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"F.lli Giacometti(フラテッリ ジャコメッティ)"-FG496 MONKEY BOOTS- 猿と象と憧れ
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ジャコメッティから秋冬一発目の納品がありました。
"FG496"は僕が個人的にずっと憧れていた一足。
格好いい先輩がクタクタになるまで履き潰しているのをみて、自分も欲しくなった。ただ、人気のこの一足は少しうだうだしていると完売してしまうし、当時の僕はこのブーツをパッと変えるお金がなかった。
なんならその人のパクリみたいなのも嫌だったので、少し余裕ができた時も他のモデルばかり買って
「タイミングがあったら〜」
なんて逃げ口上を続けていたり。
本当はとても欲しかった。
雨でも雪でも、どんな悪路でも大丈夫な上にエレガントなこの靴を玄関先で結い上げて履くのをどれだけ想像しただろうか。
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通称モンキーブーツ、正確にはモンキーブーツではなくミリタリーブーツらしいが、モンキーブーツの名が通っているので僕もいつもそう呼んでいる。
ジャコメッティらしく、そこまで縫い込んだvibramのタンクソールはこの靴の履き心地を損ねず、固いはずのソールが柔らかく足についてきてくれる。
無骨なブーツの見た目をして繊細な内振りの木型はしっかりと土踏まずをサポートしてくれて心地いい。
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フックは内側を通して上から下ろすように結うとホールド感が増す。
適当に結んでも大丈夫だけれど。
この辺のことは店頭で聞いてみてほしい。
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自分も一国一城の主人(?)になったことだし、このモデルへの憧憬は捨てないままに、それをグレードアップしたいと思った。
憧れを追うんじゃなくて追い越す感じで、その先を見たい、お客さんに見せたいと思ったから。
そんなわけでアッパーは定番の山羊だけでなく、黒のエレファントを作ってもらいました。
悪天候や悪路に向いていて固い日本のアスファルトを悠々と耐えてくれるこの靴。
そもそも強く、特段ケアがいらない(もちろん磨けば光る)山羊革が定番ですが、さらに強く、さらにケアがいらないエレファントはこの靴にベストマッチのエキゾチックレザー。
モンキーなのにエレファント。
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ただ置いてある時の無骨な見た目からは想像できないくらいに履くとエレガント。
捨て寸がない靴ですが、少し鼻面が長くトゥラインが美しい。
ポテっとした印象はあまり感じません。
旅行やレジャーなんかでがっつり使っても平気な顔をしてくれるでしょう。
普段のファッションとしてだけでなく、ギアとしての格好良さも感じさせてくれる。
こんなにエレガントで実用的な一足に会えることもそうそうないんじゃないでしょうか。
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シーズンを追うごとに値段が上がってしまうのも昨今の状況から言ったら仕方がない。
初めて知った方だけでなく、いつか買おうと思っていた方、この機会にいかがでしょうか。
菊池健斗
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