2023年J2てきとー戦力プレビュー#6～ヴァンフォーレ甲府、ツエーゲン金沢、清水エスパルス、ジュビロ磐田、藤枝MYFC編～

　こんにちは。キリーです。今回は中部に本拠地を置くヴァンフォーレ甲府、ツエーゲン金沢、清水エスパルス、ジュビロ磐田、藤枝MYFCを「てきとー」にプレビューしていきます。
　静岡だけでまとめた方が良かったのです。しかし新潟が昇格したので甲府と金沢という謎括りが発生したので「いっそ中部でくくってしまおう！」と思いついたので一気に5チーム紹介することになりました。てきとー具合は変わらないはずなのでご安心ください。
　このプレビューはいつもどおり「てきとー」に行っています。昨シーズンから誰が移籍したのか、穴埋めはできているのかといった点が主となります。だから戦術云々には深くは触れないようにしています。監督交代や選手構成からフォーメーション変わるかもね程度までなのであしからず。それでは始めます。

ヴァンフォーレ甲府～2022年成績、移籍状況～

成績：J2リーグ18位　勝点48　11勝15分16敗　47得点54失点　得失点差 -7
　開幕直後は躓くものの4月には4連勝を記録するなどまずまずの出だしでスタートした吉田体制。その直後に5戦連続の引き分けに3連敗と勝ちきれない試合が続きます。度々勝利しますが4戦連続の引き分け後に7連敗と勝利から見放されます。同じ下位のチームも勝利から見放されていたため直接的には残留争いをしていませんが天皇杯優勝には不釣り合いな順位でシーズンを終えました。

　　天皇杯を優勝したもののリーグ戦は低迷。2度目の吉田体制は1年で終えました。新監督には篠田善之氏が就任。地元出身で酸いも甘いも経験している良い人選だと思います。移籍した選手で手痛いのはボランチで活躍している山田選手と石川選手でしょう。果たしてACLとリーグ戦の両輪を回せる編成をくめたのでしょうか。

ヴァンフォーレ甲府～2023年予想フォーメーション～

　篠田新監督は4-5-1のフォーメーションを採用することを明言していまのでてきとー戦力プレビューでもそのとおりにしています。
　守備的ポジションには若手の新加入が揃いました。中でも神谷選手、蓮川選手は複数の守備的ポジションを守れるためリーグ序盤の連戦もACLで過密になる秋以降も重宝することでしょう。
　ボランチには司令塔タイプの佐藤選手と土肥選手、品田選手が加わりゲームメイクには苦労しないでしょう。ここにアタッカーとして武富選手、ウタカ選手が加わります。ウタカ選手は特別な選手であるため、まだ注意が必要でしょう。元々脂の乗った選手が多く、ここに若手とベテランがバランスよく来ました。昨年の反動でだーきホース的な位置づけで上位にきそうです。

ツエーゲン金沢～2022年成績、移籍状況～

成績：J2リーグ14位　勝点52　13勝13分16敗　56得点69失点　得失点差 -13
　こちらも開幕直後は躓きますが5戦負け無しと盛り返します。そこから勝ったり負けたりを繰り返しますが、夏場に5連敗を含む7戦勝ち無しに陥ります。この後は要所で勝ちを重ね早々に残留を確定させました。

　長いもので柳下監督体制は7年目になりました。選手の入れ替わりも激しい中ここまで戦えているのは素晴らしいの一言です。今期も松田選手、W松本選手、丹羽選手と少なくない痛手を負っています。果たしてチーム初の一桁順位をめざせる陣容になったのでしょうか。

ツエーゲン金沢～2023年予想フォーメーション～

　まず少々安定感に波があったGK陣に中野選手が加わりました。新たなるキャラクターのGKで良い刺激になるでしょう。
　DFには小島選手、バイーア選手、石原選手と申し分ないSBの層になりました。CBはやや手薄感がありましたがパクジュンソ選手が加わり頭数は揃ったと言えるでしょう。
　前線にも奥田選手と加藤選手が加わり、そこにジェフェルソンバイアーノ選手も来ました。数年前にJ2で暴れていたので金沢にとって心強いでしょう。
　SHやボランチなど層に不安なとこもありますが、良いバランスの補強ができたのではないでしょうか。

清水エスパルス～2022年成績、移籍状況～

成績：J1リーグ17位　勝点33　7勝12分15敗　44得点54失点　得失点差 -10
　3節からマリノス、セレッソ、神戸に鹿島と難しい相手との試合が組まれ8戦勝ち無しに。その後も勝ち星は伸びず、シーズン中に平岡監督からゼ・リカルド監督に交代します。交代直後から勝ち星を積み重ね残留も見えましたがラスト7戦勝利無し。最終節も結果次第では残留出来ましたが残念ながら敗戦。J2降格となってしまいました。

　リカルド監督に一定の手応えがあり留任。このオフは残留を目指した巨大戦力の整理をしつつJ1復帰を目指します。しかし立田選手、片山選手、ヴァウド選手とDFの柱が流出してしまいました。果たして1年での復帰を狙える補強はできたのでしょうか。

