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"O'DEM(オデム)" -Capri- Hand woven Jacket 真面目で変わったやつ


O'DEM


O'DEMから久しぶりの入荷がありました。
昨年展示会で色々みてから結構時間が経った。
忘れていることもあるのでデザイナーさんに色々確認してみる。

"Capriは今期テーマに掲げていた“ヨーゼフ・ボイス”
現代の社会製と技術の共存を目指したプロダクトです。”

とのこと。
O'DEMはシンプルにファッションに愚直というか、ものすごく洋服オタクが作っているように見えて(いや実際そうなのだけど)いつもこういったウィットに富んだテーマを隠し持っていたりするから面白い。

“Capri”はインドで手織りされた生地を用いたテーラードジャケット。
ブラウン、ベージュ、ブラックの色組みに、太番手のしなやかなコットン糸で織り上げられた、オリエンタルにもクラシックにも映る絶妙な生地。

ジャケット自体も独特で、真面目なノーベントのダブルブレストでゴージもほぼほぼ直角に落ちる"ミラノ"っぽい堅いスタイル、だけど身頃はそんなにシェイプせず、ボタンも4つにカフスはあまり見かけない仕上げで肩も薄い芯で窮屈さがない。

独特な袖の切り返し仕様はビスポークのテーラードから着想したもの。
世代を超えて着られることを前提にしたビスポークのジャケットは袖を三巻の仕様にし、袖丈を調整していくことを考えられている。
最後に額縁仕上げになり「私でおしまい」という意味合いになるというストーリーが考えられているらしい。
そのような袖出し、詰めを数度繰り返したような袖を表現しているらしい。

ゴージは高いけれど、襟をあえて少し低く作っているのは「なんか片襟立ててモードな気分で着るようなコーディネートも考えて作ったんだよね〜」というデザイナーの気分から。

オリエンタルながらクラシックな生地、モードも意識した現代的な仕立て。

おまけにボタンも見たことがないやつで、ウッドの外郭に黒蝶貝が埋められたイタリア製の洒落たもの。


色々語り尽くしましたが、そうは言ってもコットンのジャケットだと思って、適当にTシャツの上から羽織ってしまえば自然に決まってしまう色味と素材のジャケットです。

O'DEMで過去に出したジャケットの中で一番着やすいんじゃなかろうか。
袖を適当に捲って着るくらいのラフさが好きです。
エグさはあってキャラが立つのに、永く付き合っても飽きなそうな良いジャケットです。

結婚するならこういうジャケット。



菊池健斗



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