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6月17日は、自由の女神像がニューヨークに届く&神戸に海軍操練所が開設&砂漠化および干ばつと闘う世界デー&お玉ヶ池種痘所が設立&おまわりさんの日

【自由の女神像がニューヨークに届く】

1885(明治18)年6月17日、フランスから贈られた「自由の女神像」がアメリカに到着しました。

「アメリカ独立100周年記念」として、友愛団体フリーメイソンのフランス支部から贈られた像は、現在もニューヨーク・リバティ島に設置されています。

正式名称:Liberty Enlightening the World

意味:世界を照らす自由

近年では「 自由の女神」ではなく、「自由の像」と呼ばれることが一般的です。


【神戸に海軍操練所が開設】

1864年6月17日(旧暦:元治元年5月14日)、勝海舟の建言により、江戸幕府が「神戸海軍操練所」を開設しました。

現:神戸市中央区新港町周辺に創られた施設は、当時の黒船来航の影響もあり、より強く肌で感じるようになった、諸外国との文明格差を埋めるための策のひとつと目されています。

神戸海軍操練所跡

そのため、それまでの日本にはなかった巨大外国船の操縦技法を取得することが主目的に創設された、士官養成機関、工廠(こうしょう)施設:武器を常備・保管しておく場所でした。

海軍操練所では、坂本龍馬、沢村惣之丞、陸奥宗光ら、後の海援隊メンバーや、明治維新期に起こる数々の事件等にかかわった人物たちも多く学んでいました。


【砂漠化および干ばつと闘う世界デー】

1994(平成6)年6月17日に、「国連砂漠化防止条約」が採択されたことにちなんで、国際デーとして記念日に制定されています。

国際表記:World Day to Combat Desertification and Drought

砂漠化と干ばつが地表の約3分の1にも及んでいる現状は、土地や食料がどんどん少なくなっていっていることで、世界100ヵ国以上、約10億人もの人々の暮らしや発展を脅かしています。

また、長期に渡る干ばつや土壌劣化の影響は、土地放棄を余儀なくされた人々も多く存在しているため、植林による木の再生、水資源の確保、防風林を利用した土壌の固定の対策が急務となっています。

諸対策を含めた国際協力が提唱されている他、現状認知のための懇談会、セミナー、展示会も、世界各国で開催されています。


【お玉ヶ池種痘所が設立】

1858年6月17日(旧暦安政5年5月7日)、現:東京・上野に、天然痘の予防及び治療を目的に設立された医療機関「お玉ヶ池種痘所」が設立されました。

種痘:天然痘の予防接種のこと。

天然痘は江戸中期頃まで、罹ったが最期、不治の病とされ、恐れられていました。

が、天然痘に罹った牛の皮膚を少量、敢えて自身の体内に取り込むことで免疫を作り、対処する治療法が見事成功し、治癒が可能になりました。

以後、全国各地に天然痘の治療を目的とした種痘所が、数多く設けられていきました。

中でも、総人口が多く、天然痘感染者も多かった江戸に建てられた「お玉ヶ池種痘所」は、伊東玄朴(げんぼく)、杉田玄瑞(げんたん)、林洞海(どうかい)といった、当時を代表する蘭学者たち総勢83名の資金拠出により設立され、天然痘の治療に大きな貢献を果たしました。

《余談》
天然痘の治療方法が見つかる以前、天然痘の疱瘡神(ほうそうがみ)は、犬や猿など赤色のものが苦手と考えられていた傾向があり、
赤い犬・猿のお面:山間部に多め
赤ベコ:福島・会津地方
さるぼぼ:岐阜・飛騨地方
その他、当時お守りとして備えられていたものが、今日でも残っています。

また、世界で初めて種痘に成功した5月14日は、種痘記念日として制定されています。


【おまわりさんの日】

1874(明治7)年6月17日に、巡査制度が施行されたのを機に、お巡りさん(警察官)が、日本で初めて誕生したことにちなんで、記念日が設けられています。

統一された制服で、ビシッとしたお巡りさんの登場は、ランキング形式で発表されていた憧れの職業で、常に上位に入るほど人気でした。

《余談》
調査対象や調査方法によって違いはあるものの、2023(令和5)年度版の小学生が将来なりたい職業 ランキングでは(左が男子/右が女子)、
1)サッカー選手・監督/医師
2)プロ野球選手・監督/パティシエール
3)医師/イラストレーター
4)バスケットボール選手・コーチ/保育士
5)YouTuber/美容師
6)会社員/薬剤師・教師
7)建築士/(上記同率6位)
8)鉄道の運転士/看護師
9)ゲーム制作関連/獣医
10)プロゲーマー/漫画家
であり、警察官は、男子:11位、女子:29位にランクされていました。


(以上、ネット検索より)

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