"NICENESS(ナイスネス)" -MAO- 近くて遠いシャツ


NICENESS


NICENESSの25AWが立ち上がりました。
とはいえ、初めは今時期にも着られる軽いシャツ類から。

コレクションテーマなんかはinstagramにも書いたけど一応載せときます。

ビートジェネレーションの勃興から約10年後の1968年に「スチュアート・ブランド」によって創刊された『Whole Earth Catalog』はカウンターカルチャーを語る上で欠かせない出版物です。有用な商品や知恵が記されたカタログは、支配的な体制や文化形式を離れ、環境との調和を重んじるコミューン生活を送る若者たちのバイブルとして扱われていました。時代の転換期であった60年代はベトナム反戦運動や、黒人解放運動、ウーマンリブ運動などが世界中で巻き起こっていました。

そんな時代背景のもと創刊した『Whole Earth Catalog』は、より人間的であるための生き方の示唆に富んでおり、様々な問題を抱える半世紀後の現代においても多くの気づきを与えてくれます。

AW24コレクションではビートの詩人達に着想を得た昨シーズンの流れを受け、1960年代後半から1970年代にかけて生まれた多様なムーブメントを掘り下げています。デジタル化が進む現代において失われつつある様々な国や地域の技術や手仕事を見つめ直し、未来に残したいプロダクトを、カタログを編集するように製作しました。

これまでに日本、イタリア、インドと生産のネットワークを広げてきましたが、今シーズンは新たに、戦後急速な復興を遂げた成長目覚ましいベトナムでのものづくりに取り組んでいます。

また、環境主義のコミュニティに支持されたアウトドアギアに由来するハイキングブーツやダウンベストといった新たなアイテムにも挑戦しました。

国内、国外問わず、ものづくりにおける障壁や困難が多いなかで、これまでと変わらず協力してくださった方々のお陰でコレクションが完成しました。同じ価値観のもと、良いものを届けていこうとしてくださる方々にも心から感謝しております。このコミュニティのサポートあっての賜物です。AW24シーズンも、自由な気持ちでコレクションをお楽しみ頂ければ嬉しく思います。

NICENESS TEAM

というわけで、当時から目覚ましい発展を遂げながらも常に西洋からの"オリエンタリズム"という視線に晒され続けたアジアにも目を向け、引き続き、ビート、ヒッピーなどカウンターカルチャーを意識したコレクション。
こう書くとNICENESSって多分に洋服的で文化的なブランドだ…

"MAO"の名の通りチャイナシャツ。
ヴィンテージのチャイナジャケットによく見る仕様からサンプリングされているのか、ちゃんと機能するポケットが内側を含めて計4つ。

それでいてNICENESSらしいのが、ブリティッシュでクラシックなムードを感じさせるチェックにドレス仕様の運針で縫われているところ。
シャツとしての仕立てが美しい。
そして手作業のチャイナノットも精巧。
何より、あえてMADE IN CHINA
コストカット…な訳ないじゃんこのブランドが。
そもそも中国製が粗悪品なんていうのも洋服では特に過去の話。

中国にルーツを持つ服を、一番上手に、思いを込めて作ってくれるのはきっと中国じゃん、っていうのはシンプルな思考です。

スクエアカットにゆるい身幅は今時期短パンとも相性抜群。


袖の切り替えもさりげないけど印象的です。
ちゃんとデザインされて、NICENESS流に再定義されたチャイナシャツ。
ルーツとカルチャーにリスペクトを持って。

チャイナシャツなんてなんぼあってもいいですからねぇ...





NICENESS



菊池健斗



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