騙される前に
クリティカル思考が大切だと学ぶ機会を得ている。
なるほどなるほどと納得することは多い。
それ自体はとても大切だし、何の異論もない。
ただ、結局のところの終着点を先回りして考えるのは悪癖なのか強みなのか?
クリティカル思考を良い生き方に活かそうと方法論の一つにするのはいい。
同時にクリティカル思考が意味を成さない世界の存在も併せて認識しておくのが大切だと思う。
世界の秩序が力によって保たれているのは紛れもなく事実で、論理的整合性は二の次になる。
むしろ力のある者は彼らの論理的整合性を武器にしてしまう。
最初から土台のルールが違うという話。
自身が立つ舞台のルールを疑うマインドが日本人には決定的に欠けているように思う。
実は騙される以前の問題なのかもしれない。