大阪スポーツの先進性
メディアをすっかり信じなくなった。理由はこれまで書いてきたことだが、昔からよく読んでいたのが大阪スポーツである。
東京スポーツ系なので、フェイクニュースの塊だろうという評価もあるが、ワシに言わせれば、最近ではかなりマトモなメディアに思えてきた。
見出しが取り上げられた例はかなりあるが、有名どころだけでも
「マドンナは痔だった」
「フセイン、米軍にインキン作戦」
「ふなっしー引退」などがある。
一面見出しだけでもこの調子だから、中面はもっと凄いものもあった。
「え、(当時の超有名女優)が全裸で強烈ファック」には度肝を抜かれた。よく読むと、その女優をモデルにしたエロビデオの紹介記事だったというオチ。
高校生の時から時々買っていた。当時はプロレス目当てを表向きにして、中面のエロページを楽しんだものだ。
多分、一面見出しに困ると、宇宙人ネタやネッシーを出すのも常套手段だった。これはこれで楽しんだものだ。
ひとつ誤解してほしくないのは、この新聞が何かを断定して報じることは極めて稀だと言うことだ。
よく読むと、必ず確定情報ではないと報じている。
もっともらしく誤報を垂れ流して、何の責任も感じない某大手新聞より100倍は誠実に思う。
良く言えば、読み手を信じる新聞なのだろうし、読み手に自分の頭で真偽を考えさせる新聞とも言える。
かつて、東京スポーツ新聞社に転職を真剣に考えたことがある。これほど趣味趣向と仕事内容のベクトルが合うものはないのではないかと思った。残念ながらご縁がなく書類選考から先に進むことはなかった。
しかしながら今でも、東京スポーツは貴重な人材を取り損ねたのではないかと思っている。
野球からサッカーから、競馬、芸能、エロページに至るまで、守備範囲は実に広いと思う。強いて言えばゴルフは少し弱いか。
ただ、実際に勤めてたら、余りの激務で身体を壊していたような気もする。
今見ているものとは違う人生の景色を見ていたはずだ。果たしてどちらが幸せだったのかは分からない。