"MASU(エムエーエスユー)" -ZIP-UP LEOPARD SILK SHIRT- ありふれていて触れてない
春夏からなんだか柄物に手を出したい気分ではある。
お店でも「柄物はちょっと、チンピラ感が…」
みたいな方々も恐る恐る手にとって、持ち帰ってくれたことだし。
世の中にありふれている柄物でも触れていなかったり避けていたものがたくさんあって、触れてみれば案外簡単なことにみんな気づいたはず。
「そういうの」が得意なブランドといえば、kirettoでいえばMASUで、
今季のアプローチはコレクションのテーマにも沿って「らしさ」が出てるなって印象。
というわけでアニマル柄。
しかもヒョウ柄なワケ。
ヒョウ柄のイメージといえば「大阪のおばちゃん」を代表とした
少なくとも昨今では「おしゃれ」という文脈から外れた柄な気がする。
チンピラ感もひとしお。
もちろんパンチは強い。
それでもヒョウ柄が柄物の代表格に覚えてしまうのは、なんでだろうか。
それだけ我々の身の回りに、ありふれたものだからではないでしょうかね。
でも、着たことないし、触れたこと、ない気がする。
先シーズンからコラボレーションしているアーティスト"ERIKA SKELTON"が水彩で描き起こした少し滲んだようなヒョウ柄。
気持ち柔らかい印象を覚えるパターンが自然に「手にとってみようかな」と思わせてくれる。
MASUお馴染みのジップアップシャツ。今シーズンはボタンでなくレザーコードのギミックがついている。
ただでさえ強い印象を覚えるヒョウ柄にギミックも盛り込むのがMASUらしさというか。
ただ、着方に幅があるぶん、それぞれのやり方でこのヒョウを飼い慣らすことができるはずです。
ありふれている柄、でも触れてこなかった柄。
今シーズンのコレクション"bet my boots"は、
かつて愛したアメカジ、今も心に残るアメカジを脱構築することがテーマになっている。
「アメカジ的なもの」も、世の中にありふれてはいるけど、
しっかりと面と向き合ったことはあるだろうか?
MASUの解釈ではなくて、ずらされた文脈をどう読むのかは、それぞれにかけられている。
菊池健斗
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