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2024年J2てきとー戦力プレビュー#2~ブラウブリッツ秋田、モンテディオ山形、いわきFC編~

 こんにちは。キリーです。2024年J2てきとー戦力プレビュー#2では東北に本拠地を置くチームであるブラウブリッツ秋田、モンテディオ山形、いわきFCを「てきとー」にプレビューしていきます。
 このプレビューはこれまでと同じく「てきとー」に行っています。昨シーズンから誰が移籍したのか、穴埋めはできているのかといった点が主となります。だから戦術云々には深くは触れないようにしています。監督交代や選手構成からフォーメーション変わるかもね程度までなのであしからず。それでは始めます。


ブラウブリッツ秋田~深化する強さ~

2023年成績:J2リーグ13位 勝点51 12勝15分15敗 37得点44失点 得失点差 −7
 開幕直後は3連勝含む6戦負け無しでスタート。しかし5月の6戦勝ち無しからトーンダウン。その後持ち直したものの8月の上位陣との戦いで9戦勝ちから遠ざかり昇格レースからは脱落。勝ち無し期間もしぶとくドローで勝ち点を積み重ねていたので、残留争いにはあまり関わらずJ2中位の安定した成績を残しました。
 オフシーズンの主な退団はDF高田選手やDF阿部選手、DF飯尾選手、FW齋藤選手。秋田自慢の守備陣が多数流出。また、ここ数年秋田の最前線を支えた齋藤選手も移籍となりました。
 ただ加入した選手も退団選手に顔負けしないネームバリューです。仙台が誇る高精度クロッサーDF蜂須賀選手は秋田の武器であるセットプレーの強度を上げる最高のピースの1つです。DF岡崎選手の空中戦、DF村松選手の統率力も有数の力があるので守備陣の強度はむしろ上昇しているでしょう。
 秋田の泣き所の1つであるFWの得点力というところでは松本からFW小松選手を獲得しました。23シーズンJ3得点王の実績を持つこの選手は明確なスタイルのある秋田にマッチした選手といえるでしょう。
 個人的にはMF栗本選手が良い味を出すのではないかと思います。酸いも甘いも経験したベテランは秋田の強固さをさらに固くすると予想します。総じて昨年以上にスタイルを深くさせることのできる補強ができたと言えるでしょう。

モンテディオ山形~ダービーってそういうもんじゃん~

2023年成績:J2リーグ5位 勝点67 21勝4分17敗 64得点54失点 得失点差 +10
 開幕連勝スタートも5連敗。一昨シーズン好成績を残したクラモフスキー監督を解任し渡邉晋コーチを後任にし再スタートします。開幕直後の連敗は8まで伸びますがその後は快進撃。3度の5連勝を記録しプレーオフ圏内に滑り込み。昇格プレーオフは清水に屈しますがJ2有数の実力を遺憾なく発揮しました。
 オフシーズンではCBの柱DF野田選手、左SBとして開花したMF小野選手、中盤の心臓でもあるMF藤田選手などが移籍しました。
 今J2で最もスタイルも明確で選手の憧れる(?)ブランド力を持つと言われている山形。悔しいですが主力の穴をほぼ埋めた上で戦力の上積みにも成功しています。DF岡本選手は昨シーズン群馬躍進を支えた1人でもありSBの選択肢が増えました。中盤以降もC大阪の期待を背負うMF松本選手、特徴あるアタックのするMF坂本選手MF杉山選手。昨季は苦しんだもののJ3得点王&MVPの実績を持つFW有田選手となかなかに手を焼くメンバーを揃えることに成功しました。
 そして仙台からMF氣田選手MF加藤選手を獲得しました。山形の攻撃陣はJ2の中では豪華な顔ぶれなので「みちのくダービー」に出れるかは別問題でしょう。まぁ策士である渡邉監督は2人を先発させて、サポーターを挑発。ユアスタを変な空気にさせて、山形ペースにさせるぐらいのことは考えているでしょう。
 2人の移籍はだいぶ炎上しましたがそれだけ仙台での活躍が待望されていた選手ということです。個人的には「そういうこともある。」という認知です。過去を振り返れば仙台→山形は財前宣之氏や渡辺広大選手に小原章吾氏、山形→仙台は永井篤志氏が禁断と言われている移籍を経験しています。他クラブを挟んでなら中山仁斗選手をはじめ、桜井繁氏、佐々木勇人氏、内山俊彦氏、田中渉選手もです(古参アピール)。生活圏も近いので、移籍のハードルも心理面を除けば低い方なのでしょう。あまり過度な反応はせずに今いる選手を全力で応援していきましょう。(ただし試合に出るなら覚えておいてね(^_-)-☆)
 話がそれましたが、山形自体の戦力はCBと左SBの層に不安がありますが十分に昇格を狙える戦力でしょう。

