2025年J2てきとー戦力プレビュー#2~北海道コンサドーレ札幌、ブラウブリッツ秋田、モンテディオ山形、いわきFC編~
こんにちは。キリーです。2025年J2てきとー戦力プレビュー#2では東北以北に本拠地を置くチームである北海道コンサドーレ札幌、ブラウブリッツ秋田、モンテディオ山形、いわきFCを「てきとー」にプレビューしていきます。
このプレビューは前回と同じく「てきとー」に行っています。昨シーズンから誰が移籍したのか、穴埋めはできているのかといった点が主となります。だから戦術云々には深くは触れないようにしています。監督交代や選手構成からフォーメーション変わるかもね程度までなのであしからず。それでは始めます。
北海道コンサドーレ札幌~北の大地の逆襲~
成績:J1リーグ19位 勝点37 9勝10分19敗 43得点66失点 得失点差-23
ペトロビッチ体制7年目の札幌は5連敗含む開幕6戦勝ち無し、4連続ドロー、8連敗と勝ち点をうまく積み上げられません。DF大崎選手、DFパクミンギュ選手など守備陣の補強はやや成功しますが、前線の補強は成功せず。夏に3連勝するなど春先に比べると勝ち点は積み上げらていますが時すでに遅し。1試合を残して降格が決まりました。
ペトロビッチ監督は退任し新指揮官として岩政監督を招聘。岩政監督の前監督からの継続路線傾向、また諸々のニュースより3-4-1-2を採用するのではないかと予想しました。
札幌は加入選手と多い年と少ない年が両極端にありますが、今年は少ない年でした。中島選手、岡田選手、西野選手の3選手は期限付き移籍からの復帰、木戸選手は特別指定でのプレー経験があります。チームを爆発的に変えるのは岩政監督と高嶺選手に懸かっています。J2降格という暗い雰囲気を大きく外から変えられるのはこの2人しかいません。変えることができたら、選手の質はJ2では屈指なのでJ1復帰は近いでしょう。
ブラウブリッツ秋田~悲願の昇格POへ~
成績:J2リーグ10位 勝点54 15勝9分14敗 36得点35失点 得失点差+1
吉田監督体制4年目のブラウブリッツ秋田は開幕こそ連敗スタートになりましたが、その後は勝利を重ねていきます。一方で上位陣に勝ちきれず、連勝もうまく伸ばせません。終盤に2連勝を2回繰り返し昇格POには望みをつなぎますが3節を残して脱落。昇格戦線に最後まで名を連ねることはできませんでしたが、初のJ2トップハーフフィニッシュ。失点数もリーグ3位と昇格チームに引け劣らない守備力の徹底さを示しました。しかし悩みの種である得点数の改善はできませんでした。
シーズンオフにはDF河野選手、DF吉岡選手とCBの軸が移籍しました。秋田のチームカラーを考えると手痛い流出です。しかし、2年前にも主力CBの移籍に動じないシーズンを過ごしています。新加入のDF井上選手という金沢主力CBの獲得に成功。他にもDF尾崎選手、DF深巻選手とSBを兼任できるCBを確保できました。また右SBを新加入のDF長谷川選手に託し、DF村松選手をCBに戻す手もあります。守備力の維持には成功しています。
攻撃陣として加入したFW川本選手、FW佐川選手、FW鈴木選手といったバリエーション豊富な選手を確保しました。元々ロースコアでの試合運びに自信があるチームなので、タイプが異なる前線が立ち並ぶことで相手としては守りづらくなるでしょう。
昇格POを狙うには守備力は十分なので攻撃力、数値でいうと50得点を超える得点数になってくると昇格POが狙いやすくなってくるでしょう。例年のように得点数が少ないと、ロースコアで勝ち切らなけらばならず得失点差が不安になってきます。攻撃力をどこまで伸ばせるかかがさらなる上位進出への鍵となるでしょう。
モンテディオ山形~スタートダッシュさえ…~
成績:J2リーグ4位 勝点66 20勝6分12敗 55得点36失点 得失点差+19
J1昇格プレーオフ:準決勝敗退
渡邉体制2年目は開幕連勝スタートも直後に3連敗。その後も勝ち星を伸ばせず、連敗を繰り返し前半戦を終えて14位で折り返します。ここで夏の補強でMF土居選手、FWディサロ選手が加入します。この2人が加わるとチームは激変。リーグ9連勝を達成し14位から4位まで順位を上げ昇格POホーム開催権を確保します。意気揚々と昇格POに乗り込みますが中断期間によって勢いがそがれしまい岡山に0-3で敗戦。J1復帰はまたも失敗に終わりました。
このオフシーズンは9連勝を記録していたメンバーを残留させることにほぼ成功しました。主力の流出もGK後藤選手のみに留めます。そんなGK陣には寺門選手が加わりましたが不安が残ります。寺門選手、GK長谷川選手はリーグ戦のゴールマウスを守った経験はあるもの1年を通して守った経験はなし。GK陣がどこまで実力を発揮できるかが山形の命運を左右するでしょう。
