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With a little help my friend

私は今、あることで馬鹿みたいに悩んでいる。
悩みの内容は書こうと思えば書けるが…書いたらとんでもないことになりそうだから、ここには書かない。
ともあれ、今は人生を揺るがす決断を強いられているという感じだ。

ホルモンバランスのせいでまた仕事がおぼつかなくなった。いつもであれば月末月初は落ち着いて仕事ができるはずのコンディションなのに、ここのところ全然上手く行っていない。
上司のお小言でさえもグサっと来る始末である。いつもは受け流しつつ勉強しようと武者震いを起こすのだが、指摘一つ一つが人として足りていない部分なのではないかと錯覚し始めている。
いらないことで怒られ、仕事を増やし、先を見据えて動けない自分を責めたい衝動に駆られている。起こってしまったことは仕方がないにしろ「どうして同じような過ちを犯すんだ?」と今の今まで自問自答し続けている。

自分でもわかる。この状態はヤバい。
本当は感傷に浸っている場合じゃないのに、バラードの一つでも聴けば涙がポロリと頬を伝う。どうにかしなければいけないのにどうすることもできないもどかしさを一人で抱え続けている。

しかし、もう抱えるのに疲れた。
誰かに相談したところで解決できるとは限らない。だが、心を軽くすることはできる。そして、この閉じきった毒蕾を上手く対処できる人に打ち明けることにした。

親友である。

大学卒業を機に一度も会っていないのは尚の事、LINEも3年くらいしていなかった。
意を決して連絡してみると、一日遅れでいつもの調子で近況を教えてくれた。

3年という月日はアラサーの私達を動かすには持って来いの時間だった。親友は結婚してママになっていた。ライフステージは違えど、ちゃんとそれぞれの人生をたゆまなく歩んでいるんだなと実感させられた。
ちなみに、肝心の悩みに関する返答はまだ来ていない。子育てで忙しい時期だ、私が知らなかったとはいえわざわざ時間を取ってくれること自体に頭が下がる。既読は付いているから、きっと真剣に考えてくれているのだろう。

意を決して親友にLINEした理由は他にもある。
それは、私が独りよがりになっているかどうかを確かめたかったからだ。

元来、友達付き合いは得意ではない。高校時代の友人なんて殆ど疎遠になったし、小中を共にした地元の友人に至っては友達だと思っていない。
しかし親友は、気が強い私を決して否定せずむしろありのままの姿を受け入れてくれた。学部と普段つるんでいる仲間は違えど、授業が終われば毎週遊んでいたから気心は知れているし、喧嘩もした。

だから私は、大人の階段を登った親友を頼ることにした。
あの頃は何かとギャーギャー言っていたけれど、本当にそこから成長できているのか不安になった。階段は登っても置かれている場所は何ひとつ変わっていない。
たかが一歩、されど一歩。足場がきちんとしていない以上、早いところ固めたかったのだ。

ある意味私はまだ子供なのかもしれない。
けれど、事情を知らない人たちに言われるのは心に刺さる。どうせなら、素顔を知っている親友に叱ってほしい。

「叱る」という言葉が出てきている時点で甘えが出ているのは否めない。だが、もう私は限界なのだ。
たかがこんなことくらいで悩みたくはなかった。しかし、これは今後において重要なことでもあるのだ。

蕾が無毒化し、花開くことを願っている。

きみにとっては小さな悩みかもしれないけど、私にとっては大きな悩みなんだ。だから、力を貸してほしい。


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