見出し画像

2022年J2てきとーレビュー#26 第30節ツエーゲン金沢vsベガルタ仙台

 こんにちは、キリーです。今回は先日の「金沢vs仙台」の試合をレビューしていきます。レビュー初心者なので「てきとー」にやっておりますのでご理解の程よろしくお願いします。それでは始めます。

スターティングメンバー

 まずは仙台のスタメンです。前節の山口戦からは2人変更。またここ数節ベンチから離れていたメンバーも戻ってきており、久しぶりにフルメンバーに近いスタメンとなりました。

 一方の金沢は4戦勝ち無し、3戦連続0-3の敗戦にコロナ罹患により選手が大量離脱中と泣きっ面に蜂の状態です。今節もベンチメンバーが5人と総力戦が続いています。

試合経過~究極完全体に戻る第一歩~

 この試合は「声出し応援運営検証試合」ということで2年ぶりにチャントが出来る試合でした。私はツイッターやDAZN越しでのチャントを聞きましたが、やっぱり良いですね。サポーターの試合を見ていての気持ちだったり選手を波に乗らせていこうというのがダイレクトに伝わっていたのではないでしょうか。

 さて試合は開始早々に金沢の⑲豊田選手を狙ったロングボールやセットプレーから危機を迎えますが冷静に対応して難を逃れます。

 ボールを握り、さあどういう攻めを見せるのかと思っていたところ9分。④蜂須賀選手の金沢守備陣の裏を狙ったロングパスに⑨中山選手が反応。㉟孫選手のマズい対応を見逃さず中山選手がそのままPAまでボールを競り合うと①白井選手に倒されPK獲得。このPKを中山選手が冷静に決め早々と先制に成功します。ベビーラッシュということもありフィールドプレイヤー総出でのゆりかごダンスにはほっこりしましたね。

 そんな仙台の攻めは金沢の守備を逆手に取ったものでした。金沢の守備はボールサイドに人が寄り、フィールドを狭くすることでパスを制限していくというものでした。仙台はこの守備を中央で受ける㊹中島選手が少ない手数で逆サイドに展開することで打ち破ります。
 また同サイドで攻める時もボールキープに優れた⑨中山選手が下りてフォローしつつSHやSBの突破を図ったり、先制点の時のように中山選手をシンプルに走らせる等して金沢守備陣に揺さぶりをかけます。

 すると18分。CKのセカンドボールを⑧藤村選手に回収されますが㉘名倉選手が奪取。これが㉟フォギ―ニョ選手→㊹中島選手と繋がり中島選手は強烈なミドルシュート。このシュートは①白井選手のビッグセーブに合いますがセーブされたボールはほぼ真上に上がります。このこぼれ球を㊷富樫選手が詰め切って追加点を上げます。このシーンの前から「仙台レッツゴー」が続いていたのですが、見ていて「ちょっと早くない?」と思っていました。しかしガンガン攻め続けてほしいというメッセージが伝わったのでしょう。名倉選手が奪取したところで後ろにつないで攻めなおす選択もあった中、選手が攻め切ろうとした結果がこのゴールに結びついたと思います。

 この後も攻勢を強めたい仙台ですが呼吸が合わなくなります。裏へのパスが早かったり、逆サイドの選手が上がりきってないのに逆サイドへパスして金沢ボールになってしまいます。おそらく前節山口戦の反省から「早く3点目を取らねば」という焦りがあったのでしょう。大丈夫です。今のあなた達ならどの時間帯のどこからでもゴールが狙えますから焦らないでください。

 ボールロストから金沢の攻撃になりましたが、チャンスらしいチャンスは作らせません。それは意図してなのか低めにブロックを構えていたからです。ある程度のところまではボールを持たせて自陣中央付近に入り始めたらきつめに当たりに行くことで金沢のボールを外に追いやります。また⑲豊田選手という分かりやすい攻撃がある分、クロス対応に集中すれば良いと割り切れたのも良かったのかもしれません。相変わらずクロスは入れられますが、空中戦に自信のある⑬平岡選手と㊼佐藤選手が跳ね返していきます。試合は2-0で折り返します。

 後半が始まり争点は次のゴール。金沢が得れば仙台はたちまち大慌てになり試合が分からなくなり、仙台が決めればこの試合は決したと言っていいでしょう。そのゴールは後半開始早々に出ます。48分、またも㉘名倉選手のボール奪取から⑱氣田選手が金沢陣中央からドリブルしてボールを運ぶとミドルシュート。これが見事に決まり3-0。氣田選手の久しぶりのゴールでこの試合を決定づけます。

 その後もジワジワと攻め続ける仙台。66分には㊹中島選手の遠目のFKからゴール前にボールが行くと①白井選手の処理ミスを誘発。⑱氣田選手がグラウンダーでシュートするとコース上にいた⑨中山選手がコースを変えてゴール。リードを広げます。

 この後は疲労の見える選手やベンチ入りが久しぶりの選手を投入し、リード出来ているからこそできる交代をしていきます。

 余裕が見えていた75分。ビルドアップのミスを⑥松本選手に奪われ、最後は⑳林選手にゴールを決められ失点してしまいます。せっかくの無失点が見えた中で非常にもったいない失点でした。ビルドアップのミスですが⑭石原選手が絡んでいます。後半戦に入り、こういったもったいない失点のシーンにほぼ絡んでしまっている石原選手。今いるメンバーだと左右どちらのサイドも出来る貴重な選手なので、冷静なプレーをすればこういうもったいないミスが減ると思うので期待しています。

 試合は失点後から始まった金沢の猛攻をしのぎ切り、最後のワンプレーでPK獲得。⑲皆川選手がこれを決めきれずとなんとも閉まらない終わり方でしたが4-1で3戦ぶりの勝利。横浜FC、新潟が2戦連続で勝利できなかったので上位に肉薄とする勝利になりました。

まとめ

 声出し応援検証試合ということで久しぶりの声援を受けての金沢戦。その声に乗ったかのように2点のリードを早々に奪います。その後は攻め急ぐ場面が多かったもの、金沢攻撃陣をちょっとヒヤヒヤしながらも封殺。後半開始早々に3点目、ジワジワ攻めて4点目を上げます。その後の試合運びにもたつきますが4-1で勝利。上位陣に1試合でひっくり返せる差に迫りました。
個人的MVP:⑱氣田亮真選手
 まず試合を決めた3点目。前節山口戦のような悲劇を繰り返さんとばかりにミドルシュートを打ち抜きました。また前半には㊶内田選手とのコンビネーションで金沢の右サイドを何度も崩しチャンスを創出。綺麗な組み立てからの㉟フォギ―ニョ選手のミドルシュートをアシストまで後一歩というとこまでもいけてました。さらに⑨中山選手の4点目や自身のシュート、脚を攣りながらのPK獲得と攻撃面で非常に驚異になっていました。月間MVPを獲得してからマークがきつくなりなかなか輝かしいチャンスクリエイトが出来ていませんでしたが今節の金沢戦で改めてその力を示しました。

 以上、「金沢vs仙台」のてきとーレビューでした。久しぶりの声援。しかもJでも有数の熱さを誇る応援に選手は驚いたことでしょう。ここ数年の成績悪化もベガサポの声が封じられたからだと個人的には思っています。サポーターの声が戻ってきたベガルタはもはや究極完全体。どんな敵も打ち破っていくことができるでしょう。次節は大宮戦。横浜FCに勝利し残留にむけて必死に来る相手をなぎ倒し勝利を積み重ねていきましょう!それでは、また。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?