3月29日は、八百屋お七の日&わたらせ渓谷鐵道・わたらせ渓谷線が開業&マリモ記念日&ヴァイスシュヴァルツの日&ラヴィット!の日
【八百屋お七の日】
天和3年3月29日(新暦1683年4月25日)、八百屋の娘・お七(しち:18歳)が、3日間の市中引回しの上に、火あぶりの極刑に処せられました。
《簡単ないきさつ》
前年の天和2年12月28日、江戸・駒込で起こった大火災は、東は浅草、南は日本橋辺りまでの広範囲に被害を及ぼしました。
この時、お七は、避難先の寺小姓だった生田庄之介と出会い、一目惚れをしました。
お七一家は無事火事を逃れるも、お七は庄之介のことが忘れられず、火事になればまた会えると考え、年が明けた天和3年3月2日の夜に放火をしてしまいました。
火はすぐに消しとめられ、お七はあえなく御用になるも、当時は密集した木造家屋だったことも一因で、火災が多く、放火罪は重罪とみなされ、火あぶりの極刑に処されていたため、お七も同上の処罰に決まりました。
このことは江戸で一気に噂となり、井原西鶴が著した「好色五人女」を始め、歌舞伎、浄瑠璃などでも題材として取り上げられたことで、全国的に広く知れ渡りました。
《余談》
現代の心理学的観点から考察すると、このお七の心理や実際にとった行動は、重犯罪者に極めて多く見受けられる行動心理パターンなのだそうです。
そして、この日は、旧暦の日付けのまま、「八百屋お七の日」として記録されています。
【わたらせ渓谷鐵道・わたらせ渓谷線が開業】
1989(平成元)年3月29日、群馬:桐生駅〜栃木:間藤駅を結ぶ「わたらせ渓谷鐵道」が開業しました。
それまでのJR東日本・足尾線を引き継ぐかたちで、わたらせ渓谷線と改称された路線は、わた渓 、わてつの愛称で親しまれています。
また、わたらせ渓谷線に設けられた各駅は、渡良瀬川上流の渓谷に沿っていて、ハイシーズンにはトロッコ列車が運行されるなど、風に当たりながら渡良瀬渓谷の自然美を堪能できることから、非常に人気の路線です。
加えて、過去には鉱毒被害を受けた歴史的背景も合わさり、わたらせ渓谷鐵道・わたらせ渓谷線の駅舎、トンネル、橋梁などのほとんどは、国の登録有形文化財に登録されています。
さらには、明仁(あきひと)上皇、美智子上皇后の両陛下も、天皇時期にご乗車されたことで、一層の注目を集めました。
また、それとは別に、各無人駅や、走行中の自然が多い景観などから、数多くのTVドラマや映画の撮影でも使用されています。
【マリモ記念日】
1952(昭和27)年3月29日に、北海道・阿寒湖のマリモが、国の特別天然記念物に指定されたことを受けて、記念日が設けられています。
同時に、ホタルイカ群遊海面:富山県富山湾、ナベヅル:鹿児島県出水市、オナガドリ:高知県 も、国の特別天然記念物に指定されています。
マリモは、球状体を構成する細い繊維の糸状体が、マリモの個体として認識されるため、専門的観点からだと、球状体のマリモは、マリモの集合体とされています。
また、北海道の阿寒湖に生育するマリモは、他地域で生息するマリモの集合体より大きく、ビロード状の美しい球状体はとても希少な物です。
学名的には、Aegagropila(アエガグロピラ)、linnaei(リンナエイ)と命名されていて、マリモの名称は、日本で初めて発見した植物学者の川上瀧彌(たきや)氏が、毬(まり)の形に似ている藻(も)なことから名付けられた、一種の愛称です。
が、世界的にもマリモの名称は浸透していて、英語圏では、Marimo、Cladophora Ball、Lake Ball、Moss Ballのいずれかで呼ばれています。
【ヴァイスシュヴァルツの日】
2008(平成20)年3月29日に、トレーディングカードゲーム「ヴァイスシュヴァルツ」が発売されたことにちなんで、同製品の他デジタルゲームなどの企画、開発、販売などを行っている株式会社ブシロードが記念日に制定しています。
【ラヴィット!の日】
ニュースなし!ワイドショーなし!で、「衣」「食」「住」「遊」をテーマにしたライフアイデア発見バラエティ番組「ラヴィット!」が、2021(令和3)年3月29日(平日朝8時〜)に、TBS系列でスタートしたことにちなんで、同番組が記念日に制定しています。
名称:「Love it!」と「Rabbit(うさぎ)」をかけたもの。
(以上、ネット検索より)