2025年J2てきとー戦力プレビュー#6～V・ファーレン長崎、ロアッソ熊本、大分トリニータ編～
こんにちは。キリーです。2025年J2てきとー戦力プレビュー#6では九州に本拠地を置くチームのV・ファーレン長崎、ロアッソ熊本、大分トリニータを「てきとー」にプレビューしていきます。
このプレビューは毎度おなじみ「てきとー」に行っているものです。昨シーズンから誰が移籍したのか、穴埋めはできているのかといった点が主となります。だから戦術云々には深くは触れないようにしています。監督交代や選手構成からフォーメーション変わるかもね程度までなのであしからず。それでは始めます。
V・ファーレン長崎～昇格候補最右翼！～
成績：J2リーグ3位 勝点75 21勝12分5敗 74得点39失点 得失点差＋35
開幕はカリーレ前監督に振り回された形になりましたが、下平体制で発進。開幕2戦こそ勝てませんでしたが、3連勝を皮切りに22戦負け無しを記録し3位に位置付けます。自動昇格も狙えましたが、7戦勝ち無しのトンネルに入ってしまいます。清水、横浜FCとの差が広がりますが諦めません。新スタジアム完成も追い風にラスト5戦で5連勝。昇格圏には入れませんでしたが、POに最も有利な3位の座を射止めます。
勢いそのままに昇格プレーオフも進みたかったですが、謎の3週間の空き期間が長崎の勢いを完全に削ぎます。仙台に大敗し、あっけなく24年のJ1昇格挑戦が終わってしまいました。
開幕前のゴタゴタがありながらチームを昇格一歩手前に導いた手腕を評価され下平監督は続投。24年の主力の移籍は、GK若原選手、DF田中選手、MF秋野選手といったポジションが後ろ目の選手です。精神的支柱の秋野選手、終盤の猛追を支えた若原選手の流出は痛手といえるでしょう。
そんなGKには山形からGK後藤選手らがきました。3シーズン山形の正GKを務め、J2屈指のセービング能力を誇る選手です。若原選手の穴は十分に埋まったといえるでしょう。
DFにはDF関口選手、DFエドゥアルド選手、DF高畑選手の加入とDFモヨ選手の復帰がありました。エドゥアルド選手はJ経験豊富なCBになります。後述する外国籍枠、また怪我がちという面はありますが守備力向上につながります。エドゥアルド選手の出場が叶わない場合は最終ラインをどこでもこなせる関口選手をはじめとしたCBの層の厚さがあるので問題ないでしょう。サイドバックは左は米田選手、右が様々な選手が起用とどちらも偏りのある起用でした。モヨ選手は藤枝で良い経験を積んだので右SBの開幕先発できても不思議ではありません。左には高畑選手がいるので、こちらもよい競争力が働きそうです。
(2/9追記) 期待の戦力だったDFモヨ選手が海外移籍をし、ほぼ同じタイミングでDF田所選手の加入が発表されました。田所選手はCBが主戦場のため、やや右SBは手薄になりました。しかし上記のとおり、昨年は右SBを様々な選手でカバーしたので大きな心配にはならないでしょう。
秋野選手の後釜にはMF山口選手らがやってきました。後釜というには豪華すぎる、J1優勝チームからの移籍です。中盤は引き締まった守備がなされるでしょう。一方で、マテウス・ジェズス選手をどこで起用するか、そもそもインサイドハーフの人選をいかにするかは今季の長崎のうれしい悩みどころの1つになるでしょう。
FWにはFW山﨑選手がきました。タレントが揃っているなか、起用される場面は限られる状況になるかもしれません。しかし、一瞬のチャンスを見逃さないのでジョーカー候補になりえます。
戦力をみると優勝が至上命題とも言える充実さです。しかし、4枠しかない外国籍枠選手に対して7人の在籍、昨年はインサイドハーフにつなぎ役がいないと機能不全になりがちなことがあった点など不安要素が全くないわけではないです。少々の不安要素も全く感じさせない豪華さをもってしてJ2優勝を狙います。
ロアッソ熊本～上位への挑戦～
成績：J2リーグ12位 勝点46 13勝7分18敗 53得点62失点 得失点差-9
前半戦は3月下旬に連勝があったものの、それ以外では勝ち点を伸ばせず下位に沈むことになった大木体制5年目の熊本。中断明けの後半戦もその傾向が続きますが、9月に4連勝。降格圏から大きく離れることに成功し、最終的に12位でフィニッシュすることになりました。
大木体制は継続し6年目になります。主な流出はGK田代選手、DF江崎選手、FW石川選手といったところです。熊本に在籍した2年間で19ゴールをあげた石川選手の流出は手痛すぎるものです。
