初めて接するネット民達に自己PRを添削してもらった話
2年前、私は自分の意志で職を失いました。
心のバランスを取ることが難しい転職先に当たったことが原因です。
早く職場を見つけようともがいてもがいてもがきまくってようやく見つけたのは…業務委託の在宅テレアポでした。
しかし今度は「本当に社会に必要とされている仕事なのか?」と考えるようになり、わずか半年で契約終了。その後受けた会社に入社して今に至っています。
新卒採用の厳しさは誰しもが経験していることです。
履歴書の書き方、面接での振る舞い方…そこでやらなければいけないこと全てが社会そのものを凝縮しているといっても過言ではありません。
ですが私は、振る舞い方や書き方はなおのこと、自分の強みさえろくに分からなかったのです。自分自身を説明することができないのでどう書けば良いのかはもちろん分かりませんでしたし、正直何が良くて何がダメなのか見当も付きませんでした。
ハローワークや転職支援サービスで履歴書添削をしてもらうのも考えましたが、あくまで彼らのアドバイスはその界隈で良しとされる所詮一般論の話で、言い方悪いですが私には実践的ではないように感じました。
そんな中で思いついたのが、今は亡き募集プラットフォームサイト「bosyu」を使った「自己PR添削のお願い」でした。
当時所属していたコミュニティのメンバーからのアドバイスをきっかけに思い切ってページを作ったのは良い思い出です。
事情を知らない人からすれば、顔も素性も知らない転職者からいきなり添削しろと言われても「こいつ何言ってんの?」としか思わかったでしょうね。
何しろ相手は不特定多数の匿名でしたから、下手すると個人情報が割れそうなことを書いたら最後身バレする恐れもありました。
それでもそこに助けを求めたのは、引きこもりやニートじゃない限り絶対何かしらの職に就いているはずという当たり前の考えがあったからです。
ありがたいことに、数人の方に添削やアドバイスをいただくことができました。
何がすごいって、自分の生活や仕事のことがあるにも関わらず、よく分からない小娘の何を言いたいのかがてんで掴めない文章に時間を割いていただいたことに驚愕したのです。「人は自分が思っている以上によく見ている」とはこのことで、はじめましての相手に容赦ない赤ペンを入れられた経験は後にも先にもこれが初めて。また、それを読んでくださったnoteのフォロワーさんから添削のお申し出があったりbosyuを見てくださった転職エージェントの仕事をしている方とコンタクトを持つようになったりしたのは予想外の出来事でもありました。
結果として、履歴書の自己PRは過去最高のものが出来上がりました。
志望動機と文化活動欄(個人的につながった転職エージェントさんからもらったフォーマットを使って勝手に作った)にしれっと入れた程度なのですが…短い一文が効いたのか、業務委託を辞めてからわずか2週間で新しい職を手にすることができたのです。
ネットに頼るのはそんなに悪いことではありません。
確かに、個人情報の流出や身バレの危険性は大いにあります。しかし、年齢を重ねるに連れてフラットな目線で言ってくれる存在が少なくなります。下手すると「自分では良かれと思っていることでも相手は良くないと思っている」ことが分からなくなってしまう恐れがあります。
添削いただいた方々は「良い点」と「直すべき点」をご指摘くださいました。色んな人に添削してもらうと同一の点を指摘されることが出てくるようになって、文面の第一印象が視覚的に捉えられる機会にもなりました。
ハローワークと転職支援サービスだけに頼っていたら、絶対転職活動は詰んでいたと思います。
もしネットに頼っていなかったら、今頃私はボロボロになりながら仕事をしていたことでしょう。今は離れたところにいたとしても、将来は一緒に仕事するかもしれない人にお願いしたのは本当に良かったと思っています。
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