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こどもを愛しているのに、ついイライラして怒鳴ってしまうあなたへ~愛しているからこそ苦しい~

あけましておめでとうございます。臨床心理士のかちゆみこです。

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2025年年始は、皆さん、いかがお過ごしでしたか?

私は、年末年始から、都のフリースクール支援事業の新しい仕事も始まり、未知のことにチャレンジ中です。

今年は、今まで以上に自分の可能性を開いていきたいと思っています。

本年もよろしくお願いします。

今回の記事は、こどもを愛しているのに、ついイライラして怒鳴ってしまう方へのメッセージ。

これは、まさに過去の自分に伝えたいことでもあります。


愛しているからこそ苦しい――そんなあなたの心に寄り添いたい


子どもが可愛い。愛している。

それなのに、ついイライラしてしまう。
叱るつもりはなかったのに、感情的に怒鳴ってしまう。

夜になり、子どもが眠りについた後に押し寄せる自己嫌悪や罪悪感。

「なんでまたやってしまったんだろう」
「もっと良い母親になりたいのに」

そんな思いで後悔したことはありませんか?

この感情は、決して「親として失格」だという証ではありません。

むしろ、愛するからこそ、理想と現実のギャップに苦しんでいる状態です。

同じように悩み、葛藤している親がたくさんいます。

かつての私もそうでした。

「マルトリートメント」とは?


親として最善を尽くしているのに、つい感情的になってしまう。

これは多くの親が経験することですが、私たちの振る舞いが「子どもの心にどのような影響を与えるか」を知ることもまた大切です。

「マルトリートメント」という言葉を聞いたことがありますか?

日本語では「不適切な養育」「避けるべき子育て」と訳されますが、これは単に虐待のような極端なケースを指すものではありません。

例えば、次のような行動もマルトリートメントに含まれる可能性があります。

  • 他の兄弟や友達と比べて「なんであなたはできないの?」と言ってしまう

  • 忙しさから「後でね」と子どもの話を流してしまう

  • 子どもの失敗に対して怒りをぶつけてしまう

こうした行動は、親として「正しいことを教えたい」「良い方向に導きたい」という気持ちから起こることが多いです。

しかし、繰り返されると、子どもは「自分は親にとって価値のない存在だ」と感じたり、自分の感情を抑え込む癖がついてしまうことがあります。

なぜイライラしてしまうのか――あなたの内側に目を向ける

イライラや怒りは、しばしば私たち自身の「未解決の感情」や「満たされないニーズ」から生まれます。

たとえば、次のような背景が影響していることが・・・

  • 子どもの頃、親に厳しく叱られたり、感情を抑え込まれて育った経験

  • 忙しさや疲労で自分の時間や心の余裕が奪われている

  • 周囲から「理想の親像」を押し付けられ、それに応えられないプレッシャー

私たちの心には、「無意識に形成された育児のモデル」があります。

このモデルが自分自身の子ども時代から受け継いだものだとすれば、その影響を意識することが重要です。

そして、そのモデルが自分にとっても子どもにとっても苦しいものであれば、少しずつ「新しいモデル」を築いていくことも可能です。

自分を癒すことから始める

「親として、もっと子どもに優しく接したい」

そう考えるとき、まず取り組むべきなのは「自分自身を癒すこと」です。

親の心が満たされ、安心感を得ることで、子どもへの接し方も自然と変わっていきます。

例えば、次のステップが効果的です。

  1. 感情を受け止める
    イライラや怒りを「悪いもの」と決めつけず、「私は今こう感じている」と認めてみましょう。
    感情を受け止めることで、少しずつ心が軽くなります。

  2. 自分のニーズを探る
    イライラの裏には「休みたい」「助けが欲しい」といったニーズが隠れています。
    そのニーズに気づき、自分自身をケアする時間を持つことが大切です。

  3. 専門家やコミュニティの力を借りる
    時には、一人で抱え込まずに助けを求めることも必要です。
    信頼できるセラピストや学びの場に参加してみるのも良いでしょう。

おかえりセラピーSUNでは、トラウマケアやインナーチャイルドセラピーを通じて、親自身が癒され、心の余裕を取り戻すサポートを行っています。

自分を癒すことが、子どもとの関係を改善する第一歩です。

温読会で心をほぐす時間を

今年から、こうした悩みを持つ親のために「温読会」というイベントを始めることにしました。

温読会は、温かいコミュニティの中で、心に効く本を読みながら感想を共有し、安心して学び合う場です。

今年はこちらの本をつかいます♡

あなたの癒しが、子どもの未来を変える


子育ての中で「完璧な親」でいる必要はありません。

むしろ、「自分の課題に向き合い、少しずつ変化をしていく姿」を子どもに見せることが、何よりの教育になります。

自分を責める代わりに、「今の自分にできること」に目を向けてみませんか?

あなたの癒しが、子どもの心に愛と安心感を広げる土台になります。
そして、その先にはきっと、親子で笑い合える未来が待っています。

温読会の詳細はこちら

自分を癒したい方はこちら

「トラウマを回復するためにできること」無料ダウンロード配布中



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