制裁の自覚
かの国への制裁が絶賛進行中らしい。
◯は買わない。◯は売らない。金融制裁に銀行口座の凍結、そういえば、かの国の通貨で決済もできなくなったと聞いた。
でも、かの国の通貨は破綻していない。いったん大きく下落したが、以前より価値は上がっている。
かの国は豊かな資源を持つ。それが外貨を得る。世界の事実でもある。
実際、かの国の資源は欧州には不可欠なもので、この度の制裁騒ぎで面食らったのは、資源がないと困る国々である。
彼らは制裁するフリはしても、こっそり抜け道を作って困らないようにしている。
新聞やテレビに踊る「強い結束」は事実ではない。報じないのか報じられないのかは分からないが、パフォーマンスばかりで面従背反だらけだ。
いわゆる先進国といわれる国もずっと先進国で居られる訳もない。
国力に圧倒的な差があれば、外貨獲得目当ての国から安く資源を買い叩くこともできただろう。
しかし、もうそんなステージは過ぎ去っている。かの国は資源の売り先に困っていない。良い値段で買う客先は他にある。
実際、資源問題では持っているヤツが圧倒的に強い。安いから、環境にいいからと買い続けた天然ガスは石油と同じく、無いでは済まない。
売れなくて困るより、買えなくて困る方が事態は深刻になる。
世界の資源相場を見てれば一目瞭然であり、資源を持つ国は短期的な不利益さえ凌げば、長期的には有利になっていく。
ここで感情論は無用だ。
特にかの国だけに争い事の原因を押し付けたメディアのいい加減な情報を信じて疑わない方々はやるせないだろう。
戦争で隣国を侵した不成者国家など、早く早く制裁して困らせろと、まじめに思っているだろう。
資源相場が上がり、円安に振れれば、輸入品も国産品もたくさんのモノの値段が上がるのは自明のこと。
こんな当たり前のことを押してまで、制裁とは、勘違いも甚だしい。
だから戦争を認めるのか?とか、そういう感情論は要らない。
生きるために必要なモノは必要で、実際にモノの値段が上がって困るのは誰なのか、よく自覚しないといけない。
制裁…なんて勇ましいけど、自国でたくさん賄える限られた国がすることで、自国でかなりのモノを賄えない国がお付き合いで追従するのは、愚かを超えて国を壊しかねない最悪の政策なのだ。
そのうち、制裁されてることを肌で感じ出す可能性は高い。
それでも、生活に困り出した大多数の国民は、この自滅的な制裁に乗っかり続ける現政権を支持しているらしい。
まあ、その支持の数値も政府公認の提灯メディアが作り上げた怪しいものだろうが、このままアホな道を進めば、餓死者が出ても「かの国が戦争したせいだ」で済ませそうな気がする。
制裁されるのは我々だよ。早く気づけよ。