見出し画像

2022年J2てきとーレビュー#14 第17節 大宮アルディージャvsベガルタ仙台

 こんにちは、キリーです。今回は先日の「大宮vs仙台」の試合をレビューしていきます。レビュー初心者で「てきとー」にやっておりますのでご理解の程よろしくお願いします。それでは始めます。

スターティングメンバー

スクリーンショット (602)

 まずは仙台のスタメンです。なんと前節金沢戦から先発もベンチも変更なしでした。これは今シーズン初のことです。前節の出来が良く、この試合から始まる5連戦にもその勢いを持ってきたいというところでしょうか。

スクリーンショット (603)

 一方の大宮は前節岩手戦から中2日ということでしたが4人のみの変更。正GKとして君臨していた㉟南選手が岩手戦での大怪我による離脱なのでフィールドプレーヤーはほぼそのままということになります。⑲矢島選手は古巣、⑭武田選手は仙台ジュニア、㉘富山選手は仙台で特別指定選手の経験というように何かと仙台に縁がある選手が多いです。

前半~貪欲な進化~

スクリーンショット (604)

 試合が始まるとボールを握る仙台、ブロックを敷く大宮という構図で始まりました。この守備ブロックがぱっと見で分かるほど綺麗な4-4-2のブロックでした。中央での崩しはさせまいと簡単には崩れないブロックを作り…

スクリーンショット (605)

 サイドに追いやった瞬間にプレスをかけに行くというシンプルながらもボールを前に運ばせない守備を大宮は疲労しました。実際20分に仙台守備陣の無理目なパスをカットしショートカウンターにまでしてます。しかしその後の攻撃が続きません。まずこの後紹介する仙台のビルドアップが上手くいってこのブロックが完全には機能しなくなってしまったこと、難しく考えているのか良いリズムでパスを回せず前半はシュートは全て枠内なものの3本に終わりました。

スクリーンショット (606)

 さぁ仙台のターンです。仙台はビルドアップの際にCB+ボランチorCB+SBの形で試合をこなしてきました。しかし今回はCB+GKでビルドアップをします。㊹中島選手が中央に陣取ることで大宮FWを仙台CBに強く行けない状況を作り組み立てに失敗して戻しても常に前を向くGKを使っているのであえて遠くのタッチラインに逃げて陣地を戻すというような選択もできました。
 また中央が大宮によってシャットアウトされているので、㉟フォギ―ニョ選手がサイドに寄り4人で四角形を作り素早いパススピードで相手を翻弄しボールを前進させます。またこのような地上戦に限らずロングパス1本での打開も画策します。その時も前節のように渋滞しないように大まかなゾーンを作りロングパスから抜け出そうとします。
 また各方法で上手くいかない時は㊿遠藤選手が所狭しと顔を出しそのボール進行の助け舟を出すことで攻撃がつながっていきます。

 仙台の先制点はまさにロングパス1本で抜け出した形からでした。30分、⑳キムテヒョン選手のロングパスに左の大外から㊶内田選手が抜け出そうとします。これを大宮守備陣が処理を誤り内田選手が高い位置でかつフリーな状態でボールを持ちます。これをファーにグラウンダー気味にクロスを送ると難しいバウンドながら㉘名倉選手が上手く合わせました。

 さらに39分。ゴールキックの流れから獲得したCK。㊿遠藤選手が蹴ったボールを相手のゾーンディフェンスの外で⑤若狭選手がフリック。速いボールでしたが㊷富樫選手が反応してゴール右上隅へ流し込み追加点を上げます。
 この後若干大宮ペースの時間になりゴールに迫られますが集中した守備で前半を終えます。

後半~点が入るほど初心者におすすめしやすい~

スクリーンショット (607)

 さて後半は大宮が守備のやり方をブロックを構える方法から1vs1気味のものに変更します。もちろん前半に2失点してしまったので何かを変えないといけないので間違ってはいないと思います。しかし1vs1気味になると仙台SHは内に絞ることが多いので大宮SBがそれに釣られてしまうとSB裏がぽっかりと広大なスペースと化してしまいます。
 仙台はそれを見逃さずそこをついていきます。しかし仙台側にも不備が出てきます。SB裏をついて相手陣深くまで侵入は出来ていますが、それにいたるまでにロングボールを多用してしまったので全体的に伸びてしまい攻めた時の選手間の距離やスペースが危ない感じになっていました。