(1/18追記) オーストラリアからGKトーマス・ヒュワード=ベル選手の加入内定のニュースがありました。一昨季移籍元で正GKを務めているようです。山形は外国籍選手の出場枠に悩まなくてよいチームなので、早々のJデビューが考えられます。
中盤~前線にかけてもMF吉尾選手とMFベカ・ミケルタゼ選手の加入、MF田中選手の復帰が目立ったところでしょうか。9連勝時のメンバーが手を付けられないほどの勢い、バランスの良さがあったので大きな変更をせずとも勝負できると判断したのでしょう。
山形は毎年スタートダッシュに失敗して昇格PO付近どまりになりがちな印象が強いです。土居選手という「スペシャル」な選手がいるので、上位進出は当然のごとくしてくるでしょう。あとはその位置取りがスタートダッシュに懸かってくるでしょう。
いわきFC~右肩上がりは止まらない~
成績:J2リーグ9位 勝点54 15勝9分14敗 53得点41失点 得失点差+12
第2次田村監督体制2年目は主力流出がありながらも、連敗せず3連勝を記録するなど昇格PO圏内付近の順位を維持します。中盤戦には3連敗を喫しますが、4連勝して盛り返していき昇格PO圏内を伺います。しかし、最終盤に勝ち点を伸ばせず昇格POは2試合を残して逃してしまいます。それでも通年での1桁順位をほぼ維持するなど昨年以上の結果を収めました。
GK立川選手、DF大森選手、MF西川選手、FW有馬選手と昨シーズンオフと同様に主力の移籍が相次ぎました。守備陣ではDF山田選手、DF白井選手、DF木吹選手、DF山内選手とCB陣の層を厚くしました。昨シーズンから導入した3バックに対応する選手が増えたことで、いわきらしいフィジカルに特化した守備が今季も発揮できるでしょう。先発に名を連ねるには守備だけでなく、ビルドアップなどの攻撃も考慮した守備が求められるので昨年からいるだけでは勝ち残れないでしょう。GK陣は早坂選手と松本選手が加入しましたが、いささか経験不足を否めないのでいかにチーム全体でカバーできるかが注目です。
中盤~前線は大卒選手や期限付き移籍の若手などこれから成長期真っ盛りの選手を加入しました。西川選手、有馬選手の流出がありますが谷村選手の残留が大きいです。ストライカーを残せたので困ったときに頼ることになるでしょう。谷村選手には徹底マークされてもゴールを奪う力、チーム全体では次にゴールを奪う選手(第1候補は山口選手?)が早めに出てきてほしいところです。
右肩上がりの成績はいわきFCが発足してから未だに止まっていません。次に上がるとすると昇格PO圏以上の成績となります。そこまでチーム一丸となって突き進めるか見ものです。
まとめ~手ごわさは相変わらず~
札幌は現有戦力の奮起、秋田は守備陣を維持しつつ攻撃のバリエーション特化、山形は昨季終盤の色を維持、いわきは守備陣の徹底を図った補強となりました。近場が故にサポーターの来場も3割増しで多く、その試合内容も熱いものとなるでしょう。サポーターの多さやこの対戦カード独特の圧に物怖じせず、仙台イレブンには勝利してほしいです。
以上、北海道コンサドーレ札幌、ブラウブリッツ秋田、モンテディオ山形、いわきFCのてきとー戦力プレビューでした。書き始めはそんなに遅くないのですが、ハイペースに投稿せねばシーズンに間に合わなさそうなので頑張ります!
次回は「手頃な遠征場所が…」編です。お楽しみに。それでは、また。
2025てきとー戦力プレビュー
#1 ベガルタ仙台編
#2 北海道コンサドーレ札幌、ブラウブリッツ秋田、モンテディオ山形、いわきFC編
#3 水戸ホーリーホック、RB大宮アルディージャ、ジェフユナイテッド千葉、ヴァンフォーレ甲府編
#4 カターレ富山、ジュビロ磐田、藤枝MYFC編
#5 レノファ山口FC、徳島ヴォルティス、愛媛FC、FC今治編
#6 V・ファーレン長崎、ロアッソ熊本、大分トリニータ編
#7 サガン鳥栖編
#8 ?
参考
・フットボールラボ https://www.football-lab.jp/
・J. League Data Site 出場記録 https://data.j-league.or.jp/SFTP01/
・さっかりん Jリーグ移籍情報 http://soccer.phew.homeip.net/transfer_news/?team=
・transfer market https://www.transfermarkt.com/
・ELGOLAZO Jリーグ選手名鑑2024 J1・J2・J3 エルゴラッソ特別編集