映画「はたらく細胞」
それが私の仕事だから
子どもも大人も冬休み。ということで、家族で「はたらく細胞」を観に行った。
細胞たちの一生懸命な姿を見て、ちょっと感動しかけたり、親子の情愛にほろりとしたり、楽しんで観られる、お手本のようなお正月映画だった。人は誰も死なないし。
人は死なないのだが、細胞はバタバタ死ぬ。それも結構ひどい死に方で。それでも細胞たちは「それが私の仕事だから」なんて言って、死ぬまで働き続ける。よく考えてみると、休みの日にわざわざとんだ社畜礼賛映画を観に行ったような気がしなくもない。
はたらく俳優
この映画にはいわゆる「大物」俳優は出演していないのだけど、主演の永野芽郁さん、佐藤健さん以外にも、仲里依紗さん、山本耕史さん、染谷将太さんなど人気も実力もある役者さんたちが数多く出演していて、細胞を擬人化した変な話にもかかわらずある種のリアリティが生まれていた。荒唐無稽な話だからこそ、上手な役者さんが演じるのが重要なのだろう。
おじさんとして心にのこったこと
ストーリーの中心は芦田愛菜さんの闘病なのだろうと思うが、僕自身が印象に残ったのは板垣李光人さんがアルコールまみれになるシーンと加藤諒さんが体外に排出されていくシーンだったな。明日からしばらく、お酒を飲んだり急におなかが痛くなったりした時には加藤諒さんが出てくるんだろう。それで健康に気を遣うようになるかはわからないけど。