎌田選手に先発変更して琉球戦に臨みます。
一方のFC琉球は前節残留争いのライバルである岩手に勝利。ホームといえど連戦+長距離移動が重なりましたが先発変更は2人のみ。⑦田中選手と元仙台の⑯阿部選手が久しぶりの先発です。
試合開始早々から仙台は琉球の左サイドを攻め立てます。すると5分、⑬平岡選手からのパスで㉕真瀬選手と㉖加藤選手のコンビネーションで崩します。PA内にこの2人で侵入すると最後は真瀬選手がシュート。1度目は防がれますが跳ね返りを再度真瀬選手がシュート。これがゴールネットに突き刺さり幸先よく先制します。
仙台は同様の形から追加点を狙いますが琉球が対応してきます。仙台がCB+ボランチの3人でするとみるとそこにはあまりプレスをかけに行かずブロックを慎重に組みます。仙台は突破を試みようと右サイドの仕掛けだけでなく裏へのロングパスも織り交ぜますがオフサイドになってしまいます。この丁寧なブロックは前回対戦でも苦しめられたので、カウンターを恐れずどちらかサイドに寄った攻撃やどちらかのボランチが前にでて攻勢を強めるといったことが出来ていれば追加点が得られたかもしれません。
一方の守備は㉞ケルヴィン選手の右サイドからの切り込み、⑦田中選手のクロス、⑯阿部選手の鬼のようなキープからピンチが何度となく訪れますが最後のシュートを打たせない守備で何とか対応します。
先制点と同じ形でPKを獲得しますが①カルバハル選手に止められてしまいます。嫌な空気を抱えて後半に入ります。
その悪い空気が現実になってしまいます。46分、仙台ゴール前の混戦で㉘名倉選手がボール保持し㉖加藤選手へカウンターへのパスをしますが加藤選手がトラップをミス。琉球ボールになると㉒上原選手のクロスを㉞ケルヴィン選手がシュート。ミートしていないシュートでしたが㉓杉本選手がキャッチミス。⑪中野選手に押し込まれ同点とされます。PK失敗にトラップミスからの失点と加藤選手にとっては苦難の試合となりました。しかしこれだけ選択ミスと技術的ミスが続けば失点するのもやむを得ません。杉本選手には最後の砦としてキャッチして欲しかったですが出来なかったので、もう仕方がないです。
その後も琉球ペース。なかなかゴール前に侵入できない仙台を尻目にカウンターやクロスから琉球はシュートを連発。しかし⑳キムテヒョン選手の寸前でのパスカットや㉓杉本選手の3連続セーブで勝ち越し点は許しません。消耗戦となったこの試合は1-1の引き分けに終わりました。
まとめ
町田戦で5戦ぶりの勝利をあげた仙台は勢いそのままに甲府を圧倒。省エネペースで前半のうちに2-0とすると、後半は押し込まれながらも試合をコントロール。終盤に1点を加え3-0で勝利します。この勢いを琉球戦にも持ち込み開始5分で先制に成功します。しかしその後は琉球のブロックとカウンターに苦しみます。PK失敗とミスの連続からの失点で同点に追いつかれるとその後は消耗戦に。最後はなんとかやらせず引き分けに終わりました。
個人的MVP(甲府戦):㉖加藤千尋選手
ゴールこそありませんでしたが、2トップがサイドに流れた後の補完として前線に入り込み甲府守備陣を翻弄しました。これが徐々に他の選手が動きやすい引き付けにもなり得点時の影の立役者の1人として輝きました。惜しいFKもあり琉球せんではリーグ戦での初ゴール目前でしたがゴールは生まれず。この夏の爆発に期待したい選手の1人でもあるので、今後のキーマンになるでしょう。
個人的MVP:⑳キムテヒョン選手
夏の連戦最終日と沖縄への長距離移動と暑さ…。DF泣かせの環境が揃っているところに相手はカウンター狙い。慎重かつ正確な対応をしなければ失点につながりかねないところ見事期待に答えた守備でのプレーが見られました。その分攻撃的な部分が見せられませんでしたが苦しい状態に陥ったチームを助ける奮闘ぶりだったと思います。
以上、「仙台vs甲府」と「琉球vs仙台」のてきとーレビューでした。3連勝必須な状況での琉球戦の引き分けは悔しいですしとても手痛いですが横浜と新潟がこの連戦でやや勝ち点を取りこぼしたのでなんとか1ゲームでひっくり返せるとこまで戻ってきました。連勝して上位に引き分けすら許されないプレッシャーをかけ続けられるように、精一杯のサポートをしていきましょう。そんな連勝再スタートの足掛かりとしたいのは次節岩手戦。ホームジャックはほぼ確実です。最高の雰囲気で臨むアウェー戦に仕上げていきましょう!それでは、また。
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