 54分の失点シーンはまさにそのもの。人数をかけて大宮ゴールに迫りますがパスの呼吸が合わず大宮ボールに。少ないパスで㉘富山選手にボールが渡りカウンター。そのままボールを運びゴールを奪いきりました。絵に描いたようなカウンターで発動した時には「あぁ、たぶん失点するなぁ…」とおもってしまうほど綺麗なものでした。この失点は攻撃時の呼吸のズレが原因なので「ここを修正しないと!」と大げさに言うものでもないかなと思います。まあ、攻めたらシュートで終われに尽きるかと思います。

 この得点で一気に大宮サポのボルテージが上がり選手からもイケイケムードが出てきます。しかし仙台の選手はそれをいなしていき60分。相手のトラップミスを奪い㉘名倉選手と⑱氣田選手で左サイドを進撃します。氣田選手がペナルティエリア角に相手を集中させてエリア外中央にラストパス。これを㉟フォギ―ニョ選手が豪快に蹴りこみ3-1。リードを戻します。この試合現地で見ていたのですがゴール裏にいたサポーターのほとんどがこのシュートの弾道が目に焼き付いているかと思います。相手ペースになりながらも上手く耐えてそこから奪いきった豪快なミドルにサポータ全員が酔いしれます。ゴール後のパフォーマンスも可愛かったです。

 その後大宮も攻撃的な交代をする中、仙台も攻撃的な交代をし互いに追加点を狙う時間が流れます。それが実を結んだのは仙台。82分に相手の運動量が減ったことで㊶内田選手に大宮陣地の中ほど、左サイドでまたもフリーでボールが渡ります。これをゴール前へピンポイントクロスを入れると⑮カルドーゾ選手が大宮CBに競り勝ちヘディングシュート。みごと右隅に流し込んで追加点を上げます。あれほど美しいクロスを久しぶりに現地で見れたのは感動ものでした。

 そしてこのまま試合終了かと思われましたが93分。交代で入った㊴泉澤選手のクロスにパワープレーで前線へ上がっていた㉔西村選手がヘディングで落とします。これをゴール前でフリーになっていた⑨菊地選手がボレーで蹴りこみ失点してしまいます。この失点はカバーリングが上手くいっていなかったですね。㊶内田選手→㉕真瀬選手の交代がディフェンスラインはやったことはあるもののそんなに長い時間やったことはないという並びになっていました。連携ミスのような形なので今後の練習で改善できるかと思われます。
 ATに余計な失点があったものの試合はこのまま終了。4-2で仙台が勝利しました。

まとめ

 前節初めて首位に立った仙台。大宮の丁寧なブロックも折り込み済みのようにあらゆる手段でボールを進め前半だけで2得点。後半はやや伸びた陣形になってしまい大宮にカウンターからゴールを許してしまいます。しかしここからへこまず、すぐさまリードを奪い返し広げていきます。ATにも反撃うを許しますが1点に抑え4-2で勝利しました。
個人的MVP:全員
 雑な表彰ですね。この試合は古くからの友人を連れて現地観戦してました。友人はサッカーの生観戦の経験がほぼ無く、NACK5のピッチの近さもJサポならお馴染みですが友人は目を丸くして感動していました。そんな友人が試合終了直後「やっぱり、サッカー見るの楽しいね」と言ってくれました。これも雨という難しい条件の中、いかにしてボールを握りゴールまで近づけ得点を奪うかをチーム全体で共有し本番に表現しきって4得点したからだと思います。もちろん失点は残念ですが大宮サポの盛り上がりも肌で感じ現地で見る楽しみを知ってくれたと思います。サッカーを見る楽しみを友人と共有できた気持ちの良い試合なので選手・スタッフも含めて全員がMVPです。

 以上、「大宮vs仙台」のてきとーレビューでした。今節も大量得点し攻撃陣は好調ですが、ここ最近は失点が続いているのでクリーンシートがそろそろ見たいですね。次節は5連戦の2戦目である岡山戦です。まぁいわずもがな木山監督という因縁のある監督が率いているチームです。目下4位と上位につけているので、上位にも強い仙台をアピールしつつリーグ戦4連勝、ホーム5連勝を目指しましょう。さぁ水曜はカレーを飲みにユアスタへGO!!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?