12月23日は、安政東海地震が発生&東京タワーが完成&テレホンカードの日&トランジスタが公開
【安政東海地震が発生】
江戸時代後期の1854年12月23日(旧暦:嘉永7年11月4日)、熊野灘の遠州灘沖〜駿河湾を震源とする巨大地震「安政東海地震」が発生しました。
熊野灘=和歌山県紀伊半島南端の潮岬から三重県大王崎にかけての海域
駿河湾=静岡県に属し、伊豆半島先端にある石廊崎〜御前崎を結ぶ線より北側の海域
M8強と推定される大地震は、東海道三島宿(現:静岡県三島市)にあった宿内が、一軒も残らず倒壊する被害を出しただけでなく、静岡県御前崎では、0.8m〜1mも隆起する地殻変動が発生しました。
地殻変動をも起こした大地震は、当時、日露和親条約締結交渉のため来日し、下田沖(静岡県下田市)に停泊していた、エフィム・プチャーチン氏を乗せたロシア軍艦が、津波の影響で大破するなど、各方面に甚大な被害を出しました。
また、1847(弘化4)年頃〜1859(安政6)年頃にかけて、連続して発生した巨大地震や自然災害の影響は、幕府の力をも著しく衰退させただけでなく、東海トラフ一帯を含め、巨大地震は短期間のうちに連発する可能性があることを、現代にも示唆していると警鐘が促されています。
【東京タワーが完成】
1958(昭和33)年12月23日、芝公園(東京都港区)内に「東京タワー」が完成し、完工式が行われました。
正式名称:日本電波塔
アナログテレビの普及が進んでいた当時、ラジオとアナログテレビの電波塔としての役割を担っただけでなく、敗戦から立ち直った日本高度経済成長のシンボルとして、歴史的、経済的な象徴でした。
また、高さ333mの鉄塔建物は、完成当時世界で最も高い建造物であり、地上120m地点にある展望台まで、約1分間で登る超高速エレベーターほか、多くの人気と話題を集めました。
電波塔としての役目は、東京スカイツリーに移譲した今もなお、東京を代表するランドマークのひとつで、観光名所としても絶大な人気を誇っています。
そして、この日は、東京タワー完成の日として、記念日に制定されています。
【テレホンカードの日】
1982(昭和57)年12月23日、NTTの前身にあたる電電公社が、数寄屋橋公園(東京都中央区)に、テレホンカード式公衆電話の1号機を設置したことにちなんで、NTTが記念日に制定しています。
公衆電話使用時に、硬貨の代わりであるプリペイド型カード「テレホンカード」も、併せて発行されました。
テレホンカードは、各自治体、各地域、各団体でも自由に発行できたため、それぞれの特性を活かした多種多様なデザインが登場しました。
近年では、公衆電話自体が激減したため、テレホンカードの利用機会も減ってはいるものの、コレクターズアイテムとしてのポジションを確立しています。
中でも、時代を反映するアイドルや俳優をイメージキャラクターに採用した企業のテレホンカードは、数十万円以上の価格で取引されることもあるそうです。
《余談》
最初にデザイン発行されたテレホンカードは、日本を代表する芸術家・岡本太郎氏がデザインしたものでした。
【トランジスタが公開】
1947(昭和22)年12月23日、アメリカ・ニュージャージー州にあるベル研究所から、トランジスタが公開されました。
トランジスタは、transfer:伝達、resistor:抵抗を組み合わせた造語で、スイッチ動作により、電気信号を増幅、遮断、稼働させることができる半導体素子です。
デジタル基盤や回路が登場する以前において、トランジスタは基盤構成に欠かせない主力製品として活躍し、日本でも、それまで使われていた真空管に変わり、トランジスタラジオ、トランジスタテレビをはじめ、多くの商品で採用されていました。
(以上、ネット検索より)