自己紹介
晴空 紫(はれぞら むらさき)です
26歳
諸事情あって休職中です
1年前から東京で暮らし始めました
ゆったりゆったり過ごしている日々
感じたことや思ったことを書いていきます
ヘッダー画像は亀かわいいと思って選びました🐢
亀の話題が出たので亀の話をします
亀はのっそり歩いてくる。おっとり、ゆっくり、のっそり、ずんぐりむっくり。
福岡にまだ住んでいた時、ベランダに亀がいた。我が家で飼っているわけではない。母が花に水をあげていたら亀が
「わ、なんか水あるや。僕にもかけてください」
と言わんばかりにどこからかやってきたのだ。
うちは縦に長いマンションで、まあまあな高さの階に住んでいるのだが、亀が来た。
どこから来たのかが全くわからないので、とりあえず隣の部屋の人に
「お宅の亀じゃないですか」と聞いた。
お宅の亀ってなんだ。オタクの亀みたいで変なところで深い知識がありそうな亀だ。
「知らないです」と言われながら、初めて見るお隣さん。こんにちは。そんなお顔だったんですね。知りませんでした。
「うちのベランダもあの亀、数日前から徘徊してて」
その時点で助けてあげて欲しかったが、これから長いご近所付き合いになる方々にそんなことを言えるわけもなく「あ、じゃあ隣に聞いてみますね」とさらに隣のピンポンを押した。
「あの、数日前から亀が来てるんですけど。お宅の亀じゃないですか?」
途端にドタバタと廊下を走る音が聞こえた。「バケツ!!」という声も聞こえる。どうやらビンゴだったようだ。
「うちの亀です」
うちのベランダにお邪魔していた亀は、かわいこぶった顔をしながらお母様に抱えられ、バケツの中に入れられた。亀を飼育しているのは小学生の息子で、お母様はあまり気にかけていなかったらしい。
気にかけてあげてほしい。迎えに来てもらってかわいこぶった顔をする亀なのだからだいぶ愛されて育てられているのだろう。
亀の名前はデラックスとかそんな感じのなんだか大きい名前だった気がする。
「立派な名前だね」と笑いながら母は花に水をやっていた。
よかったね、デラックス。きっと今も愛されて育っている。