いわきFC~1年耐えれば大丈夫?~

2023年成績:J2リーグ18位 勝点47 12勝11分19敗 45得点69失点 得失点差 -24
 鳴り物入りでJ2に参入したいわきFC。しかし思うように勝ち星を伸ばせず4月後半からは5連敗。その後も上手く立て直すことが出来ず村主監督を解任。後任にはいわきFCの名を広めた田村GMが監督を務めます。すると粘り強さが戻り連勝こそ伸ばせないもののしぶとく勝点を拾うことに成功します。終盤には3連敗を2回繰り返すなどありましたが、見事J2残留を果たしました。
 そんないわきFCですがオフシーズンは逆風に見舞われます。正GK高木和選手、CBの2枚看板DF家泉選手とDF遠藤選手、大卒ルーキーながらも左サイドを支えたDF河村選手の守備陣に限らず、オールマイティにこなすMF宮本選手、FWの柱である有田選手と主力がゴッソリ移籍してしまいました。
 補強としては実績のある選手よりは大卒選手や他クラブの若手をじっくり育てる方針。中でもC大阪から期限付き移籍のMF大迫選手MF西川選手2選手は将来を嘱望されているので試合に出ることで大化けするでしょう。ゴールゲッターとして楽しみなのはFWブワニカ選手。身体能力が高く前線での脅威となれればいわきとしては心強いです。守備陣も流出が相次ぎましたが、今治からDF照山選手、山口からDF生駒選手、韓国からDFパクヒョンジン選手と様々なカラーのCBを揃えることが出来ました。左SBの層が薄く、CBプレーできる選手が多いので3バックスタートする考えもあるかもしれません。
 J2とJ3間の昇降格を繰り返すチームがなかなかないのでデータが少ないのですが、J2昇格2年目でJ3に戻ることになってしまったクラブは21年のギラヴァンツ北九州のみ。その他は1年で降格か4年以上J2に在籍をしています。くわしくはこちらの記事をご覧ください。

 このデータ通りならば主力がゴッソリ抜けたいわきもそのカラーを全面に打ち出すことができれば残留は固いのかもしれません。

まとめ~同じ地域だからこその面倒くささ~

 秋田は守備陣の強化、山形はブランド力を生かした補強の充実具合、いわきの素材重視のメンバー構成とどれをとっても厄介です。一番の近隣ということもあり試合は入場者数も多く異様な雰囲気が醸し出されることもしばしば。この3チームに勝ち切らずして上位は無いと思うので、ベガの選手達にはしっかりと勝利してほしいです。

 以上、ブラウブリッツ秋田、モンテディオ山形、いわきFCのてきとー戦力プレビューでした。思った以上にいっぱい書いてしまいましたが、「てきとー」なとこも多いのであしからず。
 次回は「今年は意外と少ない…vs関東」編です。お楽しみに。それでは、また。

2024てきとー戦力プレビュー
#1 ベガルタ仙台編 
#2 ブラウブリッツ秋田、モンテディオ山形、いわきFC編
#3 水戸ホーリーホック、栃木SC、ザスパ群馬、ジェフユナイテッド千葉、横浜FC編
#4 ヴァンフォーレ甲府、清水エスパルス、藤枝MYFC編
#5 ファジアーノ岡山、レノファ山口FC、徳島ヴォルティス、愛媛FC編
#6 V・ファーレン長崎、ロアッソ熊本、鹿児島ユナイテッドFC編
#7 大分トリニータ編
#8 順位予想

参考
・フットボールラボ https://www.football-lab.jp/
・J. League Data Site 出場記録 https://data.j-league.or.jp/SFTP01/
・さっかりん Jリーグ移籍情報 http://soccer.phew.homeip.net/transfer_news/?team=
・transfer market https://www.transfermarkt.com/
・ELGOLAZO Jリーグ選手名鑑2023 J1・J2・J3 エルゴラッソ特別編集

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