見出し画像

2022年J2てきとーレビュー#11 第13節 ベガルタ仙台vsブラウブリッツ秋田 & 第14節東京ヴェルディvsベガルタ仙台

 こんにちは、キリーです。今回は先日の「仙台vs秋田」と「東京Vvs仙台」の試合をレビューしていきます。レビュー初心者で「てきとー」にやっておりますのでご理解の程よろしくお願いします。今回もGWの連戦と私の怠惰、ヴェルディ戦の完敗のショックで2試合まとめてになります。それでは始めます。

仙台vs秋田~宮城の歴史~

 まずは仙台vs秋田のレビューからです。この試合の仙台の先発は熊本戦から4人変更。ついに⑥デサパト選手が初先発です。また久々に㊿遠藤選手が先発に復帰です。

 続いて秋田のスタメンは前節岡山戦から6人の変更。しかし秋田のサッカーは「縦に早く」がモットー変更したのは前線の選手が中心です。

 試合は開始10分、中央で⑥デサパト選手が展開すると右サイド深くから㉕真瀬選手がクロス。これにデサパト選手が飛び込みますが①新井選手に1度は止められます。しかしこぼれ球を㊷富樫選手がしっかり詰めて仙台が先制点をものにします。その後も仙台はサイドをえぐります。

 これは⑥デサパト選手がCB間に下りたため仙台SBがいつも以上に高い位置取りができました。また仙台の最終ラインが3人に対し秋田の前線は2人という人数となり秋田のプレスを回避することもできました。2列目のアタッカー陣も担当サイドに固執しない流動的な動きで秋田守備陣を翻弄します。秋田にはアクシデントが発生します。筋肉系(?)のトラブルで前半22分に㊵青木選手→⑲武選手に交代します。このあたりから秋田の守備が変化します。

 2トップを縦関係にすることで⑥デサパト選手にプレッシャーをかけれるようにします。またSHも仙台最終ラインにプレスをかけやすくなったので仙台のビルドアップが上手くいかなくなります。不調はゲーム全体の流れにも及び前半27分にロングスローのフリからクロスを入れられ⑲武選手に同点ゴールを許します。最後のマークについていたのが㉕真瀬選手だったので「またか…」と思われるかもしれません。しかしあの状況は真瀬選手1人で秋田2選手を見ざるおえない状況でした。クロスという空間的処理をしないといけないあのシーンではどんな守備職人でもシュートまでは許してしまうものでした。むしろクロスを簡単に入れてしまったり、マークの受け渡しの不備について反省してほしいものです。
 同店に追いついたことで秋田の出足は鋭くなります。仙台もそのままにしているわけではなく工夫をいれます。

 ⑥デサパト選手の位置をCB間ではなく横or前にします。デサパト選手が中途半端な位置に立つことで秋田のマークをずらしにかかります。そのままならデサパト選手から、デサパト選手に食いつくならCBに戻しそこから展開するようになります。秋田のプレスを回避できるようにして仙台の攻撃と秋田のカウンターどちらが勝るかという展開になります。
 後半に秋田CKの流れから至近距離のシュート①小畑選手がセーブしますその後も手に汗握る駆け引きが続きますが、この静寂をぶち壊す存在が後半途中から現れました。63分㊷富樫選手→⑮カルドーゾ選手の交代がありました。この直後からカルドーゾ選手は持ち前のキープ力とゴリゴリと進むドリブルで仙台が秋田ゴール前に襲い掛かるシーンを増やします。
 そして72分。右45度の位置からふっとボールが放たれるとそのままゴールマウスを陥れます。その発生源は㊿遠藤選手です。私はてっきりアーリー目のクロスだと思ったので喜びのリアクションが遅れてしまいました。そのくらい突如として自然に美しく現れたゴールでした。
 さらに6分後の78分。仙台自陣の深くでボールを奪うとカウンターカルドーゾ選手→遠藤選手と渡り最後は交代で投入された⑯吉野選手が決めきります。最後は何事もなく締め3-1で仙台が勝利しました。
 この試合は⑤千田選手と⑱吉田選手がベガルタユース出身、㉙齋藤選手が聖和学園出身と宮城に縁がある選手が秋田の先発・ベンチに名を連ねていました。そんな試合で宮城出身の遠藤選手と吉野選手がゴールを決めるという宮城のサッカーの歴史を見るかのような試合でした。この試合のように宮城でサッカーを始め宮城のサッカーチームやスタジアムで試合が出来る選手の成長を支えたり見届けたりしていきたいですね。

東京Vvs仙台~完敗、それ以外ない~

 今期初の3連勝と勢いに乗る仙台。東京V戦での先発は秋田戦から5人変更。㉖加藤選手が久しぶりに右SBでの先発です。

 一方の東京Vは5戦勝利無しと元気がありません。前節岡山戦からは3人の変更。大きな変更点はアンカー位置の⑰加藤弘選手が久しぶりの先発という点でしょう。

 試合展開は仙台のやることなすことうまくいかないことが続きます。

 まず守備です。アンカーを採用しているチームなので2トップのうち1人がアンカー、1人がCBを見る形を取ります。しかし東京Vの両CBは運動量がありキック力もあるので、するすると中盤まで運び攻撃の展開をします。

 それでは2CBに2トップが張り付くとアンカーがフリーになります。悪夢のような新潟戦を思い出させるアンカーフリーの状況はCBからボールを預かると素早くサイド(特に仙台右サイド)に展開していきます。

 それではボランチやSHがアンカーケアに行こうとします。するとSBかIHのどちらかがフリーになるのでそこにCBはボールを預けます。このように東京Vのビルドアップを阻止する術がいとも簡単に回避されます。仕方なくブロックを作り辛抱する時間が長かったです。

 攻撃についても同様です。東京VのIHの2人のうち1人がアンカー横、1人が1トップ横に入り仙台のビルドアップと同数の人数を当てられるように守備をします。

 それでは⑯吉野選手が下りて3人でビルドアップしようとします。すると㉟フォギ―ニョ選手だけには入れさせないという守備をします。そしてある程度CBにボールを蹴られても、仙台側が人数的不利になるような立ち位置になっていました。
 試合開始早々に先制点を奪われましたが⑮カルドーゾ選手のゴリゴリドリブルにより㉘名倉選手の同点弾が生まれました。しかし良かったのはここまでで後は東京Vペース。久しぶりの右SBの㉖加藤選手では⑩新井選手の攻撃力は止められず勝ち越し点を許す起点を許します。㉕真瀬選手に変わっても新井選手の攻撃力はとどまらずダメ押し点の起点を作られます。何もできぬまま1-3で敗戦となりました。

まとめ

 前半戦最後の東北ダービーである秋田戦は宮城に縁のある選手が揃う中、仙台のビルドアップをいかにするかという水面下の駆け引きが繰り広げられます。しかし強力FWの登場により仙台の勢いが増すとそのまま勝ち切ることに成功します。このままGW連勝を続けたいですが東京Vの綿密なトラップにかかってしまいます。何も出来ぬまま敗戦を喫してしまいました。

個人的MVP(秋田戦):⑥レアンドロデサパト選手
 初スタメンということで様々な期待の目線があったと思いますが、それに応える活躍だと思います。これがBtoB(?)型のボランチかという自陣での展開力と相手陣への飛び込みだったと思います。ちょっとしたマイナーチェンジにもすぐ対応し、終始この試合をコントロールして仙台に有利な状況にもっていきました。簡単に奪われないボール保持も良かったです。

個人的MVP(東京V戦):該当者なし
 今のところ今期ワーストの試合は開幕新潟戦です。なぜならチームとして何がしたいか見えなかったからです。翻ってこの東京V戦。やりたいことがあるのに東京Vの選手に妨害or対応され歯痒い試合でした。変化をもたらそうにもその前に試合を動かされ心苦しい展開になってしまいました。良かった点より仙台のチームとしての改善点やベンチワークなどの反省点の方が多いので初めて個人的MVPは該当者なしとさせていただきました。

 以上「仙台vs秋田」と「東京Vvs仙台」のてきとーレビューでした。東京ヴェルディ戦での完敗が予想以上に心に堪えてなかなか筆が進まず、なんともギリギリな更新となりました。GWの連戦も長崎戦で最後。しっかり勝利してGWを締めましょう。それでは、また。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?