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Implied Moveとは? ~現ポジションが決算跨ぎ可能かどうか判断する~ 

 現ポジションの四半期決算報告が近い時、結果に対する反応によって価格のGap Up/Downが予想されます。
決算前にエントリーして含み益がほとんどない状態で決算跨ぎ(いわゆる決算ギャンブル)をした場合、50:50で-8%以上のStop Lossを被ることもあり、某Mark Minerivini氏も非推奨としています。

 含み益のある現ポジションを損益分岐点までのStop Lossとする場合は、その銘柄が決算直後にどれくらい変動するのかを検討した上で決算跨ぎをするのが理に適っているでしょう。

 Implied Moveとは、決算直後にどれくらいの範囲でGap Up/Downしそうか予測する指標であり、下記サイトから検証できます。

 図1の通り、上記のサイト右上の検索窓から決算跨ぎを検討している含み益ポジション銘柄をTicker Symbolで検索します。(ここでは$CALMで検索してみます)

図1

 すると図2の通り、$CALMのページに飛びます。ここですでに次回決算の日付と、Implied Move Monthlyが記載されています。(9.04%と記載されていますね)

図2

 過去の値動きや前回決算のImplied Moveを確認したい場合は、真ん中黒いバー内のImp. Move Monthlyをクリックすると図3、4のように参照することができます。

図3
図4

 Implid Moveの定義と理解は、実はとても簡単です。
その基本的な定義は、決算報告などのバイナリーイベントに対して、株価が上昇または下降すると予測される量(%で定義)です。
予測値は、Implied Volatilityに基づいています。
 たとえば、株式 $XYZ が収益 (バイナリイベント) に対して 6%のImplied Moveを示した場合、トレーダーや投資家はその株式が ER に対していずれかの方向に 6%動くと予測していることを意味します。

https://opinicusholdings.com/options-trading-blog/options-implied-move

 決算跨ぎの可否についての判断指標、Implied Moveについてまとめてみました。ご存じでなかった方は是非、ご活用ください。

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