雌犬の飼育 1
好きな人から束縛されたい、監禁されたい…
そんな妄想を拗らせていた私は、ある日勇気を出してマッチングアプリで「1日限定のご主人様」を募集してみました。
できれば手枷とか、玩具も使って欲しい…
返信来るかな〜(*´꒳`*)
ドキドキしながら投稿ボタンを押します。
その時の私は某飲食店で働いていました。
投稿したことも忘れて一生懸命バイトして、帰り道に電車でスマホを開くと、返信が殺到してました。
(えっ?こんなに?!)
私の投稿にここまで立候補してくれた人がいた事に嬉しく思う気持ちと、戸惑いや不安の気持ちが半々…という感じでした。
(この中の誰かに返信すれば取り返しがつかなくなる?監禁してもらえる?)
これまで生きてきて一番胸が高鳴りました。
ほとんどの男性からのDMは短文で、「俺がご主人様になってあげるよ」みたいな一言っていうのが大半でした。
その中で、比較的長文で
・まずはお茶から
・監禁したらこんなことしてみたい
・相性良ければ長期的にも飼ってあげる
・嫌なことは絶対しない
・NGを最初に決めておこう
みたいな内容が書かれたDMが目に留まり、その人に返信することにしました。
「私を監禁した時のプラン」
そんなことで妄想を膨らませてくれている事に嬉しく思いました。
内容が「監禁」なので慎重に1ヶ月くらい時間をかけながら電話などのやり取りを何往復もして、実際に会うことに。
彼は私より歳上の25歳、某有名企業で働いているとのことで清潔感漂う男性でした。
話し方も丁寧で紳士的、女の人を乱暴する様な人には見えないので「監禁」というワードを出していいのか躊躇しそうになりました。笑
選んだお店でランチを食べ、会話の流れで一緒に首輪を選ぼうという事になりました。
アダルトショップに入り、首輪や手枷のコーナーへ…
そのお店には手足に枷を嵌めて、チェーンで繋いで強制的に四つん這いにしてしまう道具や、乳首クリップの様な鬼畜な玩具が並んでいました。
存在は知っていたけど、本当に売ってるんだ…とドキドキしたのを覚えています。
「それ使いたいの?」
急に横から声がして思わず「ちっ…ちがいます!」と返事をしました。
されたい事が「監禁」なので首輪を施錠するための南京錠も購入します。
男性「これ使ってみたいな。」
私「うわ…これ直接当てるんですか?」
男性「怖い?なら下着の上からでも気持ちいいと思うよ😌」
そんなやり取りを重ねた気がする、、けど
緊張して何話したか覚えてない。。
(この人に監禁されるんだ…)
期待に胸が高まります。
事前に決めていた通り、その日はそれだけで解散しました。
帰り道、私の家の最寄駅に向かう車の中で、「今日買った道具、どうする?持ち帰る?」と聞かれました。
とっさに「イヤ…結構です!」と断る私。
次に会った時にそれらを使ってもらえるんだ…
帰宅して部屋でお礼の返信をします。
「今日はおいしいご飯をご馳走してくれてありがとうございました。道具を使ってもらえるのが楽しみです😊」
買った道具、持って帰ればよかった…
何故持ち帰ると言わなかったんだろう…
引かれたくなかった。
そんなところで見栄を張ってもしょうがないのに…
そんな事を思いながらやり取りしたので、この時の私は露骨に「早く会いたい感」を出していました。
男性の方は、決して急かさずに私の気持ちを最優先してくれるのがひしひしと伝わってきて、次第に警戒心は薄れていました。
そして…
監禁の決行日を話し合い、ついに1週間後に決まりました。
私は学校が休みの日、彼は連休をとれる日、泊まりで会うことになります。
続きます。
続き↓
雌犬の飼育 ②
https://note.com/kirby7ball/n/n7bf267fad257
【作者からひと言】
創作専門の別垢で上げてたものをこっちに統合しました。
1話目は短いので無料公開です。
ストックあるので編集したら2話目もすぐアップしますね🐈⬛
ちなみにポケモンレジェンズ始めました(๑˃̵ᴗ˂̵)
色違いのコリンク捕まえたけど可愛い🧡