2022年てきとーレビュー#17 天皇杯2回戦 ベガルタ仙台 vs Honda FC
こんにちは、キリーです。今回は先日の「仙台 vs Honda FC」の試合をレビューしていきます。レビュー初心者で「てきとー」にやっておりますのでご理解の程よろしくお願いします。それでは始めます。
スターティングメンバー
2日前に行われた栃木戦からは8人変更。怪我で戦列を離れていた⑭石原選手や⑨中山選手の先発復帰や久々登場の⑩梁選手などが先発に名を連ねます。⑥デサバト選手も久々のベンチ入りです。傍からみるとベンチ組に見えますが5~6節あたりまでの仙台の先発と思えてしまうので心強いです。
対するHonda FC同じく2日前に行われた滋賀戦から8人変更。しかしこちらは滋賀戦で出番の少ない選手を起用し、天皇杯に主力をぶつけてきた形です。
試合経過~怖いけどそれが普段なのです~
Honda FCというチームは人が同じでもフォーメーションが変わることは簡単なリサーチで分かっているはずです。YouTubeのハイライトに出てきています。仙台は普段見ることのない相手がどういう出だしをするか見極めるためにも慎重な出だしをします。これは序盤でよく見られた光景です。並びは想定していたであろう3-4-2-1。ここから仙台は栃木戦からの修正を披露します。栃木戦では対応がなあなあになっていたWGをSBが見る対応をします。そして1トップ2シャドーには2CBと㉟フォギ―ニョ選手がついて対応します。これで簡単にはクロスを入れるという選択をさせません。
仙台が対応しているかのように見えますがHonda FCは仙台の想定を上回ってきます。③宮本選手と⑪堀内選手が「CBの選手?」と疑うほど前に出てきます。そのためサイドでHonda FCの数的優位が度々発生します。またフォギ―ニョ選手がシャドーに釣られる分、中央が⑩梁選手のみになる時が多くHonda FCのボランチに中央を支配されてしまいます。
そんなHonda FCの時間が続くと13分。左からのクロスが流れましたがこれが切れません。諦めずに追った④八戸選手が回収し再びクロス。⑯川浪選手がヘディングで折り返すと中央で③三浦選手が合わせて先制点を奪われます。最初のクロスは無理矢理上げさせたのでまだいいです。しかしそれが切れると思ってセルフジャッジしてしまったのが失点の直接的な原因ですね。最後に合わせたのも後方の選手なので人につききれなかったことは割り切るしかないです。意識的に改善できると思うのでこの失点は悲観していません。
その後も押せ押せなHonda FCですが最後の一押しができません。もちろん技術的な差があることにはあるでしょう。しかし仙台が押し下げられても必ずシュートコースに人がいること、人が密集した守備になったのでラストパスが通しにくいことが考えられるでしょう。シュートコースに入られてはブロックor弱弱しいシュートになってしまいます。かといってパスしようにも人が密集しコースがなく、無理矢理にいって仙台のクリアに合うとなるシーンが多くなりました。
リードしているものの前がかりなHonda FCを仙台は虎視眈々と攻めていきます。Honda FCのCBも上がるならばWGも高い位置を取ります。結果としてその裏を右は㉖加藤選手、左は㊷富樫選手が突いていきます。そこに至るコースも⑳キムテヒョン選手からのロングパス一辺倒にならないようにSBやボランチを経由してそのスペースにボールを届けようとします。さすがのHonda FCも3人のCB全員が攻めあがるということはせず、2人が必ず残るようになっていましたが⑨中山選手が中央にどっしりと構えているのでそのスペースへのケアという動きが簡単には出来なくなっていました。
同店に追いついたシーンはまさにそのもの。32分、⑳キムテヒョン選手→㉜鎌田選手と繋いでスペースに流れた㊷富樫選手へボールが渡ります。持ち運び中央の㉖加藤選手とワンタッチパスでのパス交換でDFを振り払いゴール前へセンタリング。⑨中山選手はきっちり合わせて同点に追いつきます。サイドでの数的有利からもの流れる崩しは今シーズンの仙台を象徴するかのようなゴールです。また怪我から復帰の中山選手も早々にゴールを決められたのは心理的に余裕を持てるようにもなるでしょう。
続いて37分。㉟フォギ―ニョ選手がピッチ中央でボールを奪うと⑨中山選手のポストプレーから㉖加藤選手がドリブルを始めます。そしてPA手前からの強烈なミドルシュートがネットを揺らし逆転に成功します。実況・解説陣の2人は驚いたようで「オーバーラップしたフォギ―ニョへパスすると思った」と言っていたような気がします(正確に覚えてなくてすみません)。しかしベガサポならば思ったでしょう。加藤選手がドリブルをした瞬間「あ、シュート打つ気だな」と。元々攻撃的な選手ですが色々なポジションをやらざるおえないチーム事情からゴール前の脅威が薄れていました。しかしここ2戦、SH起用によりその攻撃性を遺憾なく発揮しているのでこれからも続いてほしいです。前半はこのまま2-1で仙台がリードして終えます。
さて後半ですがHonda FCが選手の交代をします。③三浦選手→⑧佐々木選手の交代をし4-5-1にシステム変更します。相手監督曰く「守備強度を上げるため」だそうです。しかし仙台にとっても好都合。捕まえきれなかった後方から上がってくる選手を追わずに済むことになり、普段のパスワークがひろうできるようになります。
60分頃までは仙台の攻勢にいけますがその後はHonda FCの時間が続きます。ボランチのフィルターが利かないようになりHonda FCのトップ下やSHの選手に簡単にボールが渡るようになります。シュートもバンバン打たれますが我が軍はJ2リーグ平均被シュート1位です。ちょっとやそっとのシュートでは驚きません。むしろ自分達のミスでゴール付近でボールを失うシーンが普段より多かったのでそっちのほうが怖かったです。ピンチは訪れますが事なきを得てこのまま試合終了。2-1で勝利し3回戦に進出しました。
まとめ
ユアスタ25周年の日にこけら落としと同じカードが組まれた天皇杯2回戦。アマチュア最強格のHonda FCの出足の鋭い攻守から開始早々に先制を許します。しかし動じない仙台。Honda FCの空いたスペースを的確に付くと38分までに逆転に成功します。その後も押し込まれる展開が続くもののそれも見慣れた光景。シュートブロックにCBの跳ね返しと単調な攻撃はことごとく跳ね返し勝利。3回戦に進出しました。
個人的MVP:㉖加藤千尋選手
堂々たる攻撃の姿勢はやはり前のポジションで輝きました。ここ数戦で得点の匂いはしていましたが相手GKの好守に阻まれてきました。しかしこの試合でパンチ力あるシュートでの逆転ゴールにスペースを突く味方に呼応した動きやパス、真瀬選手の攻め上がりのフォローなど今シーズンベストと言える働きでした。この活躍で監督の2列目の起用を悩ましてほしいです。
以上、「仙台 vs Honda FC」のてきとーレビューでした。ジャイキリされがちなベガルタの相手がジャイキリしがちなHonda FCというマッチメイクの時点で多くのサポーターが不安視していたでしょう。しかし選手・スタッフが見事にその不安をはねのけてくれました。天皇杯の次の相手はC大阪です。今の自分達はJ1相手にどれほど通じるか見物ですね。さてチームはリーグ戦に戻って5連戦の最終戦を迎えます。相手はジェフユナイテッド千葉。ユアスタの親戚ともいえるフクアリの雰囲気を楽しみつつ勝利を掴みにいきましょう!それでは、また。
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