指輪 【曲からチャレンジ】
そうね、誕生石ならルビーなの
そんな歌が流れていたころ、結婚を決めた
母の知り合いのそのまた知り合いが婚約用の指輪を抱えてきた
私の誕生日は12月、誕生石はブルーのターコイズ(トルコ石)
それは嫌だった
それに、赤いルビーは背の高い私には可愛すぎるように思えた
母の知り合いが「ダイヤモンドが良いよ」と言った
その頃はダイヤに魅力を感じなかったが、「年を取るとダイヤがいい」と言う妙な説得に頷き
私は立て爪のダイヤの指輪をもらった
金額云々は私は席を外したので知らない
せっかくもらった立て爪の指輪は生活するには邪魔で、一度指に通し大事に仕舞い込んだ
その後、結婚指輪をしていたが娘を出産する頃には外さなくてはならないくらいその指輪は小さく、立て爪の指輪と共に箱にしまった
その頃、母がダイヤの一文字の指輪を送ってくれた
そのダイヤの輝きが綺麗だったのと、一文字は邪魔にならなかった
でも、その指輪はサイズが大きく、ある日残念なことに失くしてしまった
当時流行っていたスイート10を理由に新たな指輪を購入
高価なものではなかったが、普段使いにはちょうど良かった
でも、普段使いの指輪は石が取れ新たに同じようなものを買った
そうして25年が過ぎ、私はその指輪を外し新しい人生を歩き始めた
今私の左手薬指に輝いているダイヤの一文字
それは新しい人生を歩き始めた時に、自分で自分のために買える精一杯のものだった
イミテーションは好きじゃない
小さいけれどちゃんと本物、指輪も石も
「お風呂に入る時、寝る時、外して指輪を休めてください」と言われたが、ずっと着けたまま
それでも指輪は今も左手薬指で輝いている
曲:寺尾聰 ┃ ルビーの指輪
(YouTubeの貼り付けが出来なかったのですが、大庭語郎さんから手伝ってもらいました👌)
ピリカさんの「曲からチャレンジ」に参加します🎵
ピリカさん、ありがとう💗
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