2022年J2てきとーレビュー#4 第5節 モンテディオ山形 vs ベガルタ仙台

こんにちは、キリーです。今回は先週の山形VS仙台の試合をレビューしていきます。レビュー初心者で「てきとー」にやっておりますのでご理解の程よろしくお願いします。それでは始めます。

スターティングメンバー

　まずは仙台のスタメンです。今期初めて前節とメンバー変更なしで臨みます。

　一方の山形も前節と同じメンバーで臨みます。ホーム開幕がみちのくダービーということもあり、山形の気合の入り具合が選手、スタッフ、サポーターから感じられました。

前半～特殊作戦の功罪～

　前半開始と共に山形がボールを握ります。仙台も折り込み済みのように守備から入ります。仙台にとって相手がこちらの想定通りの動きをするか見極める必要な「受け」なのかなと思います。しかしその「受け」がいつもと異なります。普段は4-4-2のブロックを作り様子を伺いますが、今節では人について守備をします。いわゆるマンツーマンです。山形はボール保持して攻め込むとき⑩山田選手が下がり⑮藤田選手が上がり疑似的に4-3-3のような形になります。いつものブロックを敷く形だと開幕戦のようにアンカーor2CBにボールを面白いように動かされてしまうので人につく守備を選択したのでしょう。
　想定通り山形は思うようにはボールを運べずサイドを突破できないか模索します。すると山形のSBが高い位置を取るので仙台のSHは山形守備陣に空いた広大なスペースをめがけてアタックします。このとき仙台は中央の⑨中山選手に当ててから展開するのでこのアタックがシュートまでいきやすくなっていました。

仙台の先制点はまさしくその形でした。中盤でボールを奪うと㉟フォギ―ニョ選手が⑨中山選手に当て、そのボールを⑱氣田選手へパスします。氣田選手のスピードをあまり殺さないこのパスは氣田選手をまっすぐゴールへ向かわせ相手DFの動きを見切ってゴールを奪います。華麗な展開でのゴールでしたが、この試合はみちのくダービー。簡単には終わりません。

　仙台は人につく守備をしていましたが㉟フォギ―ニョ選手が⑩山田選手のサイドに流れる動きに釣られると中央にスペースが生まれてしまいます。また⑱南選手につく㊷富樫選手の守備力にも限界があり、自陣に戻りすぎると⑨中山選手を孤立させてしまいます。これにつけこんだ山形は南選手を高い位置に送りフォギ―ニョ選手に「山田選手に行く？それとも南選手？」という2択を突きつけます。失点シーンはその一瞬の迷いから中盤が突破され、さらに選手が違うだけで同じような選択を最終ラインに突きつけらた結果のものでした。

後半～課題解決のご褒美は芸術品～

　人につく守備でそれなりの手応えを感じた仙台は後半に守備のテコ入れをします。つく人の見直しをしました。それにより「ボランチにはボランチ、CBにはFW」という形にしました。これにより⑨中山選手の孤立の恐れは低下しました。しかし⑩山田選手をある程度フリーにさせる判断でもありました。この状況が長引くと怖い場面が増えそうだなとも感じましたがゲームはすぐ動きます。

　左サイド深くまで攻め込むと⑩梁選手のショートクロスに㊷富樫選手が反応しキープ。中央に折り返すと⑨中山選手が相手GKをの動きを見極めゴールを奪います。やや強引な崩しですがFWの力で奪いきった得点は爽快でした。しかし繰り返すようですがこの試合はみちのくダービー。ドラマはまだまだ続きます。

　先ほどの勝ち越しゴールからわずか数分後に山形が追いつきます。③半田選手が㉕國分選手とのワンツーで抜け出すとそのままクロスを入れます。これは㉓杉本選手が対応しますがファンブルしてしまいます。これを⑪藤本選手が押し込みました。もちろんこの失点の主要因は杉本選手のミスです。しかその前に⑩梁選手が⑮藤田選手に食いついてしまい中央にスペースを開けてしまいました。これを見逃さず半田選手が利用しきったともいえます。この形になってしまうと遅かれ早かれ失点はしていたと思われます。

　人につく守備でまたしても穴を作って追いつかれてしまった仙台。それでも山形の選手に圧をかけ続けます。するとビルドアップ中にボールの出どころがなくなってしまいます。フォローに来た㉕國分選手も圧を受けてしまい最終ラインへバックパス。これが㊿遠藤選手へのプレゼントパスのようになってしまいます。対応した㉛木村選手がたまらずファール。DOGSOにより退場となりました。　

　このFKを㊿遠藤選手が自ら決め再度リードを奪います。このFKは「美しい」という言葉以外見つからないほどのものでした。
　その後は退場者を出しながらも前線のメンバーを変えつつゴールを狙う山形に冷静に対応し、何度かピンチがあったものの3-2で仙台が勝利しました。個人的には終盤で見られた遠藤選手と⑪赤﨑選手の時間を使うプレーに鹿島イズムを感じ、仙台の選手ももっと吸収してほしいなと思いました。

まとめ

　普段とは異なる守備を披露した仙台。上手くはまり先制しますが、仙台守備の弱点を見破った山形が同点に追いつきます。後半はその守備をマイナーチェンジしゴールを奪いきってシーソーゲームに勝利しました。

個人的MVP：㊿遠藤康選手
　普段は試合全体のバランスをうまくとっていた選手だったり陰ながらの活躍をした選手を個人的MVPにあげていますが今節は違います。みちのくダービーにおいてあの美しいFKで決勝点を奪った。それだけで十分です。

　以上、山形VS仙台のレビューでした。開幕5戦負け無しの好調ですが暗雲が立ち込めてきています。コロナでチーム関係者が計12名ほど離脱しています。また富田選手と吉野選手が怪我でボランチがやや手薄な状態になっています。次節町田戦では、まず選手の元気な姿を見たいです。そしてあわよくば負け無しの継続が出来ればと思います。難敵3連戦を無事に突破しましょう！それでは、また。