台湾の加賀屋でおもてなしの心にふれ幸せを感じました
石川県和倉温泉の加賀屋は、プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選で36年連続で総合1位を誇る高級旅館です。
私はまだ利用したことはありませんが、そのおもてなしの心が多くの人々の心を捉えていると聞きます。
実は加賀屋は海外にもあります。台湾です。
今年の4月に台湾を訪れた際、台湾で加賀屋を開業させた德光重人氏の講演をお聞きし、氏とお知り合いになることができました。
德光氏のお話を通じて、日本のおもてなしの心が大きな価値を持っていることを改めて認識しました。
私が驚いたのは、台湾の加賀屋で働いている方は皆さん台湾の方だということです。
和服を着た仲居さん、和風の客室や日本料理、日本的な温泉など、形だけ日本的にしても加賀屋の本当の価値は伝わらないはずです。全てに日本のおもてなしの心があるからこそ、台湾の加賀屋は評価されているのだと思います。
台湾の加賀屋でそれがどう実現されているのか、ぜひ見てみたいものだと思っていました。
今回、機会を得て台湾の加賀屋を利用してまいりました。
台湾の加賀屋は正式には日勝生加賀屋といい台湾の企業との合弁です。
台北の北投温泉にあります。
北投温泉は日本統治時代に開発された台湾有数の温泉地です。
チェックインして、日本語の上手な若い仲居さんの案内で客室へ。
部屋に入るとお茶をいれてくれました。
笑顔を絶やさず、丁寧な言葉づかい、細かい気づかい、適度な距離感。
常にこちらが気持ち良く過ごせることを基準に行動していることが伝わってきました。
仲居さん以外にも、大浴場やレストラン、売店でそこのスタッフの方とも接しましたが、やはりこちら基準で考えて行動していることを感じました。
館内には数々の工芸品や絵画、生け花などが飾られていますが、それらもただ置いているだけではなくきちんと演出されているので、この特別な場所に自分がいられるという満足感を常に感じられました。
おかげさまで一泊という限られた時間でしたが、この時間をとても幸せな時間として得られました。
おもてなしとは、相手の幸せを心から願って行動すること。結果、自分も幸せになれる。
台湾の加賀屋でいただいた気づきでした。
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