毎年のことになるのですが、熊本の加入選手はなかなか書きづらいことが多いです。それは新人選手を積極的に獲得・起用するチームになっているからです。まぁ、調べればどのようなプレースタイルなのかは分かります。でも、熊本だけ新人選手をまじまじと見るわけにもいかないようなぁ、と考え新人選手は大抵の場合スルーしています。全てのルーキー選手、ごめんね。
そんなルーキーを支えるのは既存選手だけではありません。今季加入したGK武者選手は沼津正GK、DF袴田選手はキック精度が武器のレフティー、FW塩浜選手は昨季福島で16ゴールと頼りがいのある特徴があります。
22年の躍進も熊本自前の選手が猛威を振るって参入決定戦まで進出することができました。その躍進を再現するべく、ダイヤの原石達の挑戦が再び始まります。
大分トリニータ～カタノサッカー復権へ～
成績：J2リーグ16位 勝点43 10勝13分15敗 33得点47失点 得失点差-14
片野坂監督が3年ぶりに復帰した大分ですが、序盤戦は勝てはするものの連勝という形はなかなか達成できません。4月下旬にやっと2連勝できたと思ったら、ズルズルと停滞していきます。怪我人がチーム全体で出がちになりベストメンバーが組めない状態が続きます。いつのまにか9戦勝ち無しの状態になり降格圏がチラつきますが自力で最悪の事態を回避します。それでも不本意な16位という成績で終えました。
第2期片野坂体制2年目はボランチの主力であるMF弓場選手とMF保田選手が移籍するという出鼻をくじかれる形になります。他にも空中戦に強いDF安藤選手、チームを長いこと支えたFW渡邊選手とFW長澤選手らが退団し、新たな大分の顔となる選手が求められます。
そのチームの顔という点ではMF清武選手が適任といえるでしょう。ここ数年は怪我もあり目立つ成績は残せていませんが、実績は十分。昨年の暗いイメージも払拭できるだけの力があります。
最終ラインには鹿児島からDF戸根選手が加入しました。カバーリングに定評があるとのことなので、デルラン選手やペレイラ選手の攻め上がりがよりやりやすくなるでしょう。
中盤にはMF天笠選手とMF榊原選手がきました。特に天笠選手はボランチの位置からゲームメイク、つぶし役ができる強度のある選手なのですぐに先発に定着することになりそうです。
前線にはFW有馬選手らがきました。昨季、いわきで10ゴールを記録しており新たなゴールゲッターとしての期待が高まります。
昨季は不本意なシーズンでしたが、ピンポイントに良い選手を補強することができました。シン・カタノサッカーのリベンジがスタートします。
まとめ～勝点を奪っていきたい～
優勝が求められる長崎、ルーキーとともに再躍進に燃える熊本、リベンジを窺う大分と厄介このうえないチームが九州にも揃っています。どちらかというと苦手な印象はありません。しかし、昨季は熊本には対仙台リーグ戦初勝利を献上。長崎にも印象的なドロー弾をくらっていますし、大分にもどっこいどっこいの成績です。油断せずに、しぶとく勝ち点３を奪っていき相手の進撃をストップさせる仙台の活躍に期待です。
以上、V・ファーレン長崎、ロアッソ熊本、大分トリニータのてきとー戦力プレビューでした。ようやくここまできました。途中の移籍情報の更新には手を焼きましたが、開幕まで約3週間ということもありnoteに書き込むことに集中できました。この勢いで次のチームまで描き切ります！
次回は「いざ開幕戦」編です。お楽しみに。それでは、また。
2025てきとー戦力プレビュー
#1 ベガルタ仙台編
#2 北海道コンサドーレ札幌、ブラウブリッツ秋田、モンテディオ山形、いわきFC編
#3 水戸ホーリーホック、RB大宮アルディージャ、ジェフユナイテッド千葉、ヴァンフォーレ甲府編
#4 カターレ富山、ジュビロ磐田、藤枝MYFC編
#5 レノファ山口FC、徳島ヴォルティス、愛媛FC、FC今治編
#6 V・ファーレン長崎、ロアッソ熊本、大分トリニータ編
#7 サガン鳥栖編
#8 順位予想
参考
・フットボールラボ https://www.football-lab.jp/
・J. League Data Site 出場記録 https://data.j-league.or.jp/SFTP01/
・さっかりん Jリーグ移籍情報 http://soccer.phew.homeip.net/transfer_news/?team=
・transfer market https://www.transfermarkt.com/
・ELGOLAZO Jリーグ選手名鑑2024 J1・J2・J3 エルゴラッソ特別編集