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2025年J2てきとー戦力プレビュー#5~レノファ山口FC、徳島ヴォルティス、愛媛FC、FC今治編~

 こんにちは。キリーです。2025年J2てきとー戦力プレビュー#5では山口と四国に本拠地を置くチームのレノファ山口FC、徳島ヴォルティス、愛媛FC、FC今治を「てきとー」にプレビューしていきます。
 このプレビューはいつものように「てきとー」に行っているものです。昨シーズンから誰が移籍したのか、穴埋めはできているのかといった点が主となります。だから戦術云々には深くは触れないようにしています。監督交代や選手構成からフォーメーション変わるかもね程度までなのであしからず。それでは始めます。


レノファ山口FC~昨季の自信を胸に~

成績:J2リーグ11位 勝点53 15勝8分15敗 43得点44失点 得失点差-1
 志垣監督が就任した山口は開幕直後は勝ったり負けたりを繰り返しますが、5月の3連勝を皮切りに昇格PO圏内をキープするサプライズを見せます。28節には4位に浮上しホーム開催権も見えてきますがここから大失速。6連敗含む7戦勝ち無しでPO進出が絶たれます。最終的には立て直し、11位フィニッシュ。戦前の下馬評を覆す大進撃となりました。

 志垣監督が徹底的な守備意識を植え付けたことで失点数が大幅に改善しました。その手腕も評価され、志垣監督の続投が決まります。主力の移籍としてはDF前選手、DF新保選手、DFヘナン選手、MF相田選手、MF吉岡選手、FW若月選手と最終ラインから前線まで満遍なく引き抜かれてしまいました。また、仙台でも大きな活躍を見せたGK関選手が引退を決断しました。そのためGKの補強も必要な状況です。

 そんなGKにはGKニック・マルスマン選手が加入しました。オランダでの経験豊富なGKが加わり、ゴール前の鉄壁度が上昇しています。
 主力の大半が流出したDF陣にはDF亀川選手DF岡庭選手DF松田選手らが加入しました。亀川選手と岡庭選手は両サイドをハイレベルでこなせるSBです。松田選手はFC大阪にて志垣監督の指導を受けているので戦術面の不安は小さいでしょう。主力が多く抜けましたが昨季と遜色無い最終ラインが形成されそうです。
 中盤にはMF三沢選手MF成岡選手といったゲームコントロールに長けたボランチ、ドリブルに定評のあるMF横山選手らが加入しました。パサータイプのボランチが少ない印象だったので、山口のボランチ陣に新しい色が入る形になりました。また横山選手は得点力もあるので、2列目からのゴール量産が期待されます。
 FWにはFW宮吉選手FW古川選手FW有田選手らが加入しました。宮吉選手の経験、有田選手の嗅覚、古川選手の戦術適応性。どれをとっても今の山口には必要なものなので、開幕から活躍することでしょう。

 攻守に良い補強ができたので、昨季の躍進がまぐれではないことを証明する1年が始まります。

徳島ヴォルティス~変幻自在~

2/9 GKスアレス選手の移籍先を追記

成績:J2リーグ8位 勝点55 16失点7分15敗 42得点44失点 得失点差-2
 吉田体制2年目は開幕3連敗スタート。3月まで1勝1分5敗の低迷、ルヴァン杯での大敗といった忸怩たる成績により吉田監督を解任します。後任には増田監督が就任し徐々にチームを整備し、連勝を重ねるようになります。中断明けの上位陣と対戦で思うように勝ち点を伸ばせず、昇格POの争いには関われませんでしたが終盤には4連勝。開幕直後が嘘のような8位でフィニッシュすることができました。

 立て直しが評価され増田監督は続投。主力の移籍はGKスアレス選手、DF森選手、FWブラウン選手が移籍がありました。3シーズン正GKとして支えたスアレス選手、急成長を遂げた森選手、昨季の得点源の1つだったブラウン選手とちょっと痛手のある流出です。

