
"I am dork(アイアムドーク)" -BOX JACKET HARRIS TWEED - 安心感のジャケットです
テーラードジャケットが生み出す緊張感が好きです。
着ると背筋が伸びるというか、凛とした気持ちになれる。
タイトで少しストレスがかかる感じも結構好きだったりする。
それと同時に、カバーオール感覚で着られる安心感というか、
それなりにちゃんとしてるけど自分はリラックスしているみたいなジャケットも好きだったりするので日によって使い分けている。

今日紹介するのは後者の"安心感"側にいるジャケット。
絶妙にi am dorkというブランドらしいテーラードジャケット。


気持ちオーバーな肩幅に薄い芯地、太いアームホール。
ナチュラルに落ちる肩と絞りが無くゆったりとした身幅、短めの着丈が相まって、独特の小ダサさを生み出しています。
仕立てや基本仕様、生地はハリスツイードと、ANSNAMらしい本格的なテーラリングを理解した出自だからこそ成立する特異なバランス感だと思います。


まるで「アメリカ片田舎のスケボー少年が好きな子が来る町のパーティーに夜遊びに出かけるんだけど、着るものなくて小太りのお父さんのジャケットを勝手に着てきた」みたいな感じ。
ただ、あくまでテーラード然とした感じで、決してオーバーサイズのシルエットではなく、ストレスのないボックスシルエットのジャケットです。
そこにやぼったいアメリカっぽさというかなんというかが加わって、全く新しい感覚のアンコンに近いジャケット。


生地がしっかりとしているというのもあって、非常に自然に、立体的で構築的な表情を持っていますが、肩肘張った感覚が一歳ないという稀有さ。



このジャケットならポケットに手を入れて形を崩してしまっても許されそう。
真面目なジャケットのルールを無視して、雑に襟を抜いて羽織るくらいのラフさが着こなすポイントだと思います。
アームホールもゆったりしていて着込む時にも問題ないのがいいところですね。
毎シーズンすぐにいなくなりますが今年もラス1になっちゃいました。
菊池健斗
kiretto ーv
東京都町田市原町田4−22−16 武藤ビル202
TEL(042-785-5862)
MAIL(shop@kiretto.shop-pro.jp)
ONLINE
↓
https://kiretto.shop-pro.jp
↓