"NICENESS" -PORTER/ ポーター EXコールドウェザーパーカ- ローテクにハイテク
1940年代のブリティッシュスモックとアメリカ軍の山岳部隊用パーカーのディティールを紐解き、ナイスネス流に解釈したコールドウェザーパーカー"PORTER"
生地は日本で初めて「軍服生地正規生産工場」に認定された工場に依頼した...らしい。
そもそも、僕は「軍服生地正規生産工場」なるものの存在自体知らなかったし、それがどれだけすごいことなのかも正直に言って実感が湧かない。全くもって。
なんだかものものしすぎるくらいに本格的でさすがと言わざるを得ない感じがNICENESSらしさ。
「というかそこまでやる必要ある?」
を突き詰めてやっちゃうんだよなぁ。
何だか物凄いテクノロジーを使用した、防雨にも最適な一着に思えるが、以外にも素材はコットン100%
なんと、水分を含んだ際の繊維の膨張で水を通さなくするという技術らしい。
GORE-TEXなんかの技術を使えばそれまでなんだろうが、コットン100%で特別な加工がされた生地でもないから取り扱いに気を遣う必要もないし、硬いコットンが少し馴染んだ時のことを考えると素敵な気がしてくる。
ついでに言うなら裾を絞る紐やネック周りのコードもコットンで、どことなくレトロな香りすらする。
配色も同型色の切り替えで、モダンだがクラシカル、といった様相。
対して、二重になった前たてのジップは何だかハイテクさを感じる。
フードは着脱式で、外せば立ち襟のプルオーバーのブルゾン風。
かなり硬く打ち込んであるコットンなので、フードは確かに外せた方が軽さも出て便利かもしれない。
所在なさげに残ったジッパーも悪くない。
大きなフード、広い身幅とアームホール。
それでも、鈍臭さを感じないいいシルエット。
ゆったりしたコートの下なら案外いける。
風を止める一着なのでレイヤリングとしては下に温かいものを着込む方が合理的なんだが、逆の方が面白味はあるかな。
襟を外してもかわいい。この上に何か着たくなる、少し物足りない感じが想像力を掻き立ててくれる。
ツルッとした合理的なハイテクウェア。
ガサガサした非合理なローテクウェア。
ヴィンテージのディティールを参照し、
ハイテクなもののいいところ、
ローテクなもののいいところを抽出したような一着。
菊池健斗
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