"an irrational element(アン イレーショナルエレメント)" -CAMERA COAT- 雨と旅と芸術と
デザイナーであるKai Bolwijn氏は、本業のかたわらオランダのセレクトショップのディレクションや、アーティスト、フィルムカメラマンとしても活躍するマルチクリエイター。
2017年に創業した An Irrational Element
その根本的価値は多角的視点と寛容性にある。 ブランド名は、オーストリア出身でイギリスの哲学者であるカール・ポパーが残した、 新たなモノの創造に対するある一文に由来している。
それを聞くに、難解そうな一着ではあるが、作りは難しいどころか、むしろ簡素。
機能美を追求した先に光る格好よさ。
カメラコートはカイ氏がカメラマンということもあり、カメラを扱う人の旅先の情景を思い浮かべて作られたコート。防水性や強靭さ、風を通さないことでの保温性と軽さもさることながら、大きめのサイドポケットが2つに、内側には大小合わせて7つ、計9つのポケット。ペン、メモ帳、サングラス、スマートフォン、イヤホン、そして撮影に必要な小器材を、バッグなしで持ち歩き、さっとカメラを取り出して撮影。そのまま手ぶらで歩き回ることを考えて作られたコート。
旅先だけでなく、街歩きや自転車、電車や車での移動なんかの、日本で想定されやすいシーンにも適応している。
オーバーサイズのラグランスリーブで中に幾らでも着込める。
生地はイギリスのワックスコットン、イタリア製のホーンボタン、生産はずっとウクライナだったけれど、今シーズンからは世界情勢もありルーマニアで。もちろんクオリティは失われていません。
まだまだ余裕あり。
厚手のニットやジャケットを着込んでももたつかないサイズ感。
正直にいって、縫製やシルエットは特別に作り込まれているというより、ざっくばらん。
サイズも平均身長がうんと高いオランダ人向けに作られているようで、袖は折り返して着ることになる。
ただ、旅の、雨の情景なんかで、便利で美しくあること、その立ち姿を考えて作られている格好よさに惚れ惚れしました。
ミニマルで価格も控えめ、シーンのために作られた洋服。
もちろん、手入れのいらない粗野な一着なので、テキトーに引っ掛けて着て、テキトーに洗ってください。
素材的にも、当たりがついて自分色になったところを想像するとサイコーにクールですね。
残りわずかになりました。
菊池健斗
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