 GKには新しくGK永井選手を迎えました。怪我明けの昨季は出番はありませんでしたが、キック精度のある選手です。GK陣には飛びぬけた存在がいないのっで誰がゴールマウスを守るか注目です。
 DFにはDF高木選手DF山越選手DF山田選手が加わりました。昨季の徳島は3バックと4バックを併用していました。左ならSBでもウイングでも起用可能な高木選手の存在は大きいです。またCBの頭数も揃ったので3バックを安定して運用できるでしょう。
 MFにはMF重廣選手らが加入しました。重廣選手選手はここ数年、名古屋での出番が限られていましたがボールの受け手として優秀だそうです。多彩なパスワークが特徴の徳島にはうってつけでしょう。
 前線にはFWルーカス・バルセロス選手FWジョアン・ヴィクトル選手FWトニー・アンデルソン選手らが加入しました。この3選手がどんなプレーをするか確認をしていないので実力未知数としか言いようがないです。外国籍選手の成績でJ2リーグの成績も左右されがちです。フィットすれば徳島の成績も上昇するでしょう。

 監督も継続し、少しぶれかけたチームスタイルも徐々に取り戻しているので新戦力、特に外国籍選手がどのような
成績を出すかが今季の徳島の行く末を占うでしょう。

愛媛FC~ライバルだらけ~

成績:J2リーグ17位 勝点40 10勝10分18敗 41得点69失点 得失点差-28
 石丸体制3年目の愛媛。23年にJ3優勝した勢いそのままに開幕戦に勝利します。6戦勝ち無し期間もありましたが、良きタイミングで勝利をあげ戦帆船は6勝7分6敗のイーブンの成績で折り返します。J2中位から上位をうかがえる順位に位置付けていたものの8月終盤から急失速。J1昇格やPO争いをするチームと連続した試合ということもあり勝ち点をなかなか稼げません。最終的に5連敗含む11戦勝ち無しでシーズンを終えますが、前半戦の貯金としぶとく積み上げたドローで何とかJ2残留を果たしました。

 石丸監督が続投する25シーズンはDF小川選手、DF森下選手、DF尾崎選手といった最終ラインを支えた選手が他チームに引き抜かれました。またMF茂木選手やFW松田選手といった攻撃の核となる選手も移籍し、チームの再構築が求められるシーズンになりそうです。

 最終ラインにはDF山原選手DF石尾選手がCBとして、右SBにDF福島選手が主力として起用されると予想しました。またDF黒石選手は最終ラインならどこでもこなせるので緊急事態にも対応できる状態です。また愛媛のような若手の多いチームはルーキーがノビノビとプレーすることで遺憾なく力を発揮することがよくあります。DF登録のルーキー3選手の早期先発抜擢の可能性もあります。
 中盤はボランチの主軸が残っていますがバランスの良い補強をしました。中でも水戸で攻撃を牽引した1人のMF甲田選手、浦和では力を発揮しきれなかったタイ代表歴のあるMFエカニット・パンヤ選手には愛媛の攻撃力のアップに貢献してほしいです。
 前線にはFW田口選手FW佐藤選手らが加入しました。この2選手は過去に11ゴール、8ゴールというように今季愛媛でFW登録されている選手のなかではゴールを量産した経験のある選手です。田口選手はトップの位置、佐藤選手はトップ下やサイドハーフの位置からのゴール量産が求められます。

 引き抜かれた選手をカバーできる補強できたかというと、できる限りのことは尽くしたといえるでしょう。ただ補充で手一杯で昨年からの戦力アップまではしきれていないのかなと思います。今年もまずはJ2残留が第1目標となるでしょうが、昨季からの勝ち無し期間を断ち切るところがスタート地点になります。

FC今治~初挑戦!~

1/27 DF二見選手の引退を追記
1/28 MFヴィニシウス・ディニス選手の加入を追記

成績:J3リーグ2位 勝点73 22勝7分9敗 62得点38失点 得失点差+24
 服部監督が就任した今治は開幕4連勝スタート。その後4戦勝ち無し、4連敗を喫しますが7月頃から5連勝。混戦J3で2位に位置付けます。5連勝後は引き分けを挟んで3連勝。3位との差を広げ、その後も勝ち点を積み上げます。そして、36節A鳥取戦に大勝し悲願のJ2昇格を成し遂げました。

