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2023年J2てきとー戦力プレビュー#1~ベガルタ仙台編~

 こんにちは。あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。
 早速ですが今年もてきとー戦力プレビューを行います。ただ今年は例年に比べ忙しくしているので去年のように1チームごとではなく、ある程度の地域ごとにやっていきます。その中でもこのnoteの本分でもあるベガルタと開幕戦の相手である町田は丁寧に見ていこうと思います。
 このプレビューは去年と同じく「てきとー」に行っています。昨シーズンから誰が移籍したのか、穴埋めはできているのかといった点が主となります。だから戦術云々には深くは触れないようにしています。監督交代や選手構成からフォーメーション変わるかもね程度までなのであしからず。

2022年成績

成績:J2リーグ7位 勝点63 18勝9分15敗 67得点59失点 得失点差 +8
 序盤戦は連勝数こそ少ないものの確実に勝利を積み重ね昇格争いに名を連ねるものの2巡目の夏場から失速。34節を終えた段階で原崎監督を解任し伊藤彰監督に昇格を託します。しかし負の連鎖は止められず38節で自動昇格争いから脱落。昇格PO進出には最終節まで可能性を残したもの勝点1届かず、1年でのJ1復帰はかないませんでした。

移籍状況

 2023年シーズンに向けて仙台は早々に伊藤彰監督の続投を発表(リーグ戦終了翌日)。続くように主力選手の契約更新も発表。草刈り場になる不安もありましたが、リーグ戦の時間を半分程度出場(21試合相当、1890分付近)した選手の移籍は12人のうちDF平岡選手とFW富樫選手のみ。一方で1/3程度出場(14試合相当、1260分付近)した選手の移籍は18人中DF佐藤選手、MF石原選手、MF名倉選手、FW皆川選手の4人が移籍。先発、途中出場関係なく印象的な活躍を見せた選手の移籍であり、やや選手層に不安があります。果たして不安を払拭できるような補強が出来たのでしょうか。

2023年予想フォーメーション

 伊藤彰監督の続投ということで今季も3-4-3のシステムだと考えられます。
 GKにはFC東京から林選手、大卒新人として梅田選手が加入しました。昨シーズンのGK陣にはいわゆる経験豊富なGKというのが不在で、特に序盤戦はどのGKがでても失点するとたちまち不安定になる若さが見られました。ここにJ通算259試合出場の実力者、林選手の加入で非常に安定感のあるGKチームになりました。唯一の懸念点は怪我で実戦から数年離れていることですが、実力は疑いないので各GKの能力を上げつつ最高の砦となるでしょう。

 DFは熊本から菅田選手、大分から小出選手、千葉から復帰した秋山選手が加入しました。小出選手は17~19年に甲府で彰監督の元でプレーしているので監督と選手の戦術理解の橋渡しとなるでしょう。菅田選手は去年ロアッソ熊本の躍進を支えたCB。DF平岡選手のエアバトルとDF佐藤選手のフィード力を併せ持つ新たな仙台の壁です。秋山選手は2年ぶりの復帰です。2年前は左SBとして期待されましたが思うような活躍は出来ず。千葉で左WGのファーストチョイスとなっていたので層が薄くなった左WGに厚みがでました。予想フォーメーションでは菅田選手のバックアップ的選手がいません。しかし若狭選手が中央でもプレーでき、蜂須賀選手もストッパーの位置であればプレーできるので質も量も安心といっていいでしょう。

 MFは神戸から郷家選手、鳥栖から相良選手、ポルトガルからエヴェルトン選手、大卒新人としてオナイウ選手工藤選手が加入しました。郷家選手と工藤選手はベガルタの育成組織出身ということもあり嬉しさを感じているサポーターは多いでしょう。郷家選手は神戸で世界レベルの選手とプレーし活躍していたので主に前線で光り輝くのを楽しみにします。工藤選手はまずはプロ選手としての1年を学ぶ年でしょうが貴重な守備職人タイプのボランチ。今年のベガルタボランチ陣は攻めっ気が多いので、クローズ要員としての早期のデビューも予想されます。エヴェルトン選手はかつて浦和でもプレーしたボランチ。いつも全力で終盤にはガス欠になる時が多いフォギーニョ選手と併用での起用が予想されます。オナイウ選手と相良選手はスピードが持ち味です。今年の選手層を見ると相良選手は左WG、オナイウ選手は右シャドーor右WGでの起用が予想されます。両選手にはサイドからの攻撃活性が期待されます。

 FWはC大阪から山田選手、韓国からホ ヨンジュン選手、大卒選手の菅原選手が加入しました。辛いことが重なった2020シーズンで原石のような光を示した山田選手が帰ってきました(期限付き)。1トップは中山選手が陣取っていますが、去年のセレッソでの活躍を見ると先発でも見てみたい選手の1人です。また中島選手とのセレッソコンビでの崩しも期待です。韓国代表歴もあるホ ヨンジュン選手。トップの位置での出場を予想していますが攻撃的なポジションならどこでもプレー可能な模様。シャドーの位置からゴールを狙うことも考えられます。最後に菅原選手は郷家選手や工藤選手と同じく仙台の下部組織出身。下部組織出身の選手が活躍するとサポーターも嬉しいので早く出場し早くゴールを決めてほしいですね。

まとめ

 いないと困る選手の移籍があったものの2022年シーズン終了から早々と主力の残留には成功。その上で失点過多が課題であったため守備的ポジションの実力者の獲得に成功。J2優勝J1昇格を見据えHG選手をしっかり加えつつ、タイプの異なる攻撃的な選手も補強。守備型のボランチの少なさと左WGにやや心配があるものの昨季を上回るJ2屈指のメンバーを揃えられました。後はどれだけ戦術が選手に浸透するかと怪我での離脱が少なくできるか。怪我は偶発的に起きてしまうので、春のキャンプでしっかり戦術を浸透させ開幕から連勝を積み重ねていってほしいです。

 以上、ベガルタ仙台のてきとー戦力プレビューでした。自分のなかではこれでもかと丁寧にやりました。今年はこれだけ丁寧にやれるのも少ないと思うので長文ですが読み込んでいただけるとありがたいです。
 次回は「今年も仙台をはぶりますか?みちのくのライバル」編です。お楽しみに。それでは、また。

参考
・フットボールラボ https://www.football-lab.jp/
・J. League Data Site 出場記録 https://data.j-league.or.jp/SFTP01/
・さっかりん Jリーグ移籍情報 http://soccer.phew.homeip.net/transfer_news/?team=
・ELGOLAZO Jリーグ選手名鑑2022 J1・J2・J3 エルゴラッソ特別編集


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