食べ放題は罠
食べ放題、飲み放題は忘年会シーズンによく聴いたキーワードである。
もう忘年会自体が斜陽語になってしまったけれど、飲食店では外せないキーワードであるようだ。
例えばしゃぶしゃぶのチェーン店はこれをウリにしているし、ファミレスのサラダバー、ドリンクバーもこの類である。
ただ、この「放題」システムで客が勝つのは至難の業らしい。
価格設定がどう考えても店の都合で決められたものだし、体育会系の高校生大学生あたりが集団で掛かってやっと勝負できるかどうかのレベルではないか。
自体験としても、好きなインドネパールカレー屋で幾らナンが食べ放題でも、大きなナンならせいぜい2枚で充分だし、そもそも付けて食べるカレーが足らなくなる。
ちゃんと食べ放題には条件があるということだ。
この「制限なし」という条件を魅力的に捉える向きがあって、セールスポイントになるのだが、実は店の利益の源泉だったりするのは、まさにカモネギなのかなと思う。
後先考えずに食べ放題で限界まで食べれた頃が実に懐かしい。
食べ過ぎは確かに色々な支障をきたすのは経験からも確かだが、食べられなくなるのも、不調時の経験からよく分かっている。
もう一度だけでもいいから、明日を考えずに食べ放題に没頭してみたいものだ。罠だと分かっていても。