2024年J2てきとー戦力プレビュー#6～V・ファーレン長崎、ロアッソ熊本、鹿児島ユナイテッドFC編～

　こんにちは。キリーです。2024年J2てきとー戦力プレビュー#6では九州に本拠地を置くチームのうちV・ファーレン長崎、ロアッソ熊本、鹿児島ユナイテッドFCを「てきとー」にプレビューしていきます。
　このプレビューは開幕戦に合わせるために爆速で仕上げるくらい「てきとー」に行っています。昨シーズンから誰が移籍したのか、穴埋めはできているのかといった点が主となります。だから戦術云々には深くは触れないようにしています。監督交代や選手構成からフォーメーション変わるかもね程度までです。それでは始めます。

V・ファーレン長崎～良薬(？)口に苦すぎる～

2023年成績：J2リーグ7位　勝点65　18勝11分13敗　70得点56失点　得失点差 ＋14
　カリーレ体制2年目は開幕4戦勝ち無しスタートでしたが、3連勝と5連勝を記録し上位をキープ。夏場にややトーンダウンしますがプレーオフ圏内はしっかりキープ。地に足着いた堅実な戦いを見せていましたが、最終盤に連敗してしまいます。最終戦前にプレーオフ圏外に落ちますが他会場の結果次第ではプレーオフ出場の一縷の望みに託します。最終戦の自力条件はクリアしますが、山形の執念が勝り後一歩のところでプレーオフ出場を逃しました。
　昇格には失敗したものの就任以来順調だったカリーレ体制。満を持しての3年目を迎えるはずでしたが、カリーレ監督の契約問題が急浮上。長崎での監督業をカリーレ氏自身が放棄する形となり、指揮官が空位の状態に。緊急で前大分監督の下平氏をヘッドコーチに据えて挑むシーズンとなります。
　指揮官がバタバタで変わる形となり、選手の団結力が試されるシーズンとなりました。23シーズン主力の移籍はGK波多野選手、MF鍬先選手、MFカイオセザール選手といったところ。主戦ボランチ2枚が移籍する形となり、やや苦しそうです。
　補強でも実績あるボランチの獲得はせず。しかし再契約という形になったMF秋野選手がチーム全体の柱となって活躍するでしょう。また、ユース上がりの選手は特にボランチに多いので期待感は高いです。またトップ下起用予想のMF山田選手は中央で輝くのでその起用方法に注目です。
　昨年やや苦労した右SBにはDF飯尾選手が約6年ぶりに復帰。MF増山選手が昨年の右SB1番手でしたが、個人的にはもったいない位置での起用だと感じていました。飯尾選手がいることで増山選手の起用幅が広がるのは良いことだと思います。
　攻撃陣は相変わらずの豪華さなので、監督問題の影響を受けずにどこまで突き進めるか注目です。

ロアッソ熊本～上位定着の壁は厚く～

2023年成績：J2リーグ14位　勝点49　13勝10分19敗　52得点53失点　得失点差 −1
　一昨季、後1点のとこまで迫ったJ1。その舞台に挑戦するために23シーズン臨みましたが、序盤はどちらかと言うと勝ったり負けたりの繰り返し。なんとか前半戦は8位とプレーオフ争いには残りますが、夏場には4連敗含む13戦勝ち無しと残留争いに巻き込まれてしまいます。終盤にトンネルを抜け出す3連勝を叩き出し、その後も勝利を重ね順位的には降格とは無縁に感じますが苦しい時期の多いシーズンでした。
　一昨年は主力の出入りが多いシーズンでしたが、今年は反対に静かなシーズンとなりました。加入選手もルーキー組がほとんどであり実力が未知数な部分が多いです。令和の闘将が1人、大木監督の手腕に託されます。他クラブからの補強はDF岩下選手のみです。その岩下選手も3年前のJ3優勝時に大木監督に指導を受けているのですんなりとチームに溶け込めるでしょう。
　出入りが少ないと選手個々の進化が求められます。その成長幅が少ないと今年も残留争いに巻き込まれてしまうかもしれません。

鹿児島ユナイテッドFC～今回こそ残留へ！～

2023年成績：J3リーグ2位　勝点62　18勝8分12敗　58得点41失点　得失点差 ＋17
　大嶽監督2年目のスタートは可もなく不可もなくなスタート。そこから5月には4連勝と調子が上がったかと思われましたが、これ以降勝利を上手く重ねることが出来ません。愛媛以外のチームが飛び抜けなかったので昇格戦線から引き離されることはありませんでしたが、勝利と敗戦がほぼ同じ数になったタイミングで大嶽監督は退任。ヘッドコーチの大島氏に後続を託すとこれが成功。勝利を重ね昇格を争うライバルからは一歩抜き出ます。最終盤には連敗もありヒヤッとする場面もありましたが、見事に逃げ切り5年ぶりのJ2を手繰り寄せました。
　オフの移籍市場では主力の移籍はほぼ無く、昨年のベースを守ることに成功しました。その上でやや手薄だったCBと左SBにDF井林選手とMF外山選手。中盤のプレーメーカーにMF藤村選手とMF田中選手というようにJ2での経験も豊富な選手の獲得成功。
　前回のJ2挑戦時よりも経験も結果も残しているメンバーを揃えることが出来たので、初のJ2残留には申し分ない戦力となったでしょう。

まとめ～お得意様にしたいね～

　長崎はやや不得意ですが前回の中四国のようにポイントを削る戦いも必要でしょう。謎に3年連続で熊本戦は水曜開催となりましたが、今年は仙台の地で戦います。ベガとしては日程上の大移動が今年は今のところ少ないので、相性の良い熊本にはしっかり勝っていきたいです。鹿児島とは初対戦となります。何かと初物に弱いベガですがしっかり勝ってお得意様にしていきましょう！

　以上、V・ファーレン長崎、ロアッソ熊本、鹿児島ユナイテッドFCのてきとー戦力プレビューでした。いよいよチーム単位でのプレビューの終わりが見えました。これも「てきとー」な内容でもお読みいただけているからにほかありません。本当にありがとうございます。
　次回は「いざ開幕戦！」編です。お楽しみに。それでは、また。

2024てきとー戦力プレビュー
#1　ベガルタ仙台編　
#2　ブラウブリッツ秋田、モンテディオ山形、いわきFC編
#3　水戸ホーリーホック、栃木SC、ザスパ群馬、ジェフユナイテッド千葉、横浜FC編
#4　ヴァンフォーレ甲府、清水エスパルス、藤枝MYFC編
#5　ファジアーノ岡山、レノファ山口FC、徳島ヴォルティス、愛媛FC編
#6　V・ファーレン長崎、ロアッソ熊本、鹿児島ユナイテッドFC編
#7　大分トリニータ編
#8　順位予想

参考
・フットボールラボ　https://www.football-lab.jp/
・J. League Data Site 出場記録　https://data.j-league.or.jp/SFTP01/
・さっかりん　Jリーグ移籍情報　http://soccer.phew.homeip.net/transfer_news/?team=
・transfer market　https://www.transfermarkt.com/
・ELGOLAZO　Jリーグ選手名鑑2023　J1・J2・J3　エルゴラッソ特別編集