清水エスパルス～2023年予想フォーメーション～

　選手の流出が激しかったDFは高橋選手、北爪選手、吉田選手がきたことで整ったと言えるでしょう。ここにシーズン開始から戦術を浸透できるので質も確保できるでしょう。
　中盤より前はタレントが揃っていたので新人の確保に注力した形。それでも山形で結果を出したディサロ選手の復帰は大きいでしょう。
　権田選手、松岡選手、サンタナ選手と去就がはっきりしない選手もいますがそれでもJ2のなかでは群を抜いた選手層といえるでしょう。

ジュビロ磐田～2022年成績、移籍状況～

成績：J1リーグ18位　勝点30　6勝12分16敗　32得点57失点　得失点差 -25
　甲府で結果を残した伊藤彰監督を招聘しJ1に再び挑んだシーズン。しかし序盤から躓きなかなか思うように勝ち星、勝ち点を伸ばせません。8月の浦和戦での大敗後に伊藤監督を解任。渋谷監督に後を託しますが時すでに遅し。33節にJ2降格が決定してしまいました。

　J1復帰へしっかりした補強がしたかったのですが選手契約の問題から1年間の補強禁止処分な裁定が下されました。果たしてどのような再建プランをたてていくのでしょうか。

ジュビロ磐田～2023年予想フォーメーション～

　火中の栗を拾う形になってしまったのは横内昭展氏。日本代表の森保監督の右腕としてベスト16進出に一役買いました。クラブチームの監督業は初めてのようですが世界で海千山千の荒波を経験した横内氏の手腕に期待です。予想フォーメーションは3バックのメンバーが揃っているので3バックで予想しましたが、4-5-1でも問題ない編成だと思います。
　また補強は禁止されていますが、2021年J2優勝したメンバーがほぼ揃っています。そこにレンタル先で経験を積んだ選手が戻ってきたので、下馬評は低めですが甘い見立てで挑むのは避けたほうが良いでしょう。

藤枝MYFC～2022年成績、移籍状況～

成績：J3リーグ2位　勝点67　20勝7分7敗　58得点29失点　得失点差 +29
　スタートダッシュには失敗したものの2連勝を細かく記録し、2連敗明けから6連勝。その後も大型連勝を2度記録し昇格争いに名を連ねます。最終節で勝ち点を得て昇格枠を確保。初のJ2昇格を達成しました。

　初のJ2に挑むにあたり須藤監督の続投を選択。戦術のブラッシュアップで残留を目指します。選手の移籍も主力級の移籍は内山選手と鈴木選手の2人のみ。果たしてJ2残留を目指せる戦力は揃ったのでしょうか。

藤枝MYFC～2023年予想フォーメーション～

　GKの入れ替えは激しかったですが岡西選手と上田選手というJ2の戦いを知るGKを確保できたのは安心でしょう。
　3CBには昨季のメンバーが残留しており戦術面での心配はありませんがJ2の攻撃陣に耐えれるかは未知数です。WBには山田選手、大曾根選手と攻守に特徴のある選手が加わり層は厚くなりました。
　また魚里選手、新井選手、徳永選手といったJ3で活躍した選手も加わり頭数は揃った印象です。
　しかしJ2以上のリーグで出場経験が少ない選手がまだ多数の状況。まずはしっかりJ2残留を目指していきたいところです。

まとめ

　多種多様なキャラクターが揃った中部チーム。昇格の筆頭候補清水、ダークホース候補の甲府、再建の基礎をつくる磐田に上位進出を目論む金沢。そして残留を目指す藤枝と一筋縄ではいかないチームばかりです。まずはじっかり勝利を積み重ね、時には引き分け良しの気持ちで挑みたいです。

　以上、ヴァンフォーレ甲府、ツエーゲン金沢、清水エスパルス、ジュビロ磐田、藤枝MYFCのてきとー戦力プレビューでした。さすがに5チームは多すぎましたね。ここまで読んで頂きありがとうございます。後2回でこのプレビューは終わるので最後までお付き合いいただければ幸いです。
　次回は「ロマンあふれる不気味な存在」です。お楽しみに。

2023てきとー戦力プレビュー
#1　ベガルタ仙台編
#2　ブラウブリッツ秋田、モンテディオ山形、いわきFC編
#3　水戸ホーリーホック、栃木SC、ザスパクサツ群馬編
#4　大宮アルディージャ、ジェフユナイテッド千葉、東京ヴェルディ編
#5　FC町田ゼルビア編

参考
・フットボールラボ　https://www.football-lab.jp/
・J. League Data Site 出場記録　https://data.j-league.or.jp/SFTP01/
・さっかりん　Jリーグ移籍情報　http://soccer.phew.homeip.net/transfer_news/?team=
・ELGOLAZO　Jリーグ選手名鑑2022　J1・J2・J3　エルゴラッソ特別編集