 就任1年目で大役を果たした服部監督は残念ながら退任します。新監督にはJ2長崎で前ヘッドコーチの倉石圭二氏が新監督に就任します。倉石新監督はJFL時代の宮崎を指揮したこともあります。その時に使用していたフォーメーションは4-4-2。予想フォーメーションもその過去に倣って4-4-2にしてみました。編成上の不都合はややボランチが多いように見られるだけです。
 主力の移籍はGKセランテス選手、MFトーマス・モスキオン選手といったところです。リーグの半数以上出場していた助っ人なので大きな痛手です。またDF二見選手やFW阪野選手といったベテランも退団しており、初のJ2に挑むにあたり、カターレ富山と同じく経験面に不安があります。

 セランテス選手が移籍したGKにはGK立川選手GK高木和選手らが加入しました。両選手ともいわきFCのJ2での戦いを正GKとして支えた経験があります。今シーズンの今治の状況にとって最適な2人です。
 DFには大森選手が期限付き移籍で来ました。CBが主戦ですが最終ラインならどこでもこなせるという器用さも持ち合わせています。
 中盤にはMF梶浦選手MF持井選手らが加入しました。どちらも汗をかきながらパスの出し手受け手になれるので、ボランチのみならずサイドハーフでの起用も見込まれます。
 そしてFWには24年J3得点王の1人、FW藤岡選手が来ました。24年のもう1人の得点王は今治のFWマルクス・ヴィニシウス選手です。これにより、藤岡選手とヴィニシウス選手の得点王2トップが形成されました。J3得点王は翌年も大活躍しているケースがほとんどなので、この2トップには期待がかかります。
(1/28追記) 追記日と同じ日にMFヴィニシウス・ディニス選手の加入が発表されました。ボランチからトップ下系の選手です。しかし予想フォーメーションが4-4-2なのと、ボランチの人員が過剰なのでとりあえずサイドハーフ起用にしました。横山選手、加藤潤也選手といったシャドー起用された選手も多数いるので、4-2-3-1や3-4-2-1といったフォーメーションがメイン起用になるかもしれません。

 今治はJ1昇格という大きな野望を持っています。しかし現実的に考えて今年も目標はJ2残留でしょう。今治は富山と同じくJ3優勝以外でJ2昇格したチームというジンクス、「J2で19番目」という立ち位置から降格候補とみる人は多いです。一方で、J2初昇格チームの成績をみると9チーム中6チームが残留しています(うち5チームがJ3優勝チーム)。強力2トップを擁しているので攻撃力は申し分ないです。その攻撃力を支える守備力をどこまで仕上げることができるかが今治のJ2初挑戦の行く末を決めます。

まとめ~お得意様は増やしたい~

 堅守の山口、崩しに自信のある徳島、再構築の愛媛、初挑戦の今治とチームの色が濃い中四国。毎度接戦になり、どちらに転ぶかわからない試合展開になりがちです。今年は安心感のある展開で勝利してもらいましょう。

 以上、レノファ山口FC、徳島ヴォルティス、愛媛FC、FC今治のてきとー戦力プレビューでした。ここまでくると毎年書き方とか表現の仕方に苦しんでしまうんですよね….。面白く書けるように精進します。
 次回は「進撃開始」編です。お楽しみに。それでは、また。

2025てきとー戦力プレビュー
#1 ベガルタ仙台編 
#2 北海道コンサドーレ札幌、ブラウブリッツ秋田、モンテディオ山形、いわきFC編
#3 水戸ホーリーホック、RB大宮アルディージャ、ジェフユナイテッド千葉、ヴァンフォーレ甲府編
#4 カターレ富山、ジュビロ磐田、藤枝MYFC編
#5 レノファ山口FC、徳島ヴォルティス、愛媛FC、FC今治編
#6 V・ファーレン長崎、ロアッソ熊本、大分トリニータ編
#7 サガン鳥栖編
#8 順位予想

参考
・フットボールラボ https://www.football-lab.jp/
・J. League Data Site 出場記録 https://data.j-league.or.jp/SFTP01/
・さっかりん Jリーグ移籍情報 http://soccer.phew.homeip.net/transfer_news/?team=
・transfer market https://www.transfermarkt.com/
・ELGOLAZO Jリーグ選手名鑑2024 J1・J2・J3 エルゴラッソ